(催眠療法士の先生の元に訪れてカウンセリングを受けてきた、と夕馬さんにお話しております。
内容は割愛させていただきます。)


私がぽろぽろと涙を流し続けているので、夕馬さんは、おしぼりを二つ用意してくださいました。

一つは目の上に置いて、もう一つは首の後ろに肩にかけるようにして、瞳を閉じて休んでくださいと言われました。

暖かいおしぼりで目元と首元を温められて、少し落ち着きます。

私が瞳を閉じている間にも、夕馬さんはヒーリングを施してくれたようで、今の間に少しヒーリングをかけます、そのままソファでじっとしていてくださいね、眠っても構いませんと言われました。

それから夕馬さんも、自分もクールダウンしたいから、とおっしゃって、隣の間でたばこ休憩をされていました。


私の席の方に、たばこの煙がこないか、心配されながらも、私はしばし目をつむっていました。

でも、その間にも、とめどなく涙が流れていきます。


だいたい5分ほどだったと思いますが、休憩が終わって、またお茶を出されました。

夕馬さんに少し落ち着きましたか?と聞かれて、少し落ち着いた、と答えています。



私「私、先生に会いに行って、よかったと思います。

少なくとも、カウンセリングを受けた分は気づきがあったと思いますし。」


夕「えぇ。」


私「私、へなちょこに落ち込んで、自宅に戻ったら、その晩、よく眠れませんでした。

すごく、空虚な気持ちにさいなまれて…。

その時、私にとって、ミカエルさんは『ライナスの毛布』だったんだな、と思いました。」


夕「なるほど、『ライナスの毛布』ですか。

ふむ、そうですわね…。」


私「そうだ、先生に自分の人生を語る時、ミカエルさんの事を、死んであの世にいった恋人がいた、と、説明していたんですよ。(←勝手に殺すな。)」


夕「えぇ、そうなんですね。」


私「私、先生に性的な暴走が原因で、恋人ともめて、口論になって、それから会えなくなって、何年も、と説明したら。

自分でついたウソなのに、涙がこぼれて仕方なかった。

こんなに、自分はメンタルが落ちていたのか、と、自分でも驚いていたら。

先生は私の説明を聞いて、ちょっと考え込んでいて。


『恋人と会えなくなったのは、わざと?』と聞かれました。


私は、最初意味が分からなくて、わざとじゃなくて、偶然です、と答えたら。


『うつ病あけで、付き合った恋人が初めての異性で、そのまま別離…。

それは、何年も引きずるわ…。

偶然なのか、なんてめぐり合わせなんだ…。』


と、気の毒そうにつぶやいていました。


それを聞いて、そうか、自分の人生を、そういうトータルで眺めたことがなかったな、と。

そして、そうか、うつ病あけで恋人と別れたら、何年も引きずってしまうのは仕方のないことだったのか、と。

なんだか、不思議な気持ちで、先生の声を聞いていました。」


夕「偶然ではありませんわ。必然です。

ミカエルさんは、わざとしんじゅさんの前から姿を消したのです。」


私「え?」


夕「しんじゅさんにとって、自分が目の前にいてはしんじゅさんの為にはならないと判断して、姿を見せないのですわ。

それがミカエルさんの愛なのです。」


私「ミカエルさんがわざと姿を現さない…。」


夕「今、ミカエルさんとアクセスしています。

私はしんじゅさんのように、くっきりを姿を見ることはできませんが、気配は感じ取れます。

彼は、背中を向けている、そう、感じます。

どうです、しんじゅさんにもそう見えますか?」


私の脳裏に長い金髪を背中に垂らした、彼の背中が見えました。


私「えぇ、背中を向けています。

こちらを振り向かない…。」


夕「えぇ、わざと、です。

今、彼がしんじゅさんの目の前に現れたら、あなたは何もかも投げ出して、彼の元に走ってしまう。

それが、分かっているから、あえて身を引いているのです。

残念ながら、しんじゅさんは、この地上で暮らす人間です。

ここで、やらなければならないこと、ここでしかできないことがあるのです。


ご自分でしっかりと根を張って生きること、ここでしか感じ取れないこと、体験できないこと。

そういったことをなしえて、そうして、ミカエルさんを必要としないような状態になった時、初めて彼は姿を現すのですわ…。」


私「…えぇ、ほんとうは、私も、そう思っていました。

私がミカエルを諦めたとき、彼を必要としなくなった時、その時彼は現れてくれるんだろうって…。」


夕「さきほど、カウンセラーの先生がしんじゅさんの恋人に対する男性観が父親みたいだ、とおっしゃっていたのも、まさにその通りなのですわ。

ミカエルさんの愛は、親の愛なのです。

まさに、あなたを育てた。


あなたが一人では生きていけない、本当に苦しい時、そばにいて。

そして、一人でも生きていけるだけの強さがあると判断して、突き放した。

だから、あなたを拒絶している。

それが、あなたの為だと分かっているから。」


私「ミカエルが親…。」


夕「えぇ、あなたは親御さんにきちんと育てられなかった。

苦しい思いをして、生きてきた。


知ってます?キタキツネの子離れ、親離れの話を。

キタキツネはとても情が深くて、とてもとても子供を愛してかわいがるそうです。


しかし、ある日、親離れの時期になると、親狐は、子狐にかみついて、巣から追い出すそうです。

子狐はびっくりします、それまではとてもかわいがられていたそうですから、何度も何度も巣に戻ろうとします。


しかし、親狐は二度と巣へは子供を戻しません。

かみついて、傷つけて、子供を追い出します。

なぜか分かりますか?


自分の子供が自力で生きていけないようでは、いずれ滅んでしまいます。

親に甘えてばかりいては、子供だけになった時、生きていけないからですわ。


だから、子供を自立させる。

自分で生きていけるようにする、これこそが、本当の親の愛なのです。


いつまでも、いい子いい子でいては、どちらも共依存でいずれ滅びるだけ。

いつまでも親がかりで生きていては、子供の可能性をつぶして、しかも早くに亡くなってしまいますわ。

そうではなく、自分で生きていけるようにする。

そして、また子供を残していく。

これこそが、究極の親の愛なのです。」


私「…。ミカエルさん…。」










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