あたりは雨が降っていました。


友人F「お前、アタシの罪をしまっとくとか言ってる場合じゃねーだろ。

大丈夫か?」


私「んにゃ、大丈夫かどうかは分からんけどさ。

どっちにしろ、全部情報を蓄えこんじゃうんだ。

私のデータバンクの最奥の貸金庫ん中にフクちゃんの辛い過去はしまっとくよ(笑)

他人には貸出できないし、バッチシだ!」


友人F「う~~ん、なんか、こいつ、フツーじゃねーとは思っていたけど…。

意外な弱点もあるし、けっこう大変そうだぞ?」


私「あぁ、兄貴がサイコメトラーなんて、世界の汚泥をすくうようなものだ、とか言ってたな。

他人の過去の情報にアクセスして、知ってしまう。

世界が汚れていればいるほど、こちらにとって苦痛となってしまう。

超能力があって、憧れる人もいるかもしれないけど、実際持っていたら厄介な能力だよ。

発狂するリスクと戦うためにも、こっちが芯を持たないと、神経をやられる。

誰にも分からない。

周りが自分を守ってくれる訳じゃないからな。」


友人F「はぁ、そんでお前、普段はぼーっとした感じでいて、でも中身はいつも考え事をしているって事か…。

見た目と中身のギャップもあるしで、お前、苦労しそうだなぁ。

はためには、トンチンカンな事を言うやつって感じに誤解されそうだし。

なんか、不憫になってきた。」


私「ん、私さ、全部自分の尺度で周りを見ちゃうからさ。

周りからズレたことを言っちゃうと思うんだ。

自分ではなかなか気づけないし、なんか、しんじゅがおかしな事を言ってるな、と気づいたら教えてほしい。

面倒をかけると思うけど、よろしくお願いします。」(ぺこり)


友人F「…!

いや、そんな事は、全然かまわねーけどよ。

ほんっと、お前って素直だよな。

お前、珍しくねーか?

そりゃ17歳なら、まだ子供の部類だけどさ、なんでそんなにスれてないの。

同い年のアタシから見ても、眩しいわ…。」


私「ん?そうか?

せっかく弱点を知っているんだ、でも、克服ポイントになかなか自分では気づけない。

友達に助けてもらわないとなかなか治せないと思うし、お願いするのフツーじゃね?」


友人F「いや、まぁ、そうなんだけどさ。

頼られて、こっちも嬉しいって感じだし…。

あ、そうか、お前、なんか手助けしてやりたくなる雰囲気もってんだよな。

そうか、素直な性格だから、そう思わせるんだろうな…。」


私「ん?そうか?」


友人F「さっきもさ、お前さ、自分より弟の事を優先させただろ。

アタシから見たら、お前だって、子供の頃に母親が死んじゃってさ、十分かわいそうだよ。

なのにさ、お前、優しいよな。

お前の周りの大人、聞いてっと、ムカついてしょうがないばっかだけどさ。

なんで、お前、ぐれないんだろうって思っちゃうよ。」


私「ん~、なんか、もう…。

例えば、日本人に生まれた、昭和の時代に生まれた、女の子で生まれた、家族はこれこれである、というのは、『宿命』だと思うんだよね。」


友人F「宿命?」


私「そ、宿命。

持って生まれたもので、嫌だろうとなんだろうと変えようがない、もう抗いがたいもの、って意味、かな。

似たような言葉で『運命』ってのが、ある。」


友人「ん?運命ってのが、もう決められたものって感じがするけどな。」


私「うん、そういう解釈もあると思う。

でも、私は、運命の中に、宿命があって。

その部分は自分の努力とかでは、どうしようもないところだけれど。

それをとりまく、他の部分は変えることが可能なんじゃないかな、って思ってる。

それを、運命ってとらえているんだ。」


友人F「ほぉ、運命ってアタシは宿命だと思っていた。」


私「そういう意味で使う人もいるから、間違いではないよ。

私は自助努力で未来を切り開きたいって考えるタイプなんだ。

私の周りの大人、特に親とか、親戚とか…。

この部分は、もう、宿命なんだよね。」


友人F「あぁ、そうだな、本人がいくら嫌だっつーても、どうしようもないもんな。」


私「そう、もう自分の意思がどうこうで、動かせれるものじゃない。

そこに生まれついちゃったら、もうどうしようもない。

私の親戚ってさ、時々…。

狂ってるのか、と思わされる時がある。

なんで、こうも非常識なんだろうって。」


友人F「そりゃ、なるわな。」


私「お父さんもそうだし、お母さんの方もね、親戚、子供が多いんだ。

いとこたち、何十人もいる。

家の一族、多産系なんだよね。」


友人F「いとこが何十人!

そっか、お前だって、四人兄弟だしな。」


私「ウチの両親はバツイチどうしだから、他に異母兄弟がいる。

あと二人兄がいるんだ。」


友人F「え?結構複雑だな。」


私「親戚の全部がそうって訳でもないんだけど…。

なんで、そういう行動とるの?って輩が結構いて…。

男尊女卑も激しいしさ、アタシって女で一番下だろ?

食事とか、お風呂の順番は、家長が一番最初。

箸つけちゃダメだし、なんでも女は後回し。

本家とか、玄関くぐるの男からだよ。

子供を産んでいない女性は玄関を使わせてもらえない。

厳しい。」


友人F「ひぇ~、今時そんなん、あるの?」


私「うちの一族には、なにか淫蕩な血が流れている気がする…。

おかしいと感じる。」


友人F「いんとう?」


私「あぁ、性的欲求が強いって意味だよ。

血のつながった子供相手に色気づいたり、なんか気持ち悪いんだ。」


友人F「え!そりゃ気持ワリーわ!」


私「家の一族、みんな心臓が悪い。

私も普段の生活には支障がないけど、強い運動はきつくてかなわないんだ。

体力測定の踏み台昇降運動なんて、死にそうになる。

それに、腎臓もデリケートで、すぐにむくんでだるくなる。

私は時代が悪かったら、そっこーで死んでたタイプだ。

家の祖父、両方とも体が弱くて、徴兵を免れた人たちなんだ。

お母さんも体が弱かったから、似ているのもあるし、隔世遺伝なんだろう、私も弱っちい。」


友人F「お前、体丈夫じゃないっつってたもんな。」


私「ん、肉体が虚弱ってのは、体質だから仕方ないけど。

精神的な問題ね、なんか一族の間で、負の遺産がぐるぐる循環しているような気がするんだよ…。

奪い合う、弱いものをいたぶる、他人をなんとも思わない。

どれも、人としてどうかと思う。」


友人F「あぁ…。」


私「これでね、いじめられた方が、恨んで次にほかの人に同じことをしてしまったら、いつまでたっても繰り返しになってしまうんだ。

だから、どこかで、誰かが踏ん張らないと、この連鎖を止められない。

もし、私が生まれてきた意味があるのなら。

一族で受け継がれてきた負の因縁を解消するために、自分がいるんじゃないか…。

そんな風に思うこともあるんだ。


辛い、けど、それを他人に擦り付けたりはしたくない。

それで、自分を律して守っている。

あっち側に入ってしまっては、また次世代の子供たちが傷つくことになってしまう。

親からの影響は強いよ、でも…。

未熟だからこそ、見えている真実って、きっとあると思う。

それを大切にして、生きること。

それが、私を成長させるんじゃないかって思っているんだ。」







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