友人F「お前、今、シレッとスゲーこと言ったな。

ん、でも、お前ならなれそう…。」


私「ん、でも、今悩んでいるんだ…。」


私は長袖のセーラー服で腕組みをして、うつむきます。


友人F「なに?」


私「こないだ、職業適性テストを受けただろ?

あれで絞り込みをかけようと考えていたら、予想外の結果が出たんだ。」


友人F「なにさ。」


私「すべての職業に適性あり、と診断されたんだ。」


友人F「は!何それ、スゲーな。

うらやましいゼ!」


私「ん~逆に困った。

自分でも何になりたいのか、しっかり決めていないんだよ。

だから、適性に合った職種で探そうと思っていたのに、意外にもオールマイティーだったんだ。

経理、接客、実務から、福祉、医療、介護、政治、経済、芸術方面、タレントの才能まである。

意外にも論理的な思考パターンを持ち、数字にも強い。

さらに感性が芸術家タイプと出た。

強度の肉体労働以外は、すべて適性あり。

だから、省ける職種が道路工事などの現場の工員と、中・強程度の肉体労働の看護婦ぐらいなんだよな~。
あれ夜勤あるしさ。

看護婦いいな~って考えていたけど、私、体弱いからなぁ。無理かぁ。」


友人F「あ~、なんか贅沢な悩みだな、ソレ。」


私「ん~、でも、これも良しあしだよね?

器用貧乏とも言えるし、特化した才能があったほうがいいと思うんだけど。」


友人F「そぉかぁ~?職業選びたい放題、よりどりみどりでいいじゃん。」


私「ん~、本来なら、そうなるんだけどさ…。

弱ったよ、全然何にしたらいいのか、さっぱり分からない。」


友人F「ふぅ~ん。

アタシは限られていたけどな、やっぱ接客とか、販売とか、事務だけだった。」


私「あぁ、そうか。

やっぱフクちゃんは、機転きくし、接客向いてるよな。」


友人F「えへ。」


私「ん~…。

そういえば、もう一つ引っかかることがあるんだよなぁ。」


友人F「なによ?」


私「YG検査の結果がなにか思わしくなかったらしくて、担任に注意された。」


友人F「わいじー検査?」


私「矢田部・ギルフォード精神作業検査。

大量の数字が羅列された表に対して、途中に小休憩を挟みながら、一定時間ごとに改行して一ケタの数字を連続加算していくやつだ。

それらの終末点を線で結び、その曲線を九つの性格類型に分類して、検査を受けた人間の性格を分析する。

計算ミスをしたところに印を打ち、どこで集中力が途切れるか。

または、折り返しで集中力が回復するか、そういった箇所も判断ポイントになっている検査だよ。」


友人F「あぁ、あの数字の奴。

…お前、ほんとスゲーな、アタシだったら、大きな数字のいっぱい入った表で計算するやつ、としか説明できねーよ。」


私「あぁ、心理学に興味があって、図書館で読んで詳しく知っていたんだ。

ロールシャッハテストも受けたし、あの解答に問題があったのか…。

担任が、目を見張って、『作業検査の結果は一応普通の努力型の人間だったからいいけれど。』とか言い淀んでいた。
このテストのやり方を最初から知ってたわけじゃないよな?とか言われたし。
知ってたけど、作為的にやる余裕なんてなかったと答えたら、驚きつつ一応安心してた感じだったな…。

何か、結果に普通ではない部分があったんだ。

ん~、改行するのに、手間取ったのがいけなかったのかな?

1分ぐらいで改行するだろ?いちいち裏面まで計算しているとなかなかひっくり返すのが手間で。」


友人F「は!?裏面?

お前、計算裏面までやってたのか?」


私「ん?そうだよ?

途中で集中力が切れて、片面だけになったけど、最終的にはまた裏面までもってけた。」


友人F「裏面って事は、表面の最後まで計算しきったってことだろ?

お前、それ、計算スピードが速すぎんだよ。

アタシ最後まで一個もいかなかったよ。

たしか、周りの奴らもそうだったよ。」


私「あぁ~、そうか…。

計算量が多すぎたか。

でも、それだけじゃないニュアンスだったな。

計算が速いだけなら、褒められていいところだと思うし、やっぱりロールシャッハテストの結果がマズかったんだろう。

つぶれたゴキブリとか、壊れたバイオリンとかばっか書いちゃったからな。」


友人F「あぁ、なんか、そういう事、よく分かんないけどさ。

お前、なんか、いろいろ変わってんな。

つーか、アタシ、さっきのYG検査?

あんなスラスラ説明できないよ。

せいぜい、たくさんの数字のある大きな表を一ケタ足し算し続けて、言われたら次の行をやっつける。

一回休憩して何十分かかけて、どれだけできたか調べる検査、ぐらいしか説明できねーわ。」


私「十分じゃないか。

おんなじこと言ってるぞ?」


友人F「同じじゃねーよ。

お前、コンパクトにまとめてたジャンか。

お前、頭いいんだよ。

やっぱ、お前天才だわ。」














(注:上記で私が説明しているYG検査の内容は内田クレペリン精神検査の事です。

YG検査は、はい、いいえで答える性格の検査。

間違って覚えています。ごめんちょ。)









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