私「興味…。」



サ「ん、ごめんね?

実は謝らなきゃいけないことが少しあるのよ。


最初は偶然だったんだけど、しんじゅちゃんの答案を見た事があったの。」



私「え?」



サ「しんじゅちゃんが落としたテストを拾って、手渡した事があったわよね?」



私「あぁ…。」



サ「あの時、たまたま見ちゃったのよ、しんじゅちゃんのテスト。

点数は高かったけれど、いくつかバツがあった。

アレ?この子結構点数いいなって最初は思ったのよ、でも気づいた。


しんじゅちゃん、正解を書いていたのに、いくつかバツが打たれている。

先生、字が汚いって言ってたけど、私には全然読める…。

先生、わざとしんじゅちゃんのテストを減点しているって。」



私「あぁ…。」



サ「チラッと見ただけだけど、3つ4つわざとバツを打たれていた。

それでも90点ぐらいあったから、え!?って驚いたの。

この子、それじゃ、本当は何点採ってたのって…。」



私「…。」



サ「私ね、4年生になってから、勉強が辛くなってね。

いつも家でお母さんと一緒に復習していたの。

それまでは学校の勉強だけでもよかったのに、なんだかよく分からなくなってしまってて。」



私「あぁ、分かるよ。先生の授業、分かりづらいもん…。」



サ「それでね、しんじゅちゃんと席が前後したとき。

しんじゅちゃんが、テストの答案を机の上に置きっぱなしでトイレに行った時に、こっそりひっくり返して表を見ちゃったの。

そしたら、やっぱりいくつか正解がわざとバツを打たれていた。

それでも、90点ぐらいで、しかもこないだ見たのと違う教科だったの。

平均点が65点とかだったのに、これって一体…って…。」



私「…。」



サ「それで、先生がテストを返す時、気をつけてよく聞くようにしてみたの。

そしたら、気づいた。

しんじゅちゃん、苦手科目が無いって…。


あ、体育は苦手みたいだったけれど、そっちに気がいってて他は気づいていなかったの。


国語も、算数も、理科も社会も、音楽も、図画工作も、家庭科も全部高得点。

どれも80点とか90点以上ある。

多分、クラスで5番目ぐらいだと思うわ。


でも、多分、全部先生にわざと減点させられている…。

先生の違う、音楽以外はね。

それじゃ、この子、ほぼ満点なんじゃないって…。


それって、本当はこのクラスで一番なんじゃないって…。」



私「え、いや、間違うのもあるから、全部満点じゃないよ。

他に点数がいい子もいるから、一番とかではないと思う…。」



サ「うぅん、そうかもしれないけれど、そうじゃない…。

そういうレベルじゃないのよ…。


だって、以前しんじゅちゃん、算数のテストで全問正解したら、カンニングだって、先生に言われていたでしょ?

式を書かずに、答えだけ書くなんて、カンニングに間違いないって…。


でも、あのテスト、平均点が60点とかだったのよ?

どうして、答えを写した子が全問正解できるの?」



私「私もそう言ったんだけど…。」



サ「えぇ、でも、先生が不思議がるのも分かるのよ。

だって、とっても複雑な計算をする問題だったから。


それをお父さんに見せたの。

お父さん、言ったわ。


『この子は多分、とびきり頭のいい子だろう』って。

『カンニングじゃない、全部頭の中で計算した結果だろう』って。


それはね、しんじゅちゃんの事に興味を持つより、前のお話。

私が学校を休んでいた時に、その話をしたら、お父さんが答案を見せてって言ってきて。

机の中を探して、お父さんに渡したからなの。


それで、お父さん、考え込んで、そう言っていたの。

私もそう思うわ。」



私「…(照)。」



サ「私ね、最初、しんじゅちゃんの事、あまり注目していなかったの。

私が仲良くしているグループとは、ちょっとキョリがある感じだったから、なんとなく話をしたりしてなくて…。


それをなんとも思っていなかったの。


それに、先生がしんじゅちゃんのことを馬鹿にすることをよく言っていたから、勝手に成績が悪いんだと思い込んでいたの。


全然違う、メチャクチャ優秀な子だって気づいたのよ。」



私「そんな…。」



サ「それにね、私と仲が良かったアイちゃんもしんじゅちゃんの事、悪く言ってたでしょ?


なんだか、気になって、ちょっと聞いたら、ヨシ君とアイちゃんとしんじゅちゃんは家が近くて、通学団も一緒だったって聞いて。


それで、思い切って、ヨシ君に声をかけてみたのよ。」









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