今日は少し頭が痛いので、プチ更新。
仕事帰りに美容院に行って、ちょっとイメチェンをしてきました。
髪の毛の色を久しぶりに変えたので、ちょっと恥ずかしいですね。
でも、自分に手をかけてあげれる、というのはうれしいものです。
美容師さんにシャンプーされるのも好きですね。いい気分
さて、今日もお仕事ちょっと大変でした。
ちょっと不安だけど、いちおう打てる手は打っておいたので、まぁまた来週の様子を見てみます。
ん~、なんだろな、過去の嫌な事って、私、あたまにこびりつくタイプなので、困っていたけど。
困っていたことすら、好きでやってたことだな?って思ったのよね。
少し前の事だけど、ちょっと信じられないような言葉を人から言われて、えぇ?って感じだったんだよね。
それで、それを引きずっちゃったらさ、まるで恋人かなにかみたいに、いつもその人の事を考えちゃうじゃない?
その時間、もったいないよね?って思うわぁ。
なんか、二重で損した気分よね…。
人を傷つける発言をする人はさ、きっとさ、そのうち、さぁ~って、人がよけていくことになるような気がするよね…。
こっちも、傷つけられた、っていう感じよりは、あ、傷ついたわ、の方がよさげよねぇ。
その方が立ち直りが早い気がします。
あ、今、私、ヒマなんだわ…。
そんな事を考えらえるぐらいには、余裕があるわ…(笑)
そうそう、子供時代の記憶。
嫌な出来事ばかりだと思っていたら、キラキラしたものが埋め込まれていました。
自分でも、なんでこんなに過去のことにこだわるのか?が、不思議でしょうがなかった。
まるでもう、変態級ですよ…毎日そんな事、書いてるもん。
でも、私にとって、宝物を発掘する作業なのかもしれません。
そんな事を、思ったりなんかして。
いつもブログにお付き合いくださいまして、ありがとうございます。
皆様にとっての、宝物ってなんですか?
ちょっとそんなことに思いをはせると、楽しいかもしれませんね?
ではでは、あたたかくして、お休みください。
いつも最後まで読んで下さりありがとうございます。
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私は知らず、ガッツポーズをとりながら、大声をあげていた。
まわりの子供たちは驚いた様子で私の事を眺めていた。
私の体の周りには神妙な空気が流れていて、特に脳天にはまばゆいほどの白い光が差し込んでいた。
金色の粒子がとびかう、まばゆいばかりの圧倒的な白さ。
皓皓と光輝く光の柱の中に、私は、いた。
圧倒的な静寂と、確信。
これから起こる未来の様々な事を、私は受け止めていた。
それは、瞬く間にほどけて消えていき、しゅーっと白い光の柱は細まっていった。
あたりは、しん…とした、真っ暗な学校の昇降口の景色をとりもどしていた。
いや、そう見えていたのは私一人で、周りの子供にとっては、最初から夜の昇降口の中、照明をつけて、靴箱の前にたたずんでいる、だた、それだけのごく普通の景色のはずだった。
子どもたちは首をかしげて、私の事を見つめてきていた。
ただ、加藤君だけが、自分の両手で自分の体を抱きしめながら私の事を見つめながら、ブルブルと震えていた。
加藤君「しんじゅさん、顔が…!」
そんな事を小声でつぶやいていたようだったが、私はそこに頓着しなかった。
上島君「よしきた?」
小島さん「え、いったいなんですの?」
岡田「いや、予知、来た、と言ったんや…。
今の顔、見覚えあるわ、フェニックスさんや…。」
伊藤さん「え?フェニックスさん?」
岡田「しんじゅの守り神や…。」
伊藤君「えっと、いったい、どうしたの?しんじゅさん?」
私「ふふふ…。
視えた…。
未来の私のビジョンが克明にみえてきたんだ…。
イケル…。
アタシ、イケルよ!
これからの未来、21世紀はシリアスとお笑いの融合!
フュージョン!
それがすなわち、金持ちへの道っ!
ありがとう、ちーちゃん。
ありがとう、上島君。
君たちとの会話がキーとなって、アタシは未来の情報とアクセスできた…。
イケル…。
イケルよ、しんじゅ…。
アタシの未来は明るい…。」
上島君「はぁ?大丈夫か、しんじゅ?
頭やられたか?」
私「どこの世界に、頭大丈夫かと聞かれて、大丈夫じゃないと答える輩がおるんや?
大丈夫か?上島ぁ(笑)」
上島君「ぐ…。
それ言われると…。」
伊藤君「鋭い切り返しだっ!
なんか、様子が変だよ、しんじゅさん!」
小島さん「えぇ、どうなさったのでしょう?
やはり、心配事が頭を占めて、なにか、彼女の中で混乱が発生したのでしょうか?」
伊藤さん「心配だわ…。
しんじゅちゃん、やっぱり人知れず苦労しているから、今、困っちゃっているのかもしれないわね?」
私「ふふふ、心配ご無用。」
岡田「そや、この感じ、今、フェニックスモードに入っとるんや!
しんじゅは!」
上島君「フェニックスモード?」
岡田「もう一人のしんじゅや。
アイツは追いつめられると、もう一人のしんじゅが飛び出してくんねん!
こうなると、アイツは無敵になる!
それが、フェニックスモードや!」
私「そう、アタシは今、未来の情報を見てきた。
そしてアタシが金持ちになる方法も、取得してきたのだ。
あとは、それを覚えているだけ。
くくく…イケル…。
アタシは将来、金持ちになる!
海賊王に、おっと、ちがった、そう、大金持ちに、俺はなるっ!」
私はげんこつを握って、思いっきりこぶしをふりあげたのだった。
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上島君「…お前さ、辛くないか?」
私「え?」
上島君「お前さ、そんだけ未来を見れてさ、辛くないのかなって思ったんだよ。
あ、すまん、無責任な事を言って…。」
私「あぁ…。」
伊藤君「そうか、頭がいいってことは、先々の事までわかっちゃうってことなんだ…。
これって、逆につらいことかも…?」
加藤君「特にしんじゅさんの場合はシビアな状況だしね?
たんに悲観主義っていうわけでもなく、むしろ現実主義だから、未来が視えているんだ…。」
私「未来が視えている…。」
上島君「あぁ…。
なんか、お前の話を聞いていると、コイツ、未来を見てきたんじゃねぇかって気がしてくる…。
ただの憶測じゃなくて、きちんと推理しているなって思うけどさ…。」
伊藤さん「そうね…なんか、しんじゅちゃんに不利な材料ばかりだから、未来に期待をするとか、難しく感じちゃうわね…。」
小島さん「そうですわね…。」
岡田「あんまり気を張るなよ?
キツイ時はいつでもウチに話してくれていいからな?
ウチら友達やろ?」
私「…うん、ありがと…。」
上島君「俺にはちょっと不思議なんだ…。
そんだけ、不安材料がそろっているのに、なんでお前楽観主義なんだろうって…。」
私「え?」
上島君「だから、お前中卒で働くかもしれないんだろ?
それで、なんで将来は市内で事務員できるって信じれるんだ?
そんで、金には困ってなさそうって感じているんだろ?
でも、それ、あ、そうなるなって俺も感じるんだ。
予感ってヤツ?
どういう事?」
私「だって、そう感じるから…。」
伊藤君「でも、僕もそう思うんだよね。
この子が中年でお金に困っているとか全然想像つかない。」
加藤君「僕も。
これだけ不利な状況にいるのに、中年になったら、むしろ下手したら僕たちの誰よりも裕福になってそうな気がするんだよね。
予感というか、なんというか…。」
私「予感…。」
頭がキーンとしてきた。
上島君「お前の話すことってさ、もう、未来決まってんじゃないかて気がしてくる。
神がかり的なんだよな。」
私「神がかり的…。」
キーンとしてきた。
金属音に似た、耳鳴りを感じる。
上島君「そう、まるで未来を見通せる、そんな気がしてさ。」
私「未来を見通せる…。」
キーン…キーン…キーン…。
上島君「お前には、なにか、ある。
俺は、そう感じる…。」
私「私には…何か…ある…。」
ドンッ!!
膨大な情報が私の脳裏に飛び込んできた。
それは、未来のビジョン。
私「予知来た~~~!!!」
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ブログ9周年記念の、ガイドイラスト。
夢二さんのガイドさんです。
顔に白い仮面をかけています。
クールな感じですね~。
『人生は舞台だ』との事。
夢二さん、たくさん楽しんでくださいね♪

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上島君「…蒸し返して悪いけどさ、お前、教師とかが断然向いてそうなんだよな…。」
私「ん?ありがと。」
伊藤君「さっき、上島君はしんじゅさん、役人とかが向いているって感じの事を言ってなかった?」
上島君「あぁ…とっさにな。
新世界に行かせるよりはお固い職業が向いてそうだなって思ったんだ。」
加藤君「それか投資家なんだね。」
私「株はバクチ的な要素が強いからね…。
多分将来やらないと思うけど、役人か…。
そういえば、以前、サッカーの杉山君にも同じような事を言われたな…。
正義感が強いから、教師か役人か消防士なんかが向いているんじゃないかって…。」
上島君「あ、それ、俺も聞いた。
お前、めちゃくちゃ頭いいヤツだからって言ってたな。
杉山の言う通りだな。
お前たち同じクラスにいたの、二年前なんだろ?
それくらいから言われているってことは、やっぱりお前、そういうのが向いてんだよ。
目指してみれば?」
私「残念だが、高等教育を受けるには、どうしても金がかかる。
中学までは義務教育で税金で勉強ができるんだが、教師や官僚を目指すには大卒が必要条件だから無理なんだよね…。」
伊藤さん「もったいないわ…。
何かほかに方法がないのかしら…?」
私「ほかの方法といえば、お金をかけずに進学すること。
奨学生になるかだな。」
伊藤君「しょうがくせい?今小学生なのに?」
私「あぁ、まぎらわしい言い方したね。
学費全額免除の特待生として進学するか、という話。」
加藤君「特待生…そうか、奨学金で学費免除になるって言うヤツだね?」
上島君「奨学金か…。
聞いたことある、お前、それ目指せばいいんじゃね?」
岡田「そうや!それいったれ!」
私「それが…。
多分、奨学金をもらうには、学年トップ、またはおそらく学年で3位以内にいないと無理だと思う。
最低でも5位以内に入らないと話にならない…と、思う。
私はそこまで賢くない…。」
上島君「それは…俺たち250人以上いるんだ…。
それは、ムリ、か…。」
私「奨学生になるには、品行方正な生徒でないといけない。
学級委員をやっているとか、一芸に秀でているとか、ただ勉強ができるだけでは選抜されないだろう。
教師に対して人望があるかないかも大事な点だ。
そこらへんは、私は完璧に劣等生だから、話にならない。
それならば、抜群の成績を取得しなければならないところだが、私の頭だとせいぜい10位前後が精いっぱいなんだ。」
岡田「え…学年10位でもめちゃくちゃすごいと思うけど…。」
小島さん「なんで、しんじゅちゃん、ご自身が学年10位前後だと思っているのですか?」
私「あぁ、5年の時の担任の先生が、ウチの母親に話していたのを聞いていたんだ。
塾も家庭教師も、自宅での学習もそれほどやらずに、実力テストだと学年11位だったと驚かれていた。
ウチは子供の教育に熱心ではなくて、特にお兄ちゃんが優秀だったから、ずっと私はアホだと思っていたんだが、小林先生にはめちゃくちゃ驚かれた…。」
上島君「はぁ!?塾もカテキョも無しで学年11位!
お前、めちゃくちゃ勉強できんじゃん!!」
伊藤君「それ、きっと僕より成績いいよ!
なんで!?」
私「いや、これは5年生の春の時点での話なんだ…。
まだ今よりみんなそれほど塾も熱心に通っていないだろ?
私もお母さんが病気がちで、勉強が手につかなかったり、お店の仕事があったりで、今はそこまでじゃないんだ…。
だって、みんなも特別私の成績がいいなんて、思ってなかっただろ?」
伊藤さん「あぁ…そうね、普通よりちょっといいかな、ぐらいにしか思ってなかったわ…。」
小島さん「アタクシも。
どちらかというと、なんでこれくらいの成績なのかしら?ぐらいに思ってましたわ…。」
岡田「いや…ウチはしんじゅがもっと勉強できるヤツやって、知っとった…。
せやけど、家の事があるさかい、仕方ないな…って思っとったわ…。」
伊藤君「でも、塾も家庭教師も無しで、それだけの成績ならもっと上位に行けるんじゃないかな…?」
私「残念だけど、5位以内に食い込むのは無理だと思う。
だって、どうしようもない天才が同じ学年にいる。
ヨシコさんとかね?」
上島君「あぁ、岩田か…。」
伊藤君「岩田さんね…。」
加藤君「岩田ヨシコさんかぁ。」
伊藤さん「あの子は別格よね…。」
小島さん「あの天才少女ですね…。
一度見たものはすべて記憶してしまうらしいですから、教科書は一度しか開かないらしいですし。」
私「ヨシコさんだけでなく、もう何人かちらほら特別優秀な子供がいる。
さらにほんとに小さいころから英才教育を受けている子供たちもいる。
そこに、これから貧困生活が待ち受けている私には、勉学に励んでばかりもいられない。
おそらく、どんなにがんばっても学年10位が限界なんだ。
残念ながら、奨学生の道は絶たれているんだ。」
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子どもたちが口々に私に質問をしてきました。
自分たちの将来はどんな様子なのかが気になったようです。
私「ここにいる男子は全員、普通に会社員になれると思うよ。
上島君はさっき言った通り、大企業の社員というより、自分が事務所を興すタイプで。
伊藤君は基本的に優秀だから、世間一般に言われる、そこそこよいと評判の会社に入っていると思う。
加藤君は、冷静沈着で物事を把握する力が強いから、会社に一人いると心強いと思われるタイプだけど…。」
加藤君「けど?」
私「ちょっと…。
いや、問題はないよ、どこの会社でも受かるだろうし、そつなく仕事ができるタイプに見える…。」
加藤君「なにかひっかかるの?」
私「ちょっとしっくりこない…。
加藤君が望めば、たいていの会社に入れるけど、どうも違和感を覚える。
会社員としての資質は十分にあるし、君が望めばどの会社も採用されるとは思うけど、カラーが違う…。」
加藤君「…しんじゅさんは、僕の未来を、そう見立てるんだね…。」
小島さん「でも、加藤君は望む会社には入れるんですのね?
十分ではないですか。
アタクシたちはどうですの?」
私「みゆきちゃんは、おそらく短大とか出て、そこそこいい会社に入れる。
それから、何年かお勤めをして20代後半ぐらいに結婚して…退職しちゃうかな。
子育てに専念する、いいお母さんになりそう…。
社会にでて、活躍するのは40代後半からって感じ。」
伊藤さん「いいわね、それ。」
小島さん「それで?アタクシは?」
私「ちーちゃんは、むらっけがあるけど、頭がいいから、勉強はそこそこできると思う。
多分、高卒で社会に出て、会社勤めをするけど…。
そのうち転職しちゃうかな、好きなように生きていくし、好きなようにやっていけると思うよ。
どこでも才能を発揮できるから、秘書とか向いてそうだけど、実際は事務職になるかなぁ。」
岡田「ウチは?ウチはどないやの?」
私「ひろみちゃんは、高校を卒業して就職して…。
20代半ばぐらいに、いい旦那さんを捕まえて、専業主婦になるタイプかな…。
会社勤めしても、そんなに責任が重くなる前に会社を辞めて、いい奥さんになる感じ。」
岡田「なるほど、将来はお嫁さんなんやね、いいわ、それ。」
上島君「ふぅ~ん、それがお前の見立てなんだな…。
で、肝心のお前自身はどうなんだよ?」
私「…よく分からないけど、多分、事務員をしていて。
市内のどっかでずっと働いていると思うよ…。
でも、お金の苦労はしてなさそうな気がするな…。」
伊藤君「そうだね、しんじゅさんお金で苦労することが将来なさそうでよかったよ。」
加藤君「そうだね。」
いつも最後まで読んで下さりありがとうございます。
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私「逆だな。」
私は靴の中にかかとがきちんと収まるように、トントン、と床にかかとを軽く押し付けるしぐさをしながら言った。
上島君「何がだ?」
私「私の事を経営者タイプだと言ったが、逆だ。
上島君の方が経営者タイプとみた。」
上島君「お、おぉん…。」
みんな各自靴を履きかえて、再び私の周りに集まってきた。
上島君「それがお前の見立てなのか?
そっか…。」
上島君はちょっとまんざらでもなさそうな表情をして見せた。
私「あぁ…。
お世辞抜きで、上島君は組織に向かないタイプだ。」
上島君「おい、それ、ほめてねぇぞ?」
私「あぁ、いや、ごめん、言葉が足らなくて…。
上島君は少し言葉遣いが荒いけど、基本的に物事の本質を突く、独特の頭の良さを持っている。
先の事を見通せる賢さと、周りの人間の気持ちを考える懐の深さもある。
そして、何気に自分より弱い人間を守ろうとする気概みたいなものを持ち合わせている。
運動が好きで、負けず嫌いで、意外と社交的で交友関係も広い。
言葉には裏表がないし、ダメなものはダメだとハッキリ物を言う、意思の強さもある。
大勢の人間の中で、組織の歯車として活躍するタイプではなく、もう少し少人数の組織…。
中小企業の経営者になりそうなタイプだな、と、思ったんだ。
気を悪くしないでくれ。」
上島君「あぁ…。
なんか、そういわれると、そんな気がしてきた…。」
小島さん「ですわね?
確かに上島君が大会社に入って、誰かの下について、おとなしく従う…というイメージがありませんわね?」
伊藤さん「中小企業の経営者…それって、社長よね?」
岡田「社長か!いいな!」
伊藤君「うん、大会社の一平社員より、中小企業のトップの方が、上島君には向いていそうだね。」
加藤君「なるほど、確かに、向いてそう。
リーダーシップあるしね、人情味があるし、いいかも?」
私「そう、多分、組織に組み入れられるのは苦痛に感じるタイプなんだ。
なんで、そんな縛りが必要なの?って暴れちゃう。
それぐらいなら、世間の風を一身に受けても、独自路線でいってやる!っていうタイプに見えるんだ。
ただの個人事業主というよりは、社員20人~30人ぐらい構える、中小企業の社長になっていそうに見えるよ。
だから、自営業者と言っても、そんな会社員になれない人がなるっていうのとは違って、きちんとした事務所を構えられる感じだね。
設計事務所とかやってそうに思えるよ。」
上島君「え…?
俺が建設に興味あるって知ってて言ってる?」
私「いや?ただ、なんとなく、そう思っただけ。」
上島君「…そうか、しんじゅはそう俺の事を思うのか…。
案外ほんとに、社会に出た時、俺、社長とかやってそうだな…。」
私「無理じゃない。
向いている、だがもう少し勉強はした方がいいね。
数字に強くないと、設計とか建築はうまくできないだろうから。
要努力で届く目標だと思うよ?」
上島君「そっか…。
俺、勉強がんばるよ…。」
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岡田「失礼やで?
ウチはしんじゅの才能を見い出して、それを最大限に引き出す方法を提案しとっただけやん!」
ひろみちゃんが、唇を尖らせて異論を唱えた。
上島君「黙れ。
それはお前にとって、利があるから、言ってんだろ。
コイツとはただ仲良くしてやるのが、友達ってもんだろ。
将来のことまで、干渉するな。」
伊藤君「あぁ、ハッキリ物をいうなぁ。」
加藤君「でも、しんじゅさんのためを思ってだよね?」
上島君「俺たちは、上田の悪意からしんじゅを守る仲間だろ。
その中で仲間割れしている場合か?」
岡田「せやけど、それとこれとは話が別やん?」
上島君「コイツを惑わせるな。
しっかりしてそうに見えても、まだ小学生なんだ…。
友達につきあって、進路を変えるとか、普通にありがちなことだけど、コイツの置かれている状況は俺たちが想像する以上にシビアなんだ。
だから、余計なものは排除してやるのが、親切ってもんだ。」
岡田「ぐ…。
せやけど、コイツ器用やから、なんとか、かんとか、うまいことできへんか?
そのうえで、ウチと一緒に吉本行く、いう未来もえぇと思うけど?」
上島君「ダメだ。
確かにお笑いはいいかもしれないが、コイツは根がまじめだ。
大成するかどうかは、微妙なラインだ。
それより、コツコツ勉強を頑張った方が、コイツのためになる。
そっちの方がコイツには向いてるんだ。」
岡田「…たしかに、しんじゅは勉強が向いとるけど…。」
上島君「それ以前に、上田からの悪意からコイツを守ってやらないと…。
コイツの家族はコイツのことをずっと、ほったらかしなんだぞ?
それなら、教室の中ぐらい、同級生の俺たちが守ってやらないとダメじゃないか?」
小島さん「上島君…男気(おとこぎ)がありますわね…。」
伊藤さん「そうね、上島君の言うことに、一理あるわね…。」
岡田「ぐ…そりゃ、あんな性根のねじれたネズミみたいな上田なんて、絶対に許せへんけど…。」
上島君「あぁ、あの自意識過剰のバカが、何を勘違いしてんのかわかんねぇけどな、逆さラッキョウみたいなノブナガそっくりの顔をして、コイツをバカにしすぎるのは許せねぇぜ。」
私「な、なんだと!?
今、なんと言った?」
上島君「だから、コイツをバカにしすぎるのは許せないって…。」
私「その前。」
上島君「自意識過剰のバカが、逆さラッキョウみたいなノブナガそっくりな顔をしてって…。」
私「…素晴らしい表現力だ!
ふむ、なるほど、なるほど。
これなら、四季子ちゃんの顔をまったく知らない人物にも、彼女の顔の特徴をうまく伝えることができる!」
上島君「はぁ?」
私「あの、小さくて顎がほっそりとしていて、きれいな卵型の顔に、大きな鼻が鎮座していて、ニワトリを思わせる釣り目がちの二重の目があって、ごく薄くて小さな口がある…。
そっくりだ…。
ただ、織田信長の鼻はわし鼻っぽくて、四季子ちゃんの鼻の形とはちょっと違うが…。
四季子ちゃんの鼻は、お笑い芸人が使う、鼻眼鏡みたいにまっすぐ伸びた直角三角形の三角すいみたいな感じだけど、よく特徴をとらえている。
信長の顔の形を、逆さラッキョウという表現も秀逸だ。
覚えておこう、なるほど、なるほど、いい表現だな…。」
上島君「あのさぁ…俺はお前の事を心配して、色々言ってんの。
気にするとこ、ソコ?」
私「いや、意外だったんだ…。
これほど明確に、相手の容姿を言葉だけで伝えることができるとは、今の今まで私は思いもよらなかった。
うん、うん、確かに。
四季子ちゃんの顔の事を、戦国武将の織田信長みたいな顔だ、といえば、誰でも通じる。」
岡田「美少女とは程遠いがな…。」
上島君「ほめてもらってわりぃんだけど、今、話しているのはそういう事じゃなくて…。」
私「いや、上島君、素晴らしく、的確な表現力だ…。
私は感動したよ…。
上島画伯…。
あの絵画を見ている限り、自由気ままな彩色と、なにものにもちらわれない、斬新なデッサン力からは想像もつかない表現力だ…。」
まわりの子供たちがくすくす笑っている。
上島君は顔を真っ赤にして、怒り出した。
上島君「お前、それ、誉め言葉として使ってねぇだろ、画伯って!」
私「……?」
私は首をかしげるしぐさをして見せて、視線を反らした。
上島君「おい、俺の目をみて、話せや。
なんで無言なんだ、それ、肯定してるだろ!?」
岡田「ウチのはどうや!?
しんじゅ、絵がうまいさかい、しんじゅの目からみたら、どう見えるん?」
加藤君「あぁ、あの足が五本あるコアラの絵のやつね。」
伊藤君「え?あれ、パンダじゃないの?」
岡田「何を言うとるん?
日本にコアラやパンダが道を歩いとるわけないやん?
あれは犬や。
お散歩の風景や。」
私「……まぁ、そうだな。
あの斬新なデッサン力は、そう、どことなく岡本太郎氏を彷彿とさせる、見る人の固定概念を壊す神秘的な力が備わっている…ような気がする。
私にも、なかなか、やろうと思っても真似できない、そう、芸術は爆発だ、の精神を垣間見せる、迷画だと、思われる。
誰もが一目見て、目を見開き、驚きとともに、胸の中に作者に向かって口にはできないなにかを訴えかけるものがある、ある種、独特の芸術の風を感じたよ…。」
私はひろみちゃんの視線をさけて、そのままスタスタと靴箱の方へと移動していった。
岡田「そ、そんなぁ~♪
岡本太郎言うたら、大阪万博の太陽の塔を作ったお人やろぉ?
そんな大阪人の誰もが知っとる有名人に何となく似とる、言われたの、ウチ初めてやぁ~♪
あこがれの大阪人の人にたとえられて、ウチ、うれしいわぁ~♪」
上島君「おい、しんじゅ、どうして目を合わさない?
そして、岡田、お前だまされているぞ?
アイツが言った、名画は名前の名(めい)じゃなくて、迷うの迷(めい)を使っている!」
岡田「ウチの作品がぁ~、絵の上手いしんじゅに真似できへんなんてぇ~♪
こないに、ほめられたの、ウチ、初めてやぁ~♪」
ひろみちゃんは、自分のほっぺたに両手をあてて、体をねじらせて喜んでいて、上島君の声が届いていないようだった。
上島君「絶対、俺の画伯もイヤミで使っている!
そして、コイツ、自分がけなされているのに、気づいてねえ!
大阪人のシンボルにたとえられて、有頂天になってやがる!
相手の弱点を突いてほめ殺したなっ!?
しんじゅ、お前はウソはつけない人間だと思ってたが、実は口がうまいな!
経営者タイプだっ!
おい、俺の目を見て話せや!」
と、周りの子供たちもくすくすと笑いながら、各自の靴箱の前にいって、室内履きと履き替えていたのだった。
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