ここの話を書くために、この少女時代121シリーズを書いていたように思う。


セクハラ疑惑を匂わし、追い詰められ、後に引けなくなった赤木先生は四季子ちゃんに絶対に自分の非を認めさせようとむりやり謝らせる方向に持っていった。


そこで、再び四季子ちゃんは、私に暴力をふるい(ほぼ未遂)そのまま教室を飛び出していった。

ここまでは、まだ、想定内だったが、ここからの出来事は、本当に悪夢のようだったのだ。




昭和60年代、コンビニも映画館もない、のどかな田舎の麻町小学校のとある6年生のクラス。

これが絶対王者、四季子の小学生ハイカースト政治の幕開けの瞬間でもある。(ウソです♪)







バァン!という大きな音を立てて、白い教室のドアが勢いよく開け放たれて、四季子ちゃんは直角に曲がって廊下を飛び出していった。


バタバタという足音が廊下から聞こえて、あ、上田逃げたね…というつぶやきが教室内のあちこちであがる。




おいてけぼりをくらった赤木先生は、呆然としており。



私はたいしたけがにならなくてよかったと、ほっと一息ついてのだったが、そこで四季子劇場は終わらない。



絶対王者四季子は、絶対に自分の非を認めない。

自分を苦しめた人間には、ぜったいに仕返しをする、それも倍返しだ!倍返しだ…(←エフェクト効果でお願いします)


(あくまで本人の主観だが)拷問にも似た仕打ちを受けた自分を貶めた人間を陥れるまでは教室には戻らない。

そのタフネスさには驚嘆を隠しきれない。

やるといったらやる。

自分に絶対の自信がある四季子ちゃんは有言実行の女の子である。

のちに、自分の工房を立ち上げ、お菓子製品を世に出すようになる自営業者四季子ちゃんの幼き日の姿がここにあった。



バタバタという足音はすぐに消えた。

そして、廊下から響いてくる、異様な物音。


どうやら、四季子ちゃんは、教室を飛び出して、数mで廊下に座り込んだのだ。





四「おぉヴぇえええええぇえええええ!!」



四季子ちゃんの嘔吐する声らしきものが廊下から響いてくる。



クラス内が騒然となって、みな廊下側の窓を開けると、そこには廊下にへたりこんだ四季子ちゃんの姿があった。



私と赤木先生も、彼女が飛び出していったドアに身を乗り出して、廊下をのぞき込む。



四季子ちゃんは、なぜか飛び出したドアの側に向かって座っており、廊下に手をついていた。

走り去った方向で、座っていたのならば、背中を向けているはずである。



教室内にいる人間に見せつけるために、こちらを向いていたのだと推察されるが、偶然かどうかな?





四「オゥヴゥヴェヴェェエエエ!」





再び、嘔吐するような声を出した。

四季子ちゃんは、もともと声量がとても多い。

つまり、地声がとても大きい子なのだが、この時はことさら大きな声を出して嘔吐をする格好をしだした。


ちなみに、嘔吐物はない。

口から声を絞り出しているだけである。




私「……。」( °д°)


赤「……。」( °д°)



窓際の席の子たちも、廊下をのぞきこんで、目が点になっている。


そこまでやるのか…という感覚である。




四「オゥエェェエェエエエエェェエエ!

汚らわしい、ォオヴェェエエ!

カハッ!」





四季子ちゃんは、むせたようで、咳き込んでいた。

その様子は本気で苦しがっているように見える。


あちこちのクラスで、キュラキュラと、廊下側の窓が開く音がする。

何事かと物音を感じ取った生徒たちが、こっそり様子を見ようと少し窓を開けたようだった。





赤「…なんだ、あれは…。」(°д°;)


私「……さぁ。」( ̄□ ̄;)




四季子ちゃんは、私たちのつぶやきが聞こえたようで、顔を上げた。

そして、教室の白いドアから私の顔が飛び出しているのをみて、驚愕の表情を見せた。



四「きゃっぁああぁあああああああああああ!

ケガレがっ!

あの、汚いのに、アタシ、触っちゃったぁ!

おぉヴぇえぇぇっぇえっぇえええええええ!!」





四季子ちゃんは、私も見て、泣き出し、両手を自分の顔に当てて、悲鳴を上げた。


両隣のクラスは何事かと思って、廊下側の窓を全開にして黒い頭がひょこひょこと窓越しに飛び出してくる。


赤木先生はあわてて、なんでもないです、と言った。




四「きゃぁああぁぁあぁああぁああああああああああ!

けがらわしい!

ケガレタのに、触れた手で、アタシ、顔を触っちゃったァ!!

穢れるっ!

アタシの体が、肉が、血が!穢れるっ!

いやぁああああああああああああああ!」




四季子ちゃんは、バイオハザードかなにかのように、私のことを思っていたようだった。

彼女は涙を流しながら、自分の顔を両手でつかむと、そこから指で肉をひっかくようにして顔をいじっていた。






四「いやぁぁあぁぁああ!

清らかな、アタシの、綺麗な顔が!

あの、腐った女のせいで、アタシが、アタシが汚れるうぅ!!」



尋常じゃない声量で、四季子ちゃんは、泣き叫んだ。

そして、同じフロアの全ての教室の窓が開け放たれて、緑色の床の廊下側ににょきにょきと黒いあたまが生えているように見える。


中には両隣のクラスの担任の先生が何事かと、ドアを開けて、様子を見に来る。

赤木先生は、とりあえず私を教室内に引っ張り込んで、大声で隣のクラスの担任の先生に、ちょっと叱ったら飛び出しただけです、こちらで落ち着かせますから、心配しないでください…とか、そんな受け答えをしていた。


私は四季子ちゃんに、空気感染する病原菌かなにかのように思われていたことにショックを受けた。(´д`lll)


教室内にいる子供たちも青ざめている。

いったい、これはなんなんだ。




赤「上田、ちょっと、お前、落ち着け…。」(´Д`;)




四「いやぁぁあああああああ!

しんじゅに触った先生、あっち行ってぇぇエエェ!」




赤「わ、分かった。」(°д°;)



赤木先生は動転して、私と同じく教室内に引っ込んだ。


四季子ちゃんは、廊下でまだわめき続けている。

おえぇえ、とか、うぉおえお、とか、嘔吐を繰り返す音が聞こえてくる。


『先生、気持ち悪いです』と主張する生徒がいたため、先生は廊下側の窓を全部閉めるように指示をした。


ただし、四季子ちゃんが座っているすぐそばの席の一人のリーダータイプの男子には、窓を開けて様子を観察するようにと伝えている。


四季子ちゃんは、この時、自分が飛び出したドアから反対方向を向いて座っていたらしい。

私の顔を見て、怯えて、反対側へと体の向きを変えたようだった。



廊下からは、相変わらず私を呪う言葉と、嘔吐と、咳き込む音が聞こえてくる。




赤「どうだ?犬飼。」( ;゚─゚)



犬「上田、吐きました。」



赤「え?吐いたのか?それじゃ、片付けに。」



犬「あ、吐いてない。吐いたフリだけです。」



赤「そうか。」



犬「あ、吐いた。」



赤「ほんとか?」



犬「あ、見間違いです、吐いてない。」



赤「そうか…。」



犬「あ、吐いた。」



赤「今度はほんとうか?」



犬「あ、やっぱ吐いてない。

ちょっとつばがでただけ。」



赤「ちょっと待てちょっと待て、なんで吐いたとか、吐いてないとか、見間違えれるんだ?」( ̄Д ̄;;



犬「アイツ、自分では吐いているつもりなんですよ。

でも、口からはなにも出てない。

でも、口から出たものを触っているフリをしてて、頭おかしいんじゃないですか?

ってか、俺も見てたら気持ち悪くなってきた。

窓閉めていいですか?」(−_−#)



赤「あぁ…すまなかった。」



廊下からは、それでもオヴェエエエエエエ!という、嘔吐するような音が聞こえてくる。

教室内にいる子供たちはそれを聞かされ続けて、精神的に参ってきた。



赤「あれはなんなんだ、しんじゅ。」



私「なんなんでしょう。」



赤「上田になにかしたのか?」



私「私にもさっぱり。」



赤「じゃ、なんで上田はあんなに苦しがっているんだ?」



私「それを私にいわれても…。」



赤「なにかあったんだろ?上田と。」



私「いいえ、さっぱり、わかりません。」



赤「そんなはずないだろ。

お前を見て、気持ち悪いと苦しがっていたぞ。

あそこまで嫌がるということは、お前がなにかしたんだ。」



私「なんのことだか。」



赤「お前が覚えていないだけなんじゃないのか?」



私「私が教えて欲しいぐらいです。」



赤「ふざけているのか?」



私「なにがなにやらです。」



赤「…あの苦しがりよう、なにかあったんだ…。

やっぱりお前が最初になにかして、上田はあんなに意固地になっていたということだな?」



私「いえ、ほんとに、私にはなにが何やらなんですよ、先生。」



赤「…反省の色がない。

お前には反省文の提出を命令する!

以後、上田のあつかいには気をつけるように!」



私「え、先生、私、なにもやってない!」( ̄□ ̄;)



赤「かわいそうに、上田、あんなに苦しんで…。

保護者呼び出しもなしにしよう。

悪いが、保健委員!上田を保健室に連れてやってくれ!

あ、女子の方な!」



私「先生、誤解です。

私、上田さんに、なにもしてません。」( ̄□ ̄;)



赤「俺はお前の見方が変わったぞ、しんじゅ。

勉強はあんまりだけど、大人しくていいやつだと思っていたが、俺の見る目がなかったようだな。

あんなに苦しんでいる上田の体をきづかうどころか、自分は無実だと訴える、その神経。

誰にも気付けないはずだ、きっと上田は純粋な子供だったんだ。

お前が影でいじめていたんだな!

反省文を明日までに提出すること。

以上!」




こうしてホームルームが終了した。


以後、私はクラス全員から、上田四季子を尋常じゃないほど、精神的にいじめぬいた犯人として扱われることになった。



まさかの逆転無罪。



四季子ちゃんは、私に大怪我を負わせたという事実をうやむやにし、自分を被害者として演出することで、私を極悪非道な加害者へと仕立て上げた。


見事な腕前である。



そうして、この日から、一ヶ月ほど、私はクラス全員から挨拶をしても、無視され、陰口を叩かれ、軽蔑の眼差しで見つめられる、針のムシロの生活を送ることになる。


ただ、教室内での扱いが悪くなるとか、話はそれだけではすまなかった。

私の実家の稼業にも影響してくる話なのである。



それは保健委員の女の子がきっかけだった。





つづく。













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四季子ちゃんは、しゃがんだ状態から、上目遣いに赤木先生を睨みつけていた。



しゃがむことで、よりいっそう四季子ちゃんの体が小さく見える。

言動も体つきも幼い四季子ちゃんが、そんな様子を見せると、ほんとに赤木先生が性的な目的で幼女に手を出したような気がしてくる。







クラス全体にあぁ~あぁ…、という雰囲気が流れてきた。





やっぱ、上田は反省しないか、こいつに何いっても無駄なんだよ。

余計にこじらせただけか…という諦めのムード。







私は四季子ちゃんの、このあたりの言動を見ていて、ちょっと驚いていた。( ̄□ ̄;)

四季子ちゃんっては、意外と女っぽいんだな…(悪い意味で)という驚きと。



私はちょっと四季子ちゃんのことを見くびっていた。

国語のテストでも50点60点の子だったのに、この言い回し力には感心してしまう。



論点のすり替えも見事だし、自分を正当化するのに、これほど手数の多い人間はなかなかいない。

間髪おかずに相手の急所をすかさずえぐる戦法も見事だ。



この子はやりようによっては弁護士とか向いていそうだが、かわいいのは自分だけだから無理だろうかね。

情というものが欠落して、基本、おバカだが、口が達者で頭のいい子だなぁと感心してしまっていた。(☆。☆)





そんなことを考えている間に、赤木先生は追い詰められてしまったようだった。





赤「誤解!それは上田の誤解だ!

あれは教育的指導!

暴力なんかじゃない!」ヽ(;´Д`)ノ





四季子ちゃんは、立ち上がって、赤木先生にくってかかった。





四「どこがですか!

いきなり頭を叩いてきたんですよ、それのどこが暴力じゃないっていえるんですか!」(`Д´*)q





赤「俺は何度もお前にやめろと言っただろ!

しんじゅの母親の悪口をやめないからだ!」





四「聞いてませんよ!

自分の悪いのをごまかすために、適当なことを言うの、やめてください!

教師として恥ずかしくないんですか!」(`Д´*)q





赤「だから、聞いてないのはお前のほうなの!

お前が全部自分勝手に解釈して、相手を悪者にしているの!

そこがお前の悪いところなの!」!(´Д`;)





四「言いがかりです。

私はなにも間違っていません。

暴力教師の分際で、なにを言ってるんですか!」(# ゚Д゚) 





赤「…もぉ、怒ったぞ!

お前な、しんじゅもしんじゅの親にも、俺にも不適切な発言が多すぎるんだ!

お前に問題があるんだ!

周りも迷惑している、謝りなさい!」(#`・д・)/ 





四「ぜぇ~ったい、いやですぅ~~!!」(#`皿´)





赤「ダメだ。

お前がしんじゅにけがさせたのは事実だ。

自分が認めないとかそういのは、もう問題じゃない。」(`・ω・´)





四「謝りません。」( ̄^ ̄)





赤「どうしてもか?」





四「えぇ、絶対に認めません。

私は悪くない。」( ̄^ ̄)





赤「では、保護者呼び出しで、厳重注意させてもらう。」





四「はぁ?なんで親が関係するんですか!

おかしくないですか!」(# ゜Д゜)∂





赤「お前の不始末を親がかぶるのは当然のことだ。

保護者として責任がある。」





四「なんで!なんで、親が呼び出されなきゃならないんですか!」(# ゜Д゜)∂





赤「いろいろ問題があるが、一番はしんじゅに大怪我させたことだ。」





四「元気にしてるでしょぉ!なに言ってんですかぁ!」o(`ω´*)o





赤「ちがう。

大怪我だ。とんでもなく痛かったはずだ。

それをおまえは自分が悪いと認めないどころが、相手を悪く言っている。

ちょっとはしんじゅの身になって考えろ。

せめて謝れと言っている、どこに問題がある。」(゙ `-´)/





四「だぁ~かぁ~らぁ~?

アタシはやってない、それがわかんないの!」(`Д´*)q





赤「逆だ、お前がやっていないというのが間違いで、お前がやった。

クラス全員見ている、覚えていないのはお前だけ。

お前が犯人だ。」





四「はぁ?犯罪者はあっちでしょ!

あの子が学校に来ているのがおかしいんでしょぉ!」ヽ(`Д´)ノ





赤「そういう言動も含めて親御さんから話を聞かせてもらう。」





四「嫌です。

断固拒否します。

親呼び出しなんて、許しません。」(`×´)





赤「許す許さないの問題じゃない。

それを決めるのは俺の方だ。

それが嫌なら謝りなさい。」





四「嫌です。」( ̄^ ̄)





赤「じゃ、親御さんから説明を聞かせてもらう。

普段の生活態度にも問題がありそうだ。

しっかり指導させてもらうからな。」





四「嫌です。親は関係ありません。

しんじゅのでまかせにのせられないでください。」(`ε´)





赤「ダメだ。

よくよく考えたら、しんじゅのけがは頭にしている。

お前、しんじゅが生きていたからよかったようなものの、一つ打ちどころが間違っていたら、とんでもないことになっていたんだぞ?

うっかり突き飛ばしましたじゃすまない話だ。

これだけでも親御さんを呼び出すのに十分な理由だ。」





四「嫌です。

絶対に認めません。

うそでたらめを信じる先生のほうがどうかしている。」( ̄^ ̄)





赤「そんなに言うなら、しんじゅの頭を見てみろ。

触らなくてもわかるぞ、あたまがデコボコになっている。

とんでもなく痛いはずだ。」





四「ひっ!その汚らわしいのを、アタシに近づけないでっ!」ヽ(`Д´)ノ





赤「…お前さ、お前のそういう、潔癖症?

しらんけど、お前、それもひどい暴言なんだぞ?

分かってんのか?」





四「しんじゅは汚れている。

それが事実です。

ピンピンしているじゃないですか、親、呼び出すのはやめてください。」(゙ `-´)





赤「じゃ、謝りなさい。

親に迷惑かけたくない気持ちがあるなら、同級生に謝罪くらいできるだろ。」





四「嫌です。私はなにも悪くない。」( ̄^ ̄)





赤「…ふぅ。

お前さ、お前のしたこと、もう、事件なの。

傷害なの、知りませんじゃ通らないの、そこ、分かってんのか?」





四「ショウガイ!

先生も、アタシのことをショウガイがあるって言いたいんですか!

絶対許さない、アタシたち家族を侮辱するのは、絶対許さないんだからっ!」ヾ(。`Д´。)ノ





赤「はぁ?なにを言っている、お前の家族の話なんて、してないだろ?」( °д°)





四「先生は私がしょうがいをしたって言った!

アタシたち、家族のことをバカにした!

先生、絶対、アタシの家族を呼び出すのはやめて!

大事な家族なのっ!

先生の傷つけられるのは、耐えられないっ!」ヾ(。`Д´。)ノ





赤「はぁ?なにか誤解があるようだが、そこまでいうなら、しんじゅに謝りなさい。

それからの話だ。」





四「どうしても?」





赤「どうしてもだ。」





四季子ちゃんは、親を呼び出しされるのが嫌で私に謝るという方を選んだようだった。

四季子ちゃんは、私に近づくのも嫌がっていて、またしても、ガタガタと震えだして、私を気持ち悪い物体だと言わんばかりに見つめてきた。(;°皿°)





私「あの、先生…。

やっぱり、この子、様子がおかしいから、やめたほうがいいんじゃ…。」(´ε`;)





赤「いや、ダメだ。

俺も生徒たちに示しがつかない。

絶対謝ってもらう。」





私「いや、あの、なんていうか、そういうことって、本人にその気がなかったら、意味ないんじゃないですかね…。

無理だと思います。」(;^_^A





赤「いや、こうして、やっと、上田も謝る気になってきた。

この機会に自分の過ちを認める経験をしてもらいたい。」(`・ω・´)





私「いや、過ちを認めるっていうか、多分、私たちに、はめられたと恨まれるだけのような気がするんですけど。

もぉ、そっとしておいた方がいいんじゃないかな…。」( ̄ー ̄;





赤「いや、ダメだ。

このままだと、俺はあいつに家でハレンチ教師として報告されてしまうおそれがある。」(>_<)





私「あぁ…そうですね、あの言い方だと先生チカンしたみたいに聞こえますよね…。」( ̄ー ̄;





赤「やっぱそうだよな!

みんな、ちがうからな!

ふぅ。あいつなら平気で言いかねん。

ここでビシっと釘を刺しておかないと…。」(`・ω・´)





私「あぁ…それは分かるんですけど、やっぱり無理じゃないかな…。」( ̄_ ̄ i)





赤「さ、上田。しんじゅにごめんなさいの握手をしなさい。」(`・ω・´)





四季子ちゃんは、馬のように唇をめくりあげて歯を食いしばっています。

ガタガタと震えて、私を直視するのが苦しいようで、目玉がぐるぐると回転しています。



小さく「ひぃ~」という悲鳴をあげながら、私に近づいたり、離れたり、手を伸ばしたり、引っ込めたり。





私「先生、上田さんにとって、拷問みたいになっていますよ、多分。」(゚ー゚;





赤「拷問を受けたのはこっちの方だろ。」(ノ_<)





私「心情的には同意しますが、上田さんには逆だと思われてますよ。」( ̄_ ̄ i)





赤「さ、上田。観念して謝りなさい。」(`・ω・´)





四季子ちゃんは、ウロウロと私に近づいてきては離れてを繰り返し。

なんとか、にじりにじりと私の方に、片手だけを差し出してきた。



しかし、手の指の動きがおかしい。。(;°皿°)





いつのまにか赤木先生は、私の背後に回り込んでいる。



私は赤木先生を振り返って、また言った。





私「先生、無理っぽいです。

やめておいた方がいいと思います。」( ̄Д ̄;;





赤「ダメだ。鉄は熱いうちに打て。」





四「ひぃ~。」。(;°皿°)





私「先生、上田さん、変な声を出しています。

私がけがする可能性があります。」(゚_゚i)





赤「信じるんだ。上田を。」(;・`ω・´)





私「危険だと思います。」(゚_゚i)





四「ひぃ~、神様、神様、私にケガレを…。」。(;°皿°)





私「先生、上田さん、変なこと言い出してます。

そうとう、やばいみたいです。

やっぱりやめたほうがいい。」( ̄ー ̄;





赤「ダメだ、でないと俺がチカン教師としてひろまってしまう。」(;´Д`)





四「ひぃ~、悪魔よ、去れ~…。

この腐れブスがァ~」。(;°皿°)





私「先生、私の神経が持ちません。

もぉ、やめてください。」(´_`。)





赤「ダメだ。いざという時のために、お前を支える。」゛(`ヘ´#)





私「先生、暴力ありが前提じゃないですか、危険です。」(;´Д`)





赤木先生は私の腕をつかんで、四季子ちゃんの目の前に差し出しました。

壇上に上がっている私たちより、四季子ちゃんは、一段さがっている格好になっています。





今度は足の間に足を差し込まれて、すっ転ばないように、足を開いて立っていますが。



四季子ちゃんは、目がぐるぐるした状態で、私にそっと手を触れて。



触れたとたん、四季子ちゃんの中で、なにかのスイッチが入ったようです。





四「エイっ!」(@Д@;





四季子ちゃんは、大きく手を振り上げて、勢いよく私に振り下ろしてきました。



その動きは予想がついたので、赤木先生と、私は一瞬で後ろに下がり、やりすごします。





赤「やっぱり攻撃してきたか、上田…。」!(´Д`;)





私「だから、言ったでしょ。反省なんてしませんよ。」(-"-;A





四季子ちゃんは、それからくるりと踵を返すと、教室のドアへと一目散で飛びつき、勢いよくドアを全開にして開け放って、そのまま廊下へを飛び出していきました。





赤「あぁ~…。」(゜д゜;)





私「あぁ~…。」(-。-;)







これで事件は終わりではなかったのです。








機動戦士ガンダムOP



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(機動戦士ガンダムOP)



もえあがれ~、もえあがれ~、もえあがれ~、ガンダム~♪

君よ~♪、フ~♪、はしれ~♪ハ~♪



まだいかりに~も~える~とぉ…






赤「お前が悪いんだろ。」(`×´)




あ、思わず、機動戦士ガンダムの世界に逃げ込んでしまった。Σ(゚д゚;)

四季子ちゃんと話していると疲れる。




一瞬、四季子ちゃんが、目に涙を溜めているのを見て、あ、この子も女の子だったんだな、という気持ちにさせられたのだが。




四「…いったぁ~い…。

ひどい、先生、いったぁ~い。」(ノ◇≦。)




四季子ちゃんは、手の平をほおにあてて、なでなでしたかと思ったら、今度はなよなよしだした。



いや、お前が叩かれたのは脳天だが、わかってる?( ̄□ ̄;)




赤「あぁ?それは悪かったがな、しかし、それ以上にお」(`・ω・´)




四「ひどいっ!

四季子、女の子なのにっ!」(ノ◇≦。)




ひざをおって、床に手をつきそうなくらいにしゃがむ。




赤「え?」(゜д゜;)




クラスの子も目が点である。( °д°)




四「アタシ、親にも手をあげられたことないのに…。

アタシ、育ちのいい人間だから、暴力なんて、振るわれたことなかったのに…。

ここにいた…!

信じられないっ!」(ノД`)




赤「え、あれは暴力というより」( ̄Д ̄;;




四「アタシ、こんな!こんな体の小さい女の子でっ!

それで、先生は大人で、あたしを指導する立場でっ!

体の大きさもこんなに違ってて、大人の男の人で、それなのに、先生が手を出したっ!」(iДi)




赤「え、ちょっと」。(;°皿°)




四「女なのに、大人の体格のいい男の人が、子供に手を出したのよぉ!!

そ、そんなひどいことがまかり通る世の中っておかしいぃ!!

こわっ!

怖いわっ!」(。>0<。)




四季子ちゃんは、白髪まじりの髪の毛を振り乱して、泣き叫び始めた。




赤「え、ちょと、その言い方」(((( ;°Д°))))




四「アタシ、かよわい女の子なのにっ!子供なのにっ!

先生は男で、大人で、教師なのにっ!

アタシが気づかない間に、無理やり手を出してきてっ!

そ、そんな卑劣なっ!」(ノД`)




赤「え、ちょ、その言い方だと別の犯罪みたいに聞こえる」(((( ;°Д°))))




四「犯罪よぉ!

誰がどうみても、犯罪よぉ!暴力よぉ!

こんなひどい話って、あるかしらっ!

ウチの親はつねづね言ってるの!

精神性の高い人間は、話あいで解決するって!


それが、どうなのっ!

学校の先生がっ!

成人した大人がっ!


力ずくでかわいい女の子に暴力を振るうっ!

そ、そんなの、怖いっ!

信じられないっ!」(ノД`)




赤「え、ちょっとそれだと、ほんと、俺、やばいやつみたいだから」(@Д@;




四「きゃぁあ!近づかないで、この暴力教師!

お父さん、お母さん、大事な四季子は、この無能な教師に暴力を振るわれました!

今まで、大事に、傷一つつかないように育てられてきたというのに、傷つけられましたっ!」(ノ◇≦。)




赤「え、ちょっと、はたいただけだろぉ?」(゜д゜;)




四「そうだわ、お父さんとお母さんに報告しなきゃ!

こんなか弱い女の子に、無理難題をいって、暴力をふるうなんて、なんてひどい…。

かわいそう!

四季子、かわいそうだわ!

かわいい女の子が狙われるのねっ!」(≧д≦)




赤「え、ちょっと、上田、人の話を」( ̄Д ̄;;




四「きゃぁぁぁあ!近づかないでっ!

暴力教師よぉっぉおお!」(ノ◇≦。)





赤「え、ちょ、上田、大声やめて!他の教室にも響くからっ!」




四季子ちゃんは、それを聞いて、更にボリュームを上げた。



四「いやぁぁああああ!

なんて、卑劣なのっ!

私に暴力をふるったのを隠そうとするのねっ!

問題だわっ!



そんな教師が存在するのは問題だわっ!

はっ!そうだ、教育委員会に!

愛知県の教育委員会にうったえなきゃ!

今がその時なのねっ!

四季子の貴重な犠牲を無駄にはできないわっ!」(iДi)




赤「ちょ、なんか、ちょっと落ち着いてくれ。上田。」(;´Д`)ノ




四「いやぁぁああああ!そういって、また暴力をふるうつもりでしょぉおお!

この鬼畜がぁぁあぁ!」ヾ(。`Д´。)ノ






炎上、間違いなし。








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この日のできごとを、これから一ヶ月ほど、毎晩、夢に見るようになった。



私は基本的に、のんきな子供で、これまでの四季子ちゃんにあれこれ言われていたとしても、教室内にいる全員が見ていた事実なんだから、最後には四季子ちゃんが私に謝ってくれるだろうと、当然のように思い込んでいた。



四季子ちゃんの口の悪さは分かっていたはずだったし、私の親の職業を差別的に思っていたのも知っていたし、中国や韓国籍の人間を、まともな人扱いしていないのも知っていた。



メガネをかけた人間は不細工だというのも、いちおう、分かってはいたつもりだったが、亡くなった直後の母親をバカにした発言には、本気で言葉が出てこなくて、体が震えて、赤木先生に守ってもらいたい、もういい加減彼女は観念すべきだ、と思っていたのだ。





でも、現実はちがった。

四季子ちゃんは謝らないし、その後、誰にもそれをとがめられることもなかった。



そんなことが起こり得るのかと、衝撃が走る小学生時代の出来事。



四季子ちゃんは、これから後、私を異物として排除することに精力を注ぐ、このクラスの女王として君臨していくことになる。







6時限目のチャイムが鳴るのと、ほぼ同時に赤木先生の手が出て、みんな凍りついたような感じになった。



頭をはたかれた四季子ちゃんは、その衝撃で首が傾き、うつむいたまま、動かない。

教室内には、ただただ沈黙が流れてきた。



ただ、どこかで、上田四季子という児童が赤木先生に叩かれたのを見て、子供たちの心にも、あ、そうだよね…。



あれは叩かれて当然なことを言ってたよね、という、自分の感覚が歪んでいたみたいだ、やっとまともな対応だと思えてきた、という安堵する気持ちみたいなものを感じてきた。





四「…………。」





チャイムが鳴り終わっても、しばらく四季子ちゃんは、黙して動かない。





四「…………。」





動かない。

首がおかしな角度に傾いたまま、動かない。





四「…………。」





子供たちも、赤木先生も、その様子に息を呑んだ。

初めは、四季子ちゃんが、ショックを受けて、戸惑っているんだろうと、そんな風に思っていた。



しかし、異様に長い。



そして、彼女の体の脳天から、なにか白い渦みたいなものを引き寄せているように、私には見えた。

白と黒の風車みたいなものが彼女の脳天から吸い込まれていく。



そして、次の瞬間、彼女の体の周りからどす黒いオーラがぶわっとにじみ出た。





私「!」





四「…。」





微かに四季子ちゃんが、ピクっと動いた。

その様子に、かたずをのんで見守っている児童たちも、察した。





怒っている。

上田四季子はとんでもなく怒っている。



反省するとか、先生にしかれて悲しいとかショックとか、そんなやわなものじゃない。



これは確実に怒っている、そう、本能的に察知した。







赤木先生は、自分でも自分の行動が信じられない様子だった。

しかし、どう考えても四季子ちゃんの言動は許しがたい。



特に、同級生の悪口とかいうレベルを超えて、亡くなったばかりの親族をあそこまで貶められてはかなわない。

いくら口で制止しても言うことを聞かなかったから、あれは仕方がないことだったと思う。



そんな戸惑いに似た感覚が、なんとなく私の方に流れ込んできていた。



しかし、赤木先生もまた、四季子ちゃんの異様な様子に怯えを隠しきれていない。







赤「…あぁ~。みんな、チャイムが鳴ったが、まだこの話は終わっていない。

このまま、HRを延長する。」( ̄_ ̄ i)





子供たちが小声でさわさわと話だした。



チャイムで一区切りつくかと思っていたのに、勝手が違って残念そうだったが、しかし、この硬直状態ではしかたない。

さっさと、上田が謝れば、あとは簡単な連絡事項だけを伝えてもらって、無事解散になるだろうと、そんな期待を込めたつぶやきだったのだが…。





四「………。」





四季子ちゃんは、黙っている。

首の角度が変だ。





ホラー映画のように、うつむいていて、その表情はまったく見えない。



白髪が混じった、肩にかかるぐらいの長さのオカッパ髪の四季子ちゃんは、もともとかなり小柄だが、その上、おかしな角度で首をかしげたまま、下を向いている。



コッ、コッ。



床と椅子が擦れる音があちこちで小さく鳴り響いた。



むちむちとした小さな体から、妖気のようなものがただよっていて、最前列の席に座っている子供などは、全員、無意識に椅子を引いて、なるべく少しでも彼女と距離をとりたがっている様子だった。





四「…………。」





クラス内で、上田、まじやべーな。

いい加減謝れよ、ってか、怒ってねぇ?( ̄ー ̄;

先生にあの態度はねぇよな、というヒソヒソ声が聞こえてくるが、四季子ちゃんは動かない。





四「…………。」





クラス全員が悟った。(・_・;)



上田四季子は完全に怒っている。

謝る気なんて、ない、次はどんな噴火が起きるのかと…。







赤「あ~、そんなワケだから、上田。

まだHRのままだ。

さ、しんじゅに暴力をふるったことを謝りなさい。」( ̄ー ̄;







四「………のに…。」





四季子ちゃんは、小さくなにかをつぶやいた。





赤「え?なに?」





四「「………にも……のに…。」





赤「なんだ?」





四季子ちゃんは、顔をあげて天井を見上げながら、叫んだ。

目には涙がにじんでいた。





四「親にも叩かれたことないのにっ!」





赤「…!」(°д°;)



私「…!」(°д°;)







おまえはアムロ・レイか…。(←機動戦士ガンダムネタ)





そんなツッコミを心の中でつぶやいてしまう、将来はオタクと化す、幼い日の私の姿がそこにはあった。











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どうやったら、建設的になれるかしらね?

今、書いてる四季子ちゃん編は、ちょっとどーでもよくなってきたのだ。


これから、辛い体験をしていくのだが、なんとか平和的に解決しようと、小学生だった私は、私なりに頑張っていく。

それを踏みにじる真似をする人が何人も出てくる。

頑張ったけれど、無実の罪を被せられて、家族にも大変な思いをさせてしまう。


辛いんだけど、苦しい思いをしたけれど、愛のある選択をしたかったのだ。

自分を苦しめた人だから、苦しめばいい、という考え方が好きじゃなかった。

やせ我慢だけどね。


もっと自分の事を、自分の家族を大切にすればよかったかな。

あの時、実家が潰れていくのを、見ているだけしかできなかった。

知恵があったら、物事を良く知っていたら、行動力があればと、悔いばかり残る。

賢く生きようと誓った子供時代。


すっかり忘れていたくせに、難儀なもんだがね。

あの苦しみを何かの役に立てたい。
そう思う。


また、世界情勢も変わってくる。

仮想世界より、もっと、生産者の方にフューチャーした世の中にしていかないと、ヤバイと思う。

経済も右肩上がりばかりではいられない。
分かち合いが進まないと、困る人がたくさんでてくる。

何かできないかな。

そんな風に思った。












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四「はぁ?母親が死んだぁ?

それが?」(# ゜Д゜)∂ 




四季子ちゃんは、ウサギのように先端がギザギザしてせり出した前歯で、歯茎をのぞかせながら小馬鹿にしたように笑った。




赤「それがって…。

家族を失って、しんじゅは大変なんだぞ…。

お前、何があったか知らないが、友達だったやつに向かって、なにをいいだしてんだ…。

もっと気をつかってもいいところだろうが…。」( ̄Д ̄;;




四「はぁ?なんでですか?

その人が死んだの、私のせいだって言うんですか?」




赤「ち、違うが…。」(°д°;)




四「じゃ、なんでアタシが気をつかわなきゃならないんですか?

おかしくないですか?」




赤「いや、だから、普通、悲しむとか同情するとかするだろ…。」(;´Д`)ノ




四「はい?

この子の親って、病死でしたよね?」




赤「あぁ…。若くして気の毒だな…。

まだまだ全然若い人だった…」(´_`。)




四「病死がなんで気の毒なんですかぁ?

もう死ぬってわかってて、死んだんでしょお?

それ、昨日、病気が分かって、明日死ぬっていう病気じゃないんでしょ?

何日も、何ヶ月も、それか何年も前から調子が悪かったんでしょ?」(`Δ´)




赤「そりゃ、そうだが…。」( ̄_ ̄ i)




四「それって、健康管理が悪かっただけでしょお?

家族が病人になって、それで周りの人が気付かなかったんでしょ?

家族全員、頭悪いって話じゃない。

それで勝手に死んで、なんで周りの人間が同情しなくちゃならないんですか?」




赤「……!」(°д°;)


私「……!」(°д°;)




四「交通事故とか、災害とか、家族が突然、死んだなら、そりゃ同情もできますよ。

それが病死でしょ?

自己責任でしょ?

なんで、アタシが気を使わなきゃならないんですか?

アタシがその人を死なせたわけでもなんでもないのに、なんでアタシが悪いみたいな言い方されなきゃならないんですか?」(`×´)




赤「上田…、お前、なにを言って…。」(゚_゚i)




四「それに若いって、40?」




赤「41才だと伺っている…。」(´_`。)




四「40か41って言ったら、世間では働き盛りじゃないですかぁ。

それで、体壊して死ぬって、周りも迷惑?

普通、元気で働くのが当然なのに、子供残して死ぬって、ぷ。」




赤「……。」( °д°)


私「……。」( °д°)



教室内の空気が変わった。

この日は少し蒸し暑い日だったが、体感温度がざぁっと2度ほど下がった気がした。


子供たちの体から青いオーラが出て、教室内が冷たい水の中に埋もれているような錯覚に陥ったのだ。

四季子ちゃんの言いように、子供たちも恐怖を覚えた。


もし、自分の親たちが亡くなったら、こんな風に思われるのかと戦慄を覚えてしまっていた。


それぐらい、四季子ちゃんの発言力は強くて、大きかった。

もう、まともな思考力が残されている子供はいなかった。


大半が話をまともに聞かないか、聞いていても、四季子ちゃんが悪いとは考えれない風に感じているか、四季子ちゃんが悪いと感じていても、あまりの暴言に神経がまいって、まともに考えることを放棄してしまっている子供たちばかりだった。


疲れ知らずの四季子ちゃんは、完全にクラスの人間の精神状態のヒエラルキーの頂点に立っていた。




四「ねぇ、センセぇ、しんじゅちゃんのお母さんの顔、見たぁ?」( ´_ゝ`)




赤「あ、家庭訪問の時に、ちょっとだけ…。」(・_・;)




四「アタシも見たことあるのぉ。

4月の半ばくらいに、お店に立ってたぁ。」




赤「あぁ、亡くなる前に会ってたんだな。」




四「ぷ。

あの顔!

白くて、顔色悪くて、ひょろひょろと貧相な体して、顔なんて、骨が浮き出て骸骨みたいで、ぷ。」( ´_ゝ`)




私「………!」(((゜д゜;)))




赤「!…病気だったんだ、それは仕方ないだろ…。」(゜д゜;)




四「なぁ~にぃ~?あの顔。

銀縁メガネかけて、なにインテリぶってんの?って感じ?

それとぉ、知ってますぅ?

この子もそうなんですけどぉ~、親子そろってみっともない八重歯があるんですよぉ。

笑うと獣みたいじゃないですかぁ?」




赤「…上田、お前、なにを言い出して…。」。(;°皿°)




私「………!」(((( ;°Д°))))





四「もぉ、そりゃ、ヒドイもんですよぉ?

八重歯ですよぉ?人間じゃないみたぁ~い、くす。

それで、なんか、すまして、自分は賢い、正しいって顔して生きてんの!

くす、それで早死してりゃ、世話ないわって感じ?」(´_ゝ`)




赤「……おい、上田、やめろ…。」(@Д@;




私「………!」(((゜д゜;)))




四「なぁ~にぃ~?

あの顔、あれで、自分はまともな人間ですって思ってんのかしら?

それで、貧乏人の分際で貧乏人の男と結婚して、結局、体壊して早死にって、早死って、ププ!」( ´,_ゝ`) 




赤「…やめろ、上田。

お前、いったい、しんじゅの母親に恨みでもあるのか…?」(°д°;)




私「………。」((((;゚Д゚))))




四「あの、ガリガリの体でぇ?

子供四人産んで、そんで、貧乏暮らしして、子供もバカばっかりでぇ。

あれじゃ、生きててもいいことないじゃないですかぁ?」( ̄m ̄〃)




赤「………上田、やめろ…。

もう、子供同士の悪口の話じゃない…。

お前、それは故人を冒涜しているぞ…。」(((( ;°Д°))))




四「はぁ?こじんをぼうとく?なんですか、ソレ。」




赤「亡くなった人のことを悪くいうことだ…。

故人の名誉に関わる問題だぞ…。」(゚_゚i)




四「キャハっ!個人のぼうとくなんて、してませんよぉ!
いったい、いつ大人数の話をしたっていうんですかぁ?

アタシが言ってるのは、全部ホントのことだからぁ!∵ゞ(´ε`●) 

でぇ、思うわけぇ。

それでも、その人、今はこうなって、よかったなって。」




赤「…なんの話を…。」(°д°;)




私「………。」(((゜д゜;)))





四「だからぁ、メガネかけた女ですよぉ?

みっともなくて、表を歩けるレベルじゃないですかぁ。

それが、商売人って!人様の前に出られるツラかって話で!

それで死にそうになっても、働いて人前に顔を晒してて、なにやってんのって感じ?

ぷ。」( ̄m ̄〃)




赤「…やめろ…やめろ、上田…。」(°д°;)




私「………。」(((゜д゜;)))




四「それが、今はいなくなった。

そして、アタシがいる。

これって、女の人のぉ、美の基準が上がったってことでしょお♪

四季子、えらぁ~い、キャハッ♪

麻町にいるだけで、貢献しているんですよぉ~♪

センセ、褒めて!」




赤「………。」(((゜д゜;)))


私「………。」(((゜д゜;)))




四「だからぁ~、四季子は心が広いからぁ。

先生が、そのバカの肩を持つの仕方ないかなって思っててぇ。

アタシの言うことをきいたら、今までヒドイ事言われて、傷ついたのは許してあげる。

さぁ、その獣みたいにみっともない顔をしたバカにバツを!」o(`ω´*)o




赤「やかましわ!」(#`-_ゝ-)



スパーン!



私「あ。」( °д°)


クラスの子供たちも小さく、「あ。」とつぶやいた。



四季子ちゃんが、鼻息あらく、私に指さしたと同時に、赤木先生の右手首がスナップして、四季子ちゃんの頭をぶったたいたのだった。

白髪まじりの四季子ちゃんの髪の毛がざぁっと乱れて、菊の花が咲いたようだった。





キーン・コーン・カーン・コーン…キーン・コーン・カーン・コーン…♪




6時限目の終了のチャイムが教室内に鳴り響いた。




四「…………。」



四季子ちゃんの首は奇妙な方向へねじ曲がり、うつむいたまま微動だにしなかったのだった。







つづく。











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赤「だから、怪我させたの謝れって話!」(`Δ´)




四「信じません!」




赤「じゃ、しんじゅの頭を見てみろ!」




四「嫌です!

そいつが嘘ついてるだけです。」(#`皿´)




私はちょっと挙手をして、先生に声をかけた。




私「…先生、ちょっと、もう、限界なので、椅子に座ってもいいですか…。」(´_`。)




赤「あっ!しまった、そうだった、しんじゅは怪我していたんだった。

すまない、そうか、うん、ちょっとだけ待ってくれ…。」Σ(゚д゚;)




先生は時計を見上げて、残り時間わずかで6時限目が終わると踏んで、私に待つようにと言った。




四「けっ!この嘘つきの仮病魔が!」( ̄へ  ̄ 凸




私「うそついていません。ほんとにけがしているんだよ。」(´_`。)




四「う~そ~でぇ~す!

絶対、う~そ~、絶対あやまらなぁ~い!」(((*`皿´*)))




赤「お前な…。」( ̄Д ̄;;




四「だから、その子ピンピンしているじゃないですかぁ。」(`×´)




赤「だから、それはお前に付き合わされて立ってるだけで、しんじゅはほら、頭を…。」




赤木先生は何気なく、私の頭に手を触れてきた。





私「ぎゃぁああああああぁああ!!」




赤「え。」Σ(゚д゚;)




私「痛い痛い!先生、触らないでっ!」(ノД`)




私は悲鳴をあげて、思わず身をすくませた。

涙がこぼれる。


四季子ちゃんの言動にあっけにとられて、少し忘れがちだったが、ものすごく頭が痛かったのだった。




赤「す、すまん、しんじゅ。

でも、今のはちょっと髪の毛に触ったぐらいで…。

どれどれ、ちょっと見せてくれ…。」(=◇=;)




赤木先生がまた私の頭に少し触れたので、猛烈な痛みが走って私はまた悲鳴を上げた。




私「ぎゃあぁあああっぁあああああああ!」



赤「!」((゚m゚;)




クラスメイトたちも動揺して、声ひとつ上げなかった。




赤「…お前、今、ちょっと触っただけでも、頭の感触がおかしかったぞ…。

気付かなかった、お前、ちょっと、もうちょっと見せろ…。」



私は涙をポロポロ流しながら、悲鳴を上げた。



私「ひっ!!嫌です、痛いのいやぁ!」Y(>_<、)Y



赤「ちょっとだけ。ちょっとだけ、な。

分かった、それじゃ、触るのしないから、ちょっとそこに立ちなさい。

見るだけだから…。」。(´д`lll)




赤木先生は私の頭をのぞきこみ、それから私を窓際に立たせて、その隣になって、自分の目線を私の頭の高さまで合わせてじっとのぞき込んできた。



赤「これは…。

これは、ものすごいことになっている…。

髪の毛に隠れて気付かなかったが、ものすごい内出血を起こしているぞ…。

頭の腫れ方も尋常じゃない…。

さっき触った感触もほんの少し触れただけで、でこぼこが感じられたが、ちがう…。

今、お前の真横からながめてても、後頭部がナポレオンフィッシュみたいにだんだんになっている…。

お前、こんな頭で今まで教室にいたのか…。

これは相当痛いはずだ、まずい、これはただの子供の小競り合いって話じゃない…。」(°д°;)




四「はぁ!?大げさなんですよ、どうせ自分ですっころんで、大げさに騒いで同情を集めようとしているだけですよ!」゛(`ヘ´#)




赤「…上田、おまえ、すごいことをしでかしてくれたな…。

これは、大怪我だ…。」。(;°皿°)




四「はぁ?そいつ、さっきまで生意気に口きいてましたよ!

ちょっと頭ぶつけたぐらいで大げさな、明日にはピンピンして治ってますよ!」゛(`ヘ´#)




赤「いいや、俺、これ、似たようなの見たことある…。

サッカーの練習で、ゴール近くでもつれ込んで、金属の柱に頭ぶつけたやつと一緒だ…。

一日二日では治らない。

一週間や10日でも無理だぞ…。

これ、今から夕方で、これからまたグングン出血が増えてくる可能性がある。

二週間、3週間、いや、下手すりゃ一ヶ月か二ヶ月か…。」(@Д@;




四「はっ!?先生がしんじゅにだまされているんですよ!

自分でけがしてりゃ、世話ないわ!」( `_ゝ´)




赤木先生は私の頭を覗き込んでいたかと思ったら、ぐいっと反転して四季子ちゃんに怒鳴り始めました。




赤「上田ぁ!しのごの言わずに謝れ!

とにかく、お前にしんじゅを悪く言う資格はないんだ!」(`Д´*)q




四「はぁ?だから言ったでしょ!

アタシはせいなる三番目の少女だって!

そこの親は貧乏人だからやることなくて、こどもばっかり作ってんのよ!

能無しだから、考えなしに子供を作る。

先生だって、どうなの?

子供四人もまともに養えると思ってるの?」




赤「え、あ、それは…。」




四「ほら、まともな常識ある大人なら、子供が4人もいたらやってけないって分かる話じゃない。

それが、作っちゃうってことは無計画でだらしがない親だってことでしょ?

そんな親に育てられた子供がまともなワケないじゃない。」(((*`皿´*)))



赤「…上田…。」



四「ほら、先生だって、かばえない。

しんじゅの親のことを内心バカだと思ってるんでしょ?

見てみなさいよ、その子の服。

毛玉だらけのみっともない、安物の服をいつも着ている。(姉のお下がりをいつも着ていた)

どこからどうみても、貧相で、ばっかじゃない?」(  ̄っ ̄)



赤「…上田、やめなさい…。

人の家の事情を勝手にとやかく言う筋合いはお前にはないはずだ…。」( ̄Д ̄;;



四「ほらぁ~?みんな、見てぇ?

しんじゅって、ヤボったくて、みっともないと思わなぁい?

思うでしょぉ?ほら、違うと思う人は手を挙げてくださぁ~い!」(  ̄っ ̄)



四季子ちゃんは、両手をひろげて、椅子に座っている子供たち向かって、そういいだした。

突然の展開に、子供たちも頭がついていかない。

四季子ちゃんの独壇場が始まった。




四「ほら、このとおり。

このクラスで、しんじゅのことをまともだと考えている子供は一人もいないんですよ、センセ。」




赤「…上田…。

お前、いったいしんじゅの親のことを、どうしてそこまで…。

だいたい、しんじゅは母親が死んだばかりなんだぞ?

そんなデリケートな状態でどうしてそんな悪態がつけるんだ…。」( ̄Д ̄;;




赤木先生は青ざめて、そう、つぶやきました。








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私はまた、赤木先生をとびこえて、壁にかかっているカレンダーをそっとながめた。



うん、今、7月だな。



四「私は神に愛されている少女なんです!

間違うはずがありません!

私が正しい!」ヽ(`Д´)ノ



神に愛されている存在。



新約聖書に出てくるな、イエスキリストの12人の弟子。

そう、えっと名前は、名前はなんだったっけ?

確か一人だけ生き残った使徒かなんかで、神に愛された弟子だと自分で言ってた…。

あぁ、そうそうヨハネ、ヨハネの黙示録ってば、恐ろしい本だっていう話じゃなかったか…。


四季子ちゃん、新約聖書まで読んでいたんだ。(ㆁωㆁ*)





赤「お前、テキトー言ってるだけだろぉ!

神に愛された人間がなにしてもいいっていう道理が通ったら、戦争もなにも起こらんわ!

だいたい神がどうとか、全然関係ないわ!」(`Δ´)



あ、そうだよね。

さすが赤木先生、大人…。



私は右手でペちんと左腕を叩きつつ、左側を見て、カレンダーを目で追う。



赤「…しんじゅ、お前さっきから、時々カレンダーを見ているようだが…。」(;・`ω・´)



私「あぁ、はい。つい。」(´・ω・`)



赤「なぜだ?」( ´・д・)



私「今が昭和で、何年か、カレンダーで日本でよかったっけと確認してます。」(´・ω・`)



赤「日本語がメタメタだが言いたいことは分かる。

俺も実は何度も自分のふとももをつねっているんだ。

ここは自分の布団の中じゃないかと。」(;・`ω・´)



私「あぁ、はい。

私も腕がいたいので、現実のようですね。」(´・ω・`)



赤「悪夢のようだが、安心したぞ。

お前も俺と一緒の感覚なんだな。

もしかして、俺、夢の中にいるんじゃないかと不安だったんだ…。」(;・`ω・´)



私「えぇ、私も時々意識が飛びます。

どうしたものでしょう。」(ㆁωㆁ*)



赤「そうか、お前もそうか。

俺も想像の中でどれだけ涙を流したことか。」(>_<、)



私「先生、これは現実に存在する女の子の相手をしています。

まだまだ相手は元気です。」( ´・д・)



赤「くっ、年のせいか、もう衰えを感じる。」。(´д`lll)



私「いいえ、年のせいではありません。

相手が悪いんだと思います。」( ´・д・)



赤「くっ、お前、小学生とは思えないほど冷静だな。

助かった、これでお前に泣きわめかれた日にゃ、俺はいったいどうしたらいいのかと…。」Y(>_<、)Y



私「問題は上田さんにありますが、その自覚がないのが問題ですね。」(´・ω・`)



四「ちょっとぉ!

こそこそと目の前でアタシのことをバカにするのはやめてよぉ!

アタシ、謝らないんだからねっ!」(# ゜Д゜)∂ 





つづく。











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