私「…私は、さみしかったんだと思います…。」


夕「えぇ。」


私「…私、さみしくて、つい、人に頼っていた。
甘えていたし、勝手な期待をして、失望していた。

いろいろトラブルがありましたけど、結局…。
私の勇気の無さが原因だと思います。」


夕馬さんがホワイトボードに『さみしさ』と『勇気のなさ』と、書き込んでいます。


私「私…ミカエルさんと会えなくなって…。
さみしくて、ブログで仲良くなった人たちに甘えていた。

さみしさを紛らわせるのに、彼らを利用していたと思いますし…。
ブログで注目されて、有頂天になっていました。
人に注目されるなんてこと、生まれて初めてでしたから。

調子に乗っていたところもありましたし…。
気づかない間に、周りの期待に答えようと、自分を盛っていたところもあったと思います。」


夕「ふむ。
トラブルの原因がご自分の勇気のなさ、と考えてらっしゃるんですのね。」


私「確かに、ちょっと偏ったところもある人もいましたが…。
私が、一人で立てていれば、ここまでこじれることもなかったんじゃないかって思えるんです。」


夕「…しんじゅさんはね…。
謙虚、ですわね…。
ご自分に原因がある、と、お考えになってらっしゃる。
自分にはなにも問題がない、と、考える人間より、ずっと成長できるとは思いますけど。
どこまでも、謙虚ですわね…。」


夕馬さんは、ちょっとため息をついてみえます。


私「私…。
長い間、頭を悩ませて、ちょっと、ノイローゼに近い感じもありました。

けど、ネットで知り合いに欠陥のある人間だと晒し者にされた時、相手に一言言えば、良かったんです。

偽善者、恥を知れ、と、言われたのなら、私のなにがあなたを怒らせたのですか、と、会いにいけばよかった。

性的な恐怖体験をした人は…と言われた時、酷い事を言うなって怒ればよかったし。

知り合いの話でもね、友達の努力を無下にするような事を言うなって、一言言ってやれば後悔もしなかった。


私、小さく縮こまって、関係ない人のところで愚痴を言っているだけ。

相手に直接当たりにいっていない、勇気がなかったんです。
私は、自己保身に走っていました。」


夕馬さんは、ホワイトボードに『自己保身』と書き込んでいます。


夕「自己保身…どなたでも大なり小なり、持っているものですわよ?

それで、どなたかを傷つけるとか、自分の利益のために誹謗中傷をする、というのなら、問題もありますでしょうけれど、しんじゅさんは、そうではありません。
そこは、ご自分を責めなくてもよろしいかと思いますし。

しんじゅさんがそうお考えになっていらっしゃるのは、分かっているつもりですけれどね。
しんじゅさんに原因があるばかりでもない場合もあるかと思いますわよ。

ただ、一つだけ、その知り合いの男性をかばうつもりもないのですが。

性的な恐怖体験を理解できないというお話もね、仕方ない部分があるのですよ。

男性はね、最初から異性に狙われて、襲われる心配がありませんから、想像できないのも仕方ないところがあるのです。」


私「えぇ、そうだと思います。」


夕「私の知り合いの男性でね、若い頃のお話ですけど、その方はお友達のいたずらで、後ろから股間を掴まれるという恐怖体験をした事があったのですけど。
本当に冷や汗が出て、恐怖で体が固まって、声も出せなかったそうです。

そして、その方も、自分の友達にいたずらをしたら、屈強なラガーマンが硬直して、声も出せず、冷や汗をかいて、しばし動けなかったそうですわ。

屈強な男性ですら、恐怖で硬直するものですのよ?
それがか弱い女性がそんな目に合わされた時の、恐怖となれば…。

でも、男性には基本的に襲われる心配がないのですから、想像もつかない、という点もあるのですよ。」


私「あ、はい。
分かります、その人の世界観にないのですから、理解できない、というのも分かります。」


夕「えぇ。」


私「私ね、私…。
自分が性的な恐怖体験をした、という事を、長年誰にも言えずに悩んでいました。」


夕「そうでしょうね。」


私の脳裏に、かつての自分の姿がよみがえります。

30才手前で、ライトな婚活に出向いても、男性と二人きりになると、とたんに調子を崩す。


私『いや~相手がもっとお金持ちだったら、がんばれるかもしれないけど?』


友達『自分のことばっかり考えて、相手の時間や気力を無駄にして、失礼でしょ!男の人の事をお金でしか見ていないのね!しんじゅちゃん、サイテー!!もう付き合えない!!』


と、怒らせてしまったこと。
しょんぼりして、自宅のベランダで一人涙していたこと。

本当の事を話したら、心優しい友達を悲しませて、きっと泣かせてしまう。

悲しませるよりは、怒らせたほうがマシか…。

軽蔑されても、誤解を解くこともせずに、一人悩み続けていたこと。


私「私ね、あの事を思い出すだけで、頭の中に毒を注入されたみたいに、苦しくなってしまって。
そのことを長く、考えることができなかった。

どうしたら、いいか、考える余裕がなくて、途方にくれていました。」


夕「えぇ。」


私「私…私、頭がしびれるように、苦しくて。
誰かに助けて欲しいって思っていました。

でも、誰にも相談できない。
親しければ親しいほど、誰にも言えなくて。

どうしたらいいか、分からなくて、自分でも持て余していて。
何年も苦しみ続けていました。」


夕「えぇ。」


私「私…苦しくて…。
ネットに公開した時も、誰かの役に立てば…という気持ちで奮い立たせていただけで。
本音では、きっと、自分の気持ちを誰かに知ってもらいたかったから、だと思うんです。

そして、公開したことで、だいぶ楽になった気がしていた…。
共感してくれる人もいて、気持ちが救われる気持ちになったりもして…。

けど、ネットで欠陥のある人だと言われて…。
親しいと思っていた人に、(大多数の人間は)そんなの理解できっこないって言われて…。

ショック受けて。
苦しくて。
自分の苦しみを直視できなかった。


ふふ。

30才の時にね、名古屋でセラピーを受けたら、なんか、自分の彼女になれってエロい事を言ってくる先生とかいて、困ったりしましたけど。(笑)」


夕「えぇ、いましたね、そんなの。(笑)」


私「私ね、夕馬さんに会えて、感謝しています。
気づいたらね、私、あのことが全然つらく感じなくなっていたんです。

あぁ、そういえば、昔、こんな事があったな、って感じるだけで。

頭の中に毒を注入されるような苦痛は、まったく無くなっていました。」


夕「えぇ、事実は事実のまま、それを体験した人間が、どう感じるかだけが変化することはありますわね。
しんじゅさんにとっては、いい方へ変化なさったんですのね。」


私「昔の私、途方にくれていました…。

でも、希望は捨てていませんでした。

どうしたらいいのかは、よくわからないけれど。

いつか、きっとなんとかなる、そう信じていました。

夕馬さんがお話を聞いてくださって、気づいたら、平気になっていたんです。」


夕「えぇ。お話をたくさんお伺いさせていただきましたわね。」


私「私ね、ホントは夕馬さんの事…。」

夕「え?」

私「私、夕馬さんの事を、本当はよく知りません。
でも、きっと、過去に、辛い思い、嫌な思いをたくさんしてきたと思います。
肌でそう感じるんです。

けど、それだけで終わらせなかった。
そこから、人に対して、カウンセリングをする、職業にするというところまで立ち上がってきた。
そこまでいける人は、なかなかいません。

私は、カウンセリングをしている、セラピーをしている人を尊敬しています。
私は夕馬さんを尊敬しています。」


夕「いえいえ、やめてください、そんな事…。」


私「多分…夕馬さんでなかったら、私のことを受け止めてもらえなかったと思います。
夕馬さんが、くじけず、立ち上がってくれたから、私は夕馬さんに会うことができた。
私は、夕馬さんに出会えて、感謝しています。」


夕「はぁ。いえ、ありがとうございます。」


私「私ね…。
ホントは、ずっと死にたいって思っていました。
自分の未来なんて、考えることもできなかった。

うっすらと死ねば、ミカエルに会える、死ぬ勇気もないくせに、そんなことばかり考えていました。」


夕馬さんは、無言でうなづいています。


私「人から見れば、何を甘えたことをっ…て思われるかもしれませんけど、私にとってミカエルは…。
そう、糸の切れた凧みたいに、フラフラしていました。

そんな時に、母親の事を思い出して。
ホントは両親とも、愛されていなかった。

それが、すごくショックで…。

自分の記憶の中では母親は愛情にあふれた人だったんです。

そして、相談をした人に、記憶の改ざんをして、周りの人間を騙したと非難されたり。

わざとじゃない、そんな事まで責められても困ります。

私が相手に無神経発言をしたからだと思いますけど、その時は理由が分からなかったし、辛かったです。

でも、私の中で、こんがらがっていたものを、少しづつ、少しづつほどいて、楽にしてくださった。
何度も、京都に通って、セッションを受けたおかげだと思うんです。

だから、母親とのことも詳細に思い出して、冷静に記事を書けました。

あんなに怯えて、恐れていたのに。

淡々とあの記事を書き終える事ができました。

ありがとうございました。」








いつも最後まで読んで下さりありがとうございます。
↓応援よろしくお願いいたします↓
  

スポンサーサイト

2月京都不思議空間⑨(最終回)

2月京都不思議空間⑦(鎮火)

comment iconコメント ( 2 )

金子みすず

こんにちは。「男の人をお金でしか・・・」の部分 しんじゅさんは普通だと思いますよ。以前、婚活パーティーで「二人の子供を大学に通わせる経済力は有りますか?今回は その目的で来ました」とあからさまに質問してきた女性も居ました。親に関しては、みんな悩みがあると思います。最近は「毒親」という言葉があるくらいです。「金子みすず」という童謡詩人を知っていますか?その人が書いた「私と小鳥とすずと」という詩があります。その中の「みんな違ってみんないい」という部分が好きです。世の中、自分の意見を押し付ける人が多いですが、みんな違ってみんないいと想います♪

名前: takereorin [Edit] 2016-04-04 06:15

takereorin さん、コメントありがとうございます

金子みすずさんは、有名ですね。
その詩ぐらいしか知りませんけど心が洗われるような素敵な詩だと思いました。
うん、なんかtakereorin さんも、がんばってくださいませ。

名前: しんじゅ☆♪ [Edit] 2016-04-04 23:42

コメントの投稿