担任「なんだ貴様は!

用務員の分際で、この私に意見をするというのか!

下がれ!」


用務員「そんな…。

そんなつもりではありません。

ただ、あの子の様子があまりにもひどいので、どうか気にかけてやって欲しいとお願いをしているだけです。」



担「だから、それが不遜だというのだ。

私が担任する児童を、私がどう扱おうと、私の勝手だ。

用務員ごときが私に口を挟む筋合いはない!」



用「いえ…。

でも、あまりにもひどい扱いを受けています。

私が気づかなかったら、あの子の命が危ない…。

そんなことをする児童をほっておいては、本人の為にもならないと思うのです。

どうか、いじめをする児童を厳重に注意してあげてください。」



担「は?だから、なんの話をしている?

あいつがどんな扱いを受けようが、それは全て自業自得というものだ。


それに、お前たちはいじめを受けたと主張しているが、そんな事実は確認できていないぞ?

いじめをしているといういいがかりを受けた児童の心身の負担を考えたことがあるのか?」



用「事実?それは、私が助け出さなかったら…。」



担「そんな事実はないと、証言が出ている。

私はそれを信用する。

あいつの自作自演だ。」



用「そ、そんな…。

どうやって、あんな大量のブロックを積み上げて、どうやって、自分を閉じ込めるというのですか?」



担「だれがグルになっているんだろう。

あいつは頭の弱い、虚言癖のある人間だからな?」



用「ちょ、ちょっと…。

ちょっと、待ってください!

私が助け出さなければ、あの子は危なかったんですよ?」



担「分かった。

つまり、お前もグルだ。

私にいいがかりをつけている、という次第だな。

下がれ。」



用「いったい、何を…。」



担「能無しの用務員が。

あのガキにたぶらかされたか、クズめ。」



用「…何を言っているんです?あなたは…。」



担「ほら、授業の邪魔だ。

これ以上邪魔だてすると、警察を呼ぶぞ?」



用「授業のお邪魔をしているのは、職員室でお話を聞いてもらえないからです。

だから、こうして無理を…。」



担「下がれ。中卒の無能が。

お前たち、頭が悪い人間はおとなしくゴミでも運んでろ。

ほら、しんじゅ、起立しろ、そして、全生徒に謝れ。

お前のせいで、この頭の悪い用務員が、おかしなことを言いだして、授業の妨害を行っているんだからな。」



私「………。

先生、私は嘘をいっていません。

用務員さんも、本当のことを話しています。」



担「はっ!?

それじゃなにか?

私が間違っていると?この私に非があるといいたいのか?

吉田~!川本~、森岡~、小出~、佐藤~!

こいつになにか嫌がらせをしたか?」



してませ~ん、しんじゅさんがうそをついていま~す!との声が教室に響く。



担「審議は以上だ。

よって、お前たちが有罪。

用務員、お前はさっさと校庭の掃除でもしてろ。」



用「ちょ、ちょっと何を一方的に、そんなことを…。」



担「みんな~!ここに、往生際と頭の悪い大人がいるぞ~!

ほら、これがダメな大人の見本だ!


学がないから、義務教育しか受けられない。

そうすると、小学生の世話や小間使いしか仕事にあずかれなくなるぞ~?

ほら、全員で、笑え~!!」



クスクス、ゲラゲラと嘲笑が教室内を渦巻く。

ダセ~、中卒なんて、俺らとそんな変わらんじゃんか~。

あ~ゆ~大人になっちゃダメだよな~、クスクスとか声が響いている。



私は黙って起立し続けている。



用務員のおじさんは顔を赤くして、強く帽子を握り締めながらも、食いとどまっていました。

青い帽子を握る手が震えているのが分かりました。



用「…先生、私のことはともかく。

あの子のことを守ってやってください。」



担「はいはい!何、お前らできてんの?

お前、小学生で年寄りに足を開いているのか?

気持ち悪い、出てけ!」



用「先生っ!」



担任は用務員のおじさんを突き飛ばし、教室のドアを強くしめました。



教壇に向かった担任は、パンパンと手を叩き、言い出しました。



担「はいはい~、しんじゅという、実に無能で虚言癖、空想癖のある一人の子どものおかげで、また授業の邪魔が入りました~!


では、恒例のホームルームを始めたいと思います。

各自、しんじゅの悪い点を3点ずつ、あげなさい。


はい、吉田から!」




それから、クラスメイト全員に、私の悪口を言われ続けます。

そうして、一巡しても、授業の時間が余っている場合には、二週目となります。



バイキン、貧乏人、不細工、能無し、運動音痴。

いるだけで、迷惑、死ねばいい、なんで学校に来るの?



そんな言葉を延々聞かされ続ける。

それがホームルームの常で、それは、ほぼ毎週行われていたのでした。



基本的に、私がターゲットでしたが、私以外の子供に当たることもあります。

それは、親の所得が低いと思われる子供たちに集中していて。


特に私が槍玉に挙げられていたため、もう、みんな言い慣れてしまっていたようでした。


私は無言で立ち続けて、拳を強く握り締め。

そうして、チャイムがなる頃には、どんよりと気分が激しく落ち込む。


そんな小学校生活を送っていたのでした。






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