私は手のひらを上に向けて、小刻みに上下に揺らし始めました。


私「安西先生~っ!!

タプタプタプタプ!」


友人F「ぷ、スラムダンクか!」


私「おぉ、安西先生のアゴ、触ってみてーな!」


友人F「アレ、面白いよな、ツレがコミック持ってて、笑ったよ!」


私「桜木花道、いい奴じゃん。

晴子ビジョンから外れてんのが、かわいそうで面白い(笑)」


友人F「だな。

…それで、お前、結局進路、どうすんの?」


私「ん?

理想としては、司法、立法、行政の仕事をしたいな、と思ってたんだけど。」


友人F「司法、立法、行政?」


私「三権分立、モンテスギュー。

ギューギュー!

裁判官とか、国会議員とか、役所とかそーゆーのだよ。

この国をよくするには、国家作用にかかわる職種がいいかな、と思っててさ。

ま、いいんじゃね?

高卒でも、世の中をよくする仕事ってあると思うし?

まぁ、なんでもいいかな?ものづくりとか、営業とか、販売とか。

道路工事の工員以外で探すよ。」


友人F「お前政治家とかどうだ?

適性あっただろ。」


私「おぅ!意外にも、政治家向きだとよ!

アレは金がないとなれないから、絵に描いた餅だけどなっ!(笑)」


友人F「いいと思うぜぇ?

政治家は無理でも、警官とか役人とか。

お前みたいなやつがそーゆーところで働いて、ものを言ってたら説得力あるし。

お前に給料払うためならって、みんな税金もきちんと払うと思うぜ。」


私「カカッ!公僕かっ!

おもしれーな、それ。

ありがとさん♪」


友人F「ふぅ。

お前の発想ってさ、もう、普通じゃねーよな。」


私「ん?」


友人F「普通、女子高生は世界情勢とか考えてねーよ。

もっと、楽しいこと、遊ぶことばっか考えてるよ。

政治とか、経済のことなんて、試験以上の事は勉強しようと思わない。」


私「ん~?

ま、堅苦しいからな。

私も漫画ばっか読んでるよ。」


友人F「漫画の中の知識も自分に取り込んでんじゃん。

原発の事故を予測したりしてさ。

世の中をよくしたい、なんて、普通考えないよ。

普通、世の中で苦労したくない、ってことぐらいしか思わないって。」


私「ん、そっかぁ?

気にならない?自分が所属している世界が、どーゆーふーになってんのか?」


友人F「気にならないわけじゃないけど、範囲が広すぎて、あいまい過ぎて、興味が持てないよ。

遊ぶことばっか、考えちゃう。」


私「ふぅ~ん?

まぁ、人それぞれだよな。

若い女の子がおしゃれして、楽しいことを考えて、遊んでくれたら、世の中がパッと明るくなるし。

それはそれで、いい役割を果たしていると思うし。」


友人F「だから、その考え方が、もう、変わってんだって!

上から目線?

立ち位置が人と違うんだって。」


私「え?偉そう?」


友人F「いや、偉そうって訳じゃないけど…。

子供目線じゃないよね?

最初から全体を見渡しながら話している感じ。

個人的な感じがしない。」


私「あ、そっか。

だから、変わっているって言われるんだ。

ふんふん…。」


友人F「今、景気いいだろ。

ホントにお前が言うように、不景気が来るのかな…。」


私「次に来る不況は長引くよ。

10年~20年は覚悟しといた方がいい。」


友人F「それ過ぎれば、元通り?」


私「…難しい。

国債の償還金がかなり財政を圧迫しているハズだ。

少子高齢化の問題もある。

子供が減りすぎて、税収も上がらなくなるだろうし、政府の求心力はさらに衰える。」


友人F「お前の予測がシビア過ぎんじゃね?」


私「高速道路の料金だって、未だに無料化されていない。

日本道路公団と政府との癒着もある。

ゼネコンも絡んで厄介だ。

これからも、どんどん高速料金もあがるだろうし、消費税率も上がり続ける。

将来的には10%、20%もありうるだろうな。」


友人F「え、高速道路なんて、お金かかるの当然だろ?」


私「ちがう、あれは高速道路を作ったり維持や補修費用だけを負担してくれと言って高速代を設定していたんだ。

だから、将来的には無料になる、という約束だったのに、反故されている。

ホラ、フクちゃんが、お金がかかるのが当然だと思い込むぐらいにな。

流通にかかわる大事業だ、ゼネコンの利権も絡んで汚い真似を政府は認めている。

国民の政治離れに拍車をかけるのは当然予測される事態だ。」


友人F「高校生がなんで、高速料金の仕組みを知ってんだよ。

だから、お前政治家向きだって言ってんだよ。」


私「これはたまたま姉から聞いて知っていただけなんだ。

…でも、日本の未来は暗い…。

見えてこないんだ、この国の将来の姿が。」


友人F「え?ナニ?予知でか?」


私「いや、予知というより、予測なんだけど…。

将来的には日本政府は消滅している気がする…。」


友人F「え!なんだ、ソレ!?いつだ!」


私「あ、いや、そんなすぐじゃないよ。

これから50年くらいはなんとか持つ。

今後は外国人を受け入れて、回していくだろう。

ただ、100年後…。

120年ぐらいは、持つかな。

けど、150年後…。200年後、250年…。

300年後のこの国の姿が見えない。」


友人F「なんだ、よかった、うち等が生きてる間は大丈夫なんだな。」


私「ん、まぁ、そうなんだけど…。」


友人F「どうしたんだ、浮かない顔をして。」


私「百年後って、そんなメチャクチャ先の話じゃないよ?

自分の孫、ひ孫世代の話だ。

全然関係ないって、問題じゃない。

50年後なら、なおさら自分の子供たちが現役世代で世の中で働いていかなきゃならない。

自分たちの子供や孫に苦労させると分かっていて、問題を先送りしていいのかって話だ。」


友人F「あ、そっか。

身近な問題って事か…。

そうか、自分たちだけ逃げきれればいいって話でもないか…。」


私「そういう発想の大人ばかりがいると、未来の子供たちへ負の遺産だけが引き継がれることになる。

数十年以内に、原発事故も人災で起こるだろうし…。」


友人F「核爆発か?」


私「あぁ、核爆発の一回や二回では地球はどうこうしないだろうけれど。

アラレちゃんみたく、ぱっかーん!と破壊されたりしない。

自浄作用があるから、まだ人も住み続けられる。

あまり意識していないだろうけれど、この地球にも寿命があるってことだ。」


友人F「え?あ、そっか。

惑星だもんな、お星さまだって、爆発して消えるか…。」


私「私たちが死んだ後も、私たちの子孫が地球で生き続ける。

いつの世代か予測もつかないが、いつか地球が爆発する時が来る。

その時までに科学技術を発展させて、宇宙船を造り地球から離脱する位までいかせないと人類は全滅する。

地球の資源を大切に使わせてもらわなければならないのに、今の時点で原発を増発している。

未来の人々が歴史を振り返った時。

あの時の祖先が、もっと環境を大切にしていれば、自分たちはこんなに苦労しなくて済んだのに…と悔やまれるような気がして仕方ない。

今、自然破壊や森林破壊をしている場合じゃないんだよ。

300年後、もう、日本という国は消滅している気がするんだ。」


友人F「え…それはどういう?」


私「日本だけじゃない、世界中の国々で淘汰が行われている気がするんだ。

そして、青い瞳に金髪の女の子がシェルターの中で本を読んでいる。

母親に、尋ねるんだ、このギザギザの形をした島はなに?お母さん、と。

あぁ、それは昔、日本という名前が付けられた国でね、日本人と言われる人が住んでいたんだよ、と。

そんな風に、もう、この国は消滅している気がするんだよね。」


友人F「ひっ。なんか怖いな、ソレ。」


私「300年後のビジョンが見えない…。

この調子で科学技術が進展していくと、なにかが起きている。

悪い意味でな。

地中には核廃棄物が埋め込まれているし、無数の活断層のプレートが走っている。

大規模な地震が発生して放射性物質がまき散らかされてしまう可能性だって持っている。

北朝鮮の核兵器の脅威も残っているだろうし、アメリカの駐屯地問題もある。

世界中の先進国で、核兵器の開発も進められている。

これらの軍事予算をかき集めれば、世界中の飢えで苦しむ子供たちがお腹いっぱいご飯が食べられるというのに、この矛盾を解消できていない。

楽観視はできない。

日本経済一つとっても、不況は長引くだろうし、今後精神的に病む人の人口も増加するだろう。

どれだけ、経済を健やかにするか、と、どれだけ個人の精神を健やかにするか、それが今後の日本の存続に関わってくると思われる。

その為には、教育が重要だ。

子供たちに健やかな環境を用意して、健やかな精神を育て、困難な状況に対応できるだけの賢さとしなやかさをはぐくんであげないと…。」


友人F「あぁ、結局教育に戻るのか。」


私「あぁ、でも政府は教育に関する予算を削った。

思いやり予算を増やして、国民をはぐくむための経費をケチった。

国力が衰えるのは必至だ。

この調子では日本政府は持たない。

それが私の予測なんだよ。」


友人F「どうすりゃいいんだ。」


私「希望があるとすれば、情報化社会の到来だ。

ネットワークを通じて、人々の交流を促進し、いろんな意見交換が可能となる。

切磋琢磨して、人格を磨くことも。

情報を共有して、科学技術の発展に寄与することも可能だ。

自給率が低いこの国は国交を開かないと、食料が回っていかない。

資源が少ない日本にとって、工業製品の貿易は原材料を海外からの輸入に頼らないといけない時点で円高、円安に振り回されて、安定した経済活動が行いにくいというデメリットがある。

だから、製品を海外に輸出するのではなくて。

科学技術や情報化社会で蓄えられた新しい技術を世界に売り込む。

これなら、原材料を輸入するという経費がかからないし、ネットワークで情報の発信も容易になる。

非核三原則をうたっている、平和国家日本の武器は、兵器じゃない。

これから到来する、21世紀の戦いは武力じゃない、知力で戦うんだ。」









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