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私「そんな訳で、

私は本を読んで、

普通の人の感性を勉強中なんだ。


ただ、多少の改善の余地があるとはいえ、

伸びしろは少ないと思われる…。」



福田「お前って…。

なんで、こうもバランスが悪いんだ?


それだけの頭があっても、

要するに無神経な奴になっちゃうんだろう?


性格いいのに、顔がよくて女には嫌われる。


ある意味、最弱だな…。」



私「はふぅ…。」



福田「これで頭が悪けりゃ、

それなりにかわいげがあるけど、そーじゃねー。


こりゃ、いじめられるわけだわ。


う~ん、こいつ社会に出て、

生き残れるのか?


アタシの方が心配になってきた…。(汗)」



私「かたじけない…。」(しょぼーん…)



福田「あぁあぁ!落ち込んじゃって。


お前、さっきまで、

自分には一億円の価値があるとか

言ってたやつと同一人物とは思えねーぞ?


ホラ、元気出しなって!


お前、マヌケなとこあるし、

そこらへんは愛嬌あるって!


アレ、これ、フォローになってる?

なってるか?


ま、ホラ、あれだよ。


完璧な人間っつーのはいないもんだしさ。


そういう弱点がある奴もいるって事でさ、

頑張んな!


まだ17才だろ!?

変われるって、少しはっ!」



私「うん…。今後の伸びしろを期待するよ。」



福田「そうそう、その調子!

ふーっ。」


フクちゃんは、ため息をつきながら、

手の甲で額をぬぐうしぐさをしてました。



私「それでね、私たくさん本を読んでいるんだ。


感性を磨く、という意味でも、

読書は役に立っているし。


いつも、モヤモヤしていて、

気づかなかった、

自分の気持にピッタリなものが、

ふいに見つかることがあるんだ。」



福田「あぁ。」



私「いろんな書物を読んだんだ。


知識欲とでも言うのかな、

本を読んで新しい知識を仕入れるのが止められないんだ。


活字中毒と言ってもいい。


すると、あ!これ、私が感じていた事、

そのままだっ!

ってのにぶつかることがある。


そういうのって、すごい快感だし。


いつも、よく分からないって状態でいたのが、

本を読み漁ることで、気づきがある。


それって、自分の欠片を探して、

拾い集めているような感覚なんだ…。


だから、読書はやめられないっていうのもある。」



福田「へぇ。自分のカケラ探しね。

なんか、いいね。」



私「それと、もう一つは、

自分がサイコメトラーだというのもある。


防御壁として活用している側面もあるんだ。」



福田「え?防御?」



私「あ、そういえば、

説明していなかったね。


霊能力なんて、

いらないって言ってた理由。


サイコメトラーの苦労としては、

こちらが意図せずとも、

勝手に相手の思考を見てしまうことなんだ。


イメージとしては、

自分の頭の周りにいくつかのパネルがあって、

勝手にチャンネルがあって、

脳裏に画像が飛び込んでくるような感じなんだ。


まぁ、5~6個から、

多い時には15~16個の映像が、

一瞬で頭の中に流れてくる。


そんなの見せられたら、気が狂う。


何かに集中していると、

そんな雑念が入ってこない。


本の世界に没頭している間は、

気にせずにいられるから、

という意味でも本は手放せないんだ。」



福田「うわぁ~…。

他人の思考がそんなにたくさん入ってくるのか…。

それは、しんどいわ。」



私「それに…。

実は今まで気にしていなかったけど、

どうやら、私は見聞きしたものを、

ほとんどそのまま記憶してしまう体質らしい。


だから、自分の体験する事に気を配らないと、

辛い思いをしてしまうと、

いつまでも苦しみ続けることになる。」



福田「はっ!?

そうか、記憶力がいいってことは、

くだらない事や辛いことも覚え続けてしまうって事か…。


それ、結構、おっかないぞ…。」



私「ん、だから、知識を蓄えこむというのは、

ある意味危険なんだ。


でも、自分のカケラを探したいから、

本を読みたい。


しかしサイコメトリーで、

勝手に飛び込んでくる情報も記憶してしまう。


いつか、自分が発狂してしまうんじゃないか、

という不安を抱えながら生きている。」



福田「そうか、覚えるのが得意という事は、

忘れることが苦手という事なんだ。


いつまでも、記憶し続ける…。


これって、もしかしたら、

かなりしんどいことなのかも?


頭がいいってうらやましがっている場合じゃない、

これ、爆弾だわ。」



私「もしかしたら、

他人への共感能力が低い、というのは、

私なりの防御壁なのかもしれない。


肩入れしすぎたら、

こちらの神経がやられる。


精神の均衡を保つための、

無意識の言動なのかもしれない。」



福田「確かに…。

お前、共感能力、低くない。


アタシの気持を言い当てていたし、

きちんと人の痛みがわかる奴だ。


わざと鈍くして、

自分を守っているのかもしれないな。


それだと、結局、

そのままの性格って事か。


これも良し悪しだな。」



私「それでも、知識欲は抑えられない。


ただ、この能力は今がピークだと思うから、

徐々に楽になっていくと予想される。


だから、大人になれば、

意外となんとかなるかもしれない。」



福田「そうだといいな。」



私「ん、しんじゅデータバンク、

ご利用ありがとうございます。


当店、メガバンクでござーい!


もうそろそろ、キャパいっぱいでござーい。」




私は警察官が敬礼するみたいに、

額に手をかざして、おどけて言ってみせた。










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