目が覚めると、真っ白なシーツの中にいました。


夜が明けたらしく、窓から白くて柔かな光が差し込んで、ベッドを照らしていました。

ふと、隣を見ると、男性が眠っています。

まだ、そういう状況に慣れていなくて、一瞬驚いて、ドキドキしてしまいます。

彼は安らかな寝息をたてていて、起こしたくなくて、そーっと、そーっと顔を近づけて、彼の左頬というより、アゴに近い部分にそっとキスをします。

それからまた、そーっと、そーっと体を元の位置に戻して、そっと彼のたくましい胸板の上に自分の左手を置いてみました。


ミカエルさんと親しくなってから、最初のうちは、私の自宅で愛し合っていたので、真っ暗闇の状態で。

まるで、ギリシャ神話のクピトとプシュケの結婚みたいだな、と怖くもあったのでしたが。

ミカエル邸に入り浸るようになってからも、いつも基本的には薄暗い中でのことなので。

明るい日差しを浴びた彼を見る、というのはあまりなくて、ウットリと彼の顔を見つめてしまっていたのでした。

まるでアラバスター(雪花石膏)のように白く、傷もシミひとつない肌は滑らかで美しく。

彫刻家が粘土をヘラでこそぎ落としたかのように、一片のぜい肉もない顔はまさに石膏像のような美しさ。

首から肩にかけて、そして鎖骨がのぞく胸板も、どこもたくましく引き締まっており。

どうしてこうも美しい存在がいるのだろうか…と、陶然と見つめていました。


(綺麗だな…。

ミカエルさんって、こう、女の人が求める男性の美徳を全部持っていて…。

私、ミカエルさんの事、ほとんど知らないけど、頭がいい人だってことは分かる…。

美貌と、知性と教養と、部下がたくさんいるって言ってたし、身分と、これだけの豪邸に住める財力、包容力…。

それに引き換え、私は何も持ってないしな…。

どうして、ミカエルさんは、私を受け入れたんだろう…?)


急にミカエルの手が動いて、私の左手を掴みました。


ミ「また、つまらないことを考えている。」


私「あっ!おはようっ。」


ミ「おはようのキスは?」


私は彼の左頬にチュッと慌ててキスをしました。


ミ「もっと心のこもったキスがいい。」

私「あ、はい。」


私は身を乗り出して、彼の顔の上に覆いかぶさり、唇を重ねました。


(ミカエルさん、好き好き好き好き~っ!)


ミ「クス。」


彼の顔を両手で包む込むようにし、瞳を閉じて、一生懸命彼の顔にキスの雨を降らせ始めました。


そしたら、気分が盛り上がってきてしまって、う~んと彼にキスをして。

彼が私の髪の毛に手を入れて自分の顔に引き寄せるようにして、しばらく唇を重ねます。


ミ「キス、うまくなったね。」

私「えへ。」


ミカエルさんの頬とか首筋にもキスをし始めます。


(ミカエルさん好き~っ!

この気持ちをどうやって伝えればいいのかしらっ!

奥さんだったら、手作りのお料理とか、お掃除とかお裁縫して旦那さんの世話をする…って。

アタシ、家事全般ダメだし、この屋敷お掃除いきとどいているし、コックさんいるし、ミカエルさん、私必要ないんじゃ…。

アレ?アレレ?どうやって愛情表現すればいいのかしら?

えっとぉ、それじゃ、床上手な女の人になればいいのかな?

男の人を悦ばせるって、どうやればいいのかしら?

…とりあえず、キス!)


と、ミカエルさんにキスをしながらそんなことを考えていて。


私「ミカエルさん、男の人を悦ばせる方法、教えてくださいっ!」


ミ「ぷぷ。」


私「私、まだキスしかうまくできません。

どうやったら、男の人が気持ちよくなるか教えてくださいっ!」


ミ「プーッ!!」


ミカエルさんは私の頭をくしゃくしゃと撫でて笑っています。


私「むぅ、真剣に話しているんですよっ!

ミカエルさんが好きなんですっ!」


ミ「アハハ、分かった分かった、かわいいなぁ。」


と、ミカエルさんは私を抱き寄せて笑っています。

私は彼の肩に歯を立てて、カジカジと甘噛みします。


ミ「っと、君はたまに私を噛むからね、ちょっと痛いな。」


私「あ、ごめんなさい、つい。」


ミ「いいよ、加減してくれているのは、分かるから。

歯型がつくほどではないから大丈夫。」



(…もしかして、彼の肩とかじゃなくて、首筋とか目立つところに私の歯型をつけておいたら。

ミカエルさんの女避けになるかしらっ!)


ミカエルさんの大きな片手が私の顔をぐわしと掴みます。


ミ「物騒なことを考えるのはよしてくれ。」


私「あ、や、はい…。」


私がカチカチと歯を鳴らして悔しがっていると、そのまま私を仰向けに押し倒して、イチャイチャし始めました。











ミ「…どう?私をどう感じる?」


私「ハァハァ…、よく、分からない…。」


ミ「そう?言葉にしてみて…。」


私「ハァハァ…、あ、甘い…。」


ミ「甘い?」


私「初めてで…言葉が見つからない…。

お腹の下のほうが…あ、甘い…。」


ミ「私を甘く感じるの?」


私「う…。

そう…、あ、甘いの…。

お腹が…甘い感じ…。

こんなの、知らないから…うまく、言えない…。」


ミ「クス、私を甘く感じるんだね。

素敵だね…。

ねぇ、私の事、どう思ってる?」


私「ハァハァ、好き…。」


ミ「好き?それだけ?」


私「好き…大好き。」


ミ「大好き?それだけ?」


私「好き、で…、大好き…で…。

ハァハァ、あ、愛してる…。」


ミ「もっと言って?」


私「ミカエル、愛してる…。」


ミ「私も愛してるよ…。

私とこうしてるの、甘く感じてるんだね。

気持ちいい?」


私「ハァハァ、気持ち、いい…。」


ミ「私が初めてなんだよね?」


私「そう、ミカエルが初めて…。」


ミ「ほんとに、可愛いね、私の処女。」


私「…。」(恥ずかしいと思っている。)


ミ「ほんとに、可愛いよね、どうやったら男の人を悦ばせれるか聞いてくるなんて。

ねぇ、私の事、どう思ってる?」


私「ハァハァ、愛してる…。」


ミ「どれくらい?」


私「すごく、たくさん…。」


ミ「どのくらい?」


私「…食べてもらいたい…。

ミカエルに食べてもらいたい…。」


ミ「君が最初に言ったんだよね?

私のことを甘いって…。

ふふ、可愛いよね。


ねぇ、私も君が甘くてたまらないよ。

私に食べてもらいたいなんて言っておいて、私のほうが君に食べられちゃってるよ?」


私「…。」(恥ずかしいと思っている。)


ミ「ねぇ、私とこうしているの、好き?」


私「ハァハァ…す、き…。」


ミ「どれくらい、好き?」


私「…どうしようもなく、す、き…。」


ミ「いい子だ。

ご褒美をあげなくてはね?

もっと、こうしていたい?」


私「もっと、こうしていたい…。」


ミ「…ハァハァ…。

ねぇ、君はね、私にどうしたら、男の人を悦ばせることができるかって聞いたけど。

そんな風に考えちゃうことが、もう、私には甘くて甘くて、仕方ないんだよ…。


悪い子だね…。

最近疲れ気味みたいだから、たくさん眠らせてあげようと思ったけど、これじゃやめられない。

もっと、いろんなことをしてあげるよ?」









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