私「…はぁ、雨が降ってるな。

朝からずっとだ。」


友人F「あぁ、今日は一日、雨だな。」


私「この雨が終わると、本格的に暖かくなるだろうな。」


友人F「そうだろうな。」


私「…雨が降っているのを見ると、切なくなる。」


友人F「あぁ、お前、雨嫌いか?

ブローしても髪の毛とかボサボサになるしな、分かるけど。」


私「いや、雨は好きだよ?」


友人F「さっき、切ないっつったじゃん。

メランコリーとか、なんとか言ってたし。」


私「あぁ、雨は好きなんだ。

でも、雨にまつわる話を思い出すと、切なくなる…。」


友人F「ふぅん?」


私「雨ってさ、最初、見た時、ビックリしなかった?」


友人F「え、どうかな、覚えてない。」


私「私、メチャクチャビックリしたよっ!

雨だよ?

なにも無いと思ってた空から、水玉が降ってくるんだよ!?

メチャクチャ、スゲーって感動した!」


友人F「は?そんなモン?気にした事ないけど?」


私「だってさ、水が降ってくるんだよ?

顔に当たっても、痛くないし、口の中に入っても、なんともないし。

それまで、お風呂でしか、たくさんの水、見たことなかったのに、たくさん、たくさん、上から降ってくる。

なんじゃ、コレ!?

ワンダホーってタマゲタねっ!!」


友人F「はぁ、そうだったかな?」


私「だってさ、顔に当たると、流れてくし。

服にあたると、しゅっと吸い込まれてくし?

しっとりしたり、髪の毛くるくるまとまってくるし?

葉っぱや地面に当たると、ポツポツパツパツ音がしてさ。

水たまりに当たると、ぱしゃぱしゃ小さなつぶつぶが弾けるのっ!

それまで、じっとしてた子がまるで歌を歌い出すみたいじゃないかっ!

雨!これが雨っ!

スゲーカッコイィっ!って嬉しくってさ。

メチャクチャ感動したっ!」


友人F「は?お前、いつの時の話だよ?」


私「あ~、赤ん坊の時。

そんでさ、もっと雨浴びたいのに、親が怒るわけよ。


『まぁ、せっかくお出かけしたのに、雨が降ってきちゃった。

運が悪かったわね、残念。』とか。


何が運が悪いだよ、逆だよ!

なんだなんだ、水がたくさん降ってくるぞっ!

もっと見せろって騒いだけど、すぐ引っ込められた。」


友人F「そんなもんだろ、フツー。」


私「そんで、自分でハイハイできるようになったら、雨が降ったと思ったら、騒いでさ、表ダセーって。

そんで、歩けるようになったら、すぐ表に飛び出していってさ、雨を浴びるんだ。

たまに土砂降りの時があって、メチャクチャオモシレ~♪

って、騒いでたら、コラ!風邪ひいちゃうでしょっ!?ってすぐ引っ込められた。

こんなに面白いのに、止められちゃってさ。

人間様はメンドクサイなって思ったもんだよ。

親は、客に向かって『お足元が悪い中、よくお越しくださいまして…』とか挨拶してっけどさ。


カンケーないじゃん、水、フィーバーだよっ!

こんな素敵なのに、なんで悪者扱いなんだよって不思議でシャーなかった。

アタシ、ちげーよ!雨スゲーよって主張してんだけどさ、口からはう~う~しか言えねーのっ!

かーっ、もどかしかったなっ!?」


友人F「は?お前しゃべれねーのに、親の言ってること分かるのか?」


私「あぁ、だいたいのニュアンスって伝わるじゃん。

赤ん坊だと思ってナメてっけど、けっこう考えてるもんだぜ?

まぁ、私も語彙が無いから、伝えようがなかったけどな。」


友人F「お前、そんな前から記憶あんのか…。」


私「ん?あるよ?」


友人F「なんか、まぁ、そうか、そういうもんかもな。

そんで、なんでそんな大好きな雨をみると切なくなるんだよ。」


私「あぁ、広島の原爆の話を聞いてからだよ。」











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