ア「ルッシー!やっほ~♪」


と、唐突に女性が現れて、私の目の前でにこにこしています。

赤くて長い髪の毛はウェーブしていて、緑色の瞳の外国人女性です。

ドレス姿で、ひらひらと舞うように移動してきて、満面の笑顔のようです。

一度、見た覚えがあるので、あぁ…と小さく反応します。


ア「今日は手伝いに来ちゃったよ♪」


私「(アシュタールだったか、イシュタールだったかそんな名前だっけ…)

ありがとうございます。」


ア「ねぇねぇ、頑張ったでしょ?」


私「あ、ハイ。

わざわざ御足労とお手数をおかけして、ありがとうございます。

助かりました。」


私がおじぎをすると、相手はちょっと意外そうな顔をして、腕組みをしてこちらを眺めてきます。



ア「…いい。」


私「は?」


ア「いいわね…。」


そのまま私の隣にきて、腕を組みます。


私「あの…?」


ア「いいわ、なんかいいわこの感じ。

初々しいルッシー…。」


そのまま腕を回して、肩を抱いてきます。


私「あの、ちょっとやめてもらえませんか?」


ア「…温厚なルッシーなんて、新鮮…。」


私「あの、ほんと、ちょっとやめてほしいんですけど…。」



気づけば、私の意識体は白銀の超ロングストレートを額で二つに分けた、絶世の美青年に姿に変化していました。

瞳は明るい、マスカットグリーンに白磁のようなすべらかな肌を持つ、彫りの深い外国人男性の顔をしています。


ア「ねぇ、この後どう?」


私「いえ、ちょっとこの後は共同探索があるので…。」


ア「ねぇねぇ、いいじゃない、人間の集まりなんて。」


私「いや、そうは言っても、こちらにも都合がありますので…。」


ア「…いいわ、礼儀正しいルッシー…。

この子、いい…。

ねぇねぇ、お姉さんと楽しいことしない?」


私「だから、これから予定があるから無理です。ごめんなさい。」


ア「構わないわ!私が遊びたいんだからっ!」


そのまま顔を近づけてきて、唇を寄せてきました。

私は大きな片手で、彼女の顔を鷲掴みします。


私「いいから、お前、帰れ。」


ア「あ、やっぱ、そこはルッシーなのね…。」


彼女はひらりと体を後ろに移動させて、微笑みながら手を振ります。


ア「じゃ、またね~♪」


彼女が消えると同時に、周りにいた天使たちも姿を消しました。


(…っとに、こういう体験しちゃうと、SF漫画の読みすぎかって思われちゃうから、ヤなんだよなぁ…。

チェー。

さて、と。)


かたわらに宙に浮いている黒づくめの男性を見つけて、甘えたくて近づきます。


私「レトリーバル終わったよ~♪」


と、彼の肩に頭を預けようとして、違和感を覚えます。


(ん?私の方が、背が高い?)


私の意識体は186cmほどの長身の男性で、ユアンさんは173cm位。

彼を見下ろす格好になっています。

ちょっと両手を見て、肩から滑り落ちる白銀の長髪を眺めて、自分が男性体に変化していることを再確認して。

おもむろにユアンさんのアゴに手をかけて、唇の下に親指を当てる格好で顔をこちらに向かせます。


私「…かわいい…。」


ユ「え。」


私「やっぱ、美しいな…。

ねぇ、男同士でもいいよね?
同性だなんて、気にしなくてもいいよね?」


ユ「僕は気にする!」


私「私は気にしないけど?」


ユ「僕は嫌だからっ!!」


私「えぇ~っ!?ここはフォーカスエリアだから細かい事、気にしなくても~。」


ユ「絶対嫌だからねっ!」


私「そうかぁ。イヤかぁ。

それじゃ、しょうがないね。」


ユ「…(ほっ)。」


私「むむ?

待てよ?今、絶世の美男子なワケだから。

この姿でフォーカス21をブラブラしたら、ガールハントできちゃう?」


ユ「何を考えているのっ!?」


私「えぇ~?

だって、ユアンさんがさせてくれないからぁ。」


ユ「何をする気なのっ!」


私「えぇ~?
言っただけだよ、何もしないって。

それじゃ、ね?

嫌がる事しないから、ちょっとだけ。

ほっぺにチューさせて?」


ユ「ぐ。」


私「お願い、ね?

絶対変な事、しないから、ね?」


ユアンさんが、目をつむって我慢する表情をしたので、そっと頬にキスをしました。

ユアンさんは、ホッとして、目を開いたのを見て。

私はなんだか、物足りなくて、彼の手をとって、そっと彼の手の甲にキスをしました。

すると、ユアンさんが真っ赤な顔をしています。


ユ「姫、早く姿を戻して!」


私がメタモルフォースを解くと、金髪の西洋人の女性の姿に変化しました。

そして、彼の肩に頭を預ける格好をして甘えると、ユアンさんはホッとしたように私を抱きしめました。


私「さ、これから関西コミュに戻って、共同探索といきますか!」






いつも最後まで読んで下さりありがとうございます。
↓応援よろしくお願いいたします↓
  
スポンサーサイト

知覚クイズ解答

フロリーバル(3月11日夜)

comment iconコメント ( 0 )

コメントの投稿