夏至の少し後の週末の出来事ですね。

この頃、体調不良とか、精神的に落ち込んでいてですね…。

過去の出来事が気になっちゃって、色々思い出して、はふぅ…とクヨクヨしていたんです。


それで、日曜の深夜にベッドに入って、眠ろうとしたら、また闇がチカチカ光って見える。

昼寝もしていた加減で、それほど眠くなかったので、じーっと暗闇に目を凝らしていて。

キラキラと銀色に輝いている筋を見つけて、あっ…。



と、思ったら、天蓋付きのベッドで横になっていました。

白い、ふわんとしたシフォン素材の布地がたっぷりと飾られた、大きな白いシーツの中に、私が横たわっていて。


すぐ、その横に、ラファエルさんが立っていました。


視界はややピンボケですが、銀色のまっすぐな長い髪の毛に、深いブルーの瞳の男性が私を見下ろしています。


私がそちらを向いて、体を起こそうとすると、静止されます。



ラ「そのままで。」


私「ラファエルさん?」


ラ「いいから、そのまま横になっていなさい。」



よく見ると、彼は私の体に手のひらをかざしていて、そこから薄い水色の光が出ています。


ラ「今、ヒーリングをしている。

無理をするから…。」



私は、白いシーツにくるまれながら、ぼーっと彼の手元を見ていました。

なんだか、安心して、ぽつり、ぽつりとお話をしております。

気づけば、瞳のふちから、ポロポロと涙が流れていました。



私「…あの時、大勢の人の失望の眼差しを受けて…。

どれだけ、つらい思いをしていた人たちだったのか、と思ったら、辛くて…。

なんて、自分は非力なんだって、打ちのめされて…。

『人とは、薄情なものだな』と言われて、何も言い返せなかった。


自分からヒーリングを申し出て、集まってもらっておきながら、大勢の人に手ぶらで帰ってもらうしかできなくて。

今頃思い出しても、なんなんですけど…。」



ラファエルさんは、静かにヒーリングをしてくれています。



私「…私、怒っていて。

自分の事を悪く言われるのは、まだいい。

でも、あんなに苦労している人たちの支援を邪魔する真似をして、タダではすまないって怒っていて。

鼻で笑われちゃったんですよね。

…そりゃ、そうだ。

彼らは、信じていなかったんだから。

はぁ。」



ラ「……。」


私「私の説明が分かりづらかったのかな…。

彼は合同レトリーバルと、共同探索の違いも理解していなかったみたいだし…。

自分一人の力では、たいしたことないから、大勢の人の協力が欲しかった。

大勢の人目を集めて、合同レトリーバルをしたかった。


…私だって、分かっていたんです。

信じていない人もいるって。


でも、共同探索に参加するついでに、支援のエネルギーを送ってくださいって、人を集めていた。

私は、震災の様子を間近で見ていたから…。

子供たちが黒い水に飲み込まれるのを何度も見ていたから…。

目の前で人の体がおもちゃみたいに壊れる様子とか、見ていたから、必死だった。


彼らは見ていない、気楽に考えてもおかしくないのかもしれないけれど。

それが、あちらへ人が流れて、数千人の人が支援を受け取れなくなってしまった。


私自身、そんなに大勢の人が集まっていたって、しっかりした記憶がなかったし。

説明もうまくなかった。

甘かったのかな…。


今頃、思い出して、なぜなんだろうと思う。

思い出したくなかったんだよな…。

そりゃ、そうだ。

一番親しいと思っていた人に、頭オカシイと思われていたなんて、自分でも認めたくなかったんだわ…。」

ラ「それは」


彼の発言をさえぎるように、私は言葉をかぶせていました。


私「…誰だって、手応えのない合同レトリーバルより、参加すれば高確率で無料で霊視をしてもらえるイベントに食いついてしまっても仕方ないのかな…。

その人の言葉が真実であるかどうかは確かめようもなくても、みんな即効性のあるものを求めているのかな…。

私が呼びかけた人たちには余裕がなかったのかな…。

皆、癒しが欲しかったのかな。

そうかもしれないな。

そんな人達に、人助けを頼む、私の方がおかしかったのかな…。

私が変わっているのかな…。」


涙がポロポロこぼれてしまいます。


私「…こんな、過去の事を蒸し返しても、不毛だし。

意味のないことだと思っても、何度も頭の中で再生されてしまう。

『善意をどこでどう使おうと個人の自由だ』と、言われれば、何も言い返せない…。

それは、その通りだから。

だから、時間を遡って、何度も何度もあの場所に戻って、ヒーリングをしていた。

全員終わるのに、3年かかった…。」


ラ「無理をしすぎです。」


私「ふふ、そんで自分がヒーリングされてりゃ、世話ないわ^^;

でも、意識の上では覚えていないから、ヒーリングしていたのは全然つらくなかったよ。

最近、色々思い出してきた。

体調のいい時に、ちょこちょこ(意識体を飛ばして)やっていたから、時間がかかっただけで、全然平気だよ。

どーりでいつも、フワフワしてる訳だ!(笑)


覚えていたら、精神的にきつくて、できなかったんだろうね。

だから、逆に、今頃思い出せてきたんだと思うけれど…。

…よかったよ、全員ヒーリングできて。

最初、あの出来事を思い出したとき、つらくて、かなわなかったんだ。

あんなに、苦しんでいる人に、手助けさせてくださいって、自分で言っておいて、期待だけさせて、何もできなかったなんて、申し訳無さ過ぎて、苦しかったんだ。


あの時、あの場所に集まっていた人たち。

個人個人では事情が違うけれども、とても苦しんでいた。

私個人には、ヒーリングの能力なんてないし、たいして何もできない。

だから、一人一人、お話を聞いて。

お話することも出来ない人には、相手の瞳を見て、微笑んでいただけ。

そっと、手を握ったり、ハグしたりして。


『あなたは何も悪くない』

『生きていてくれて、ありがとう』

って、言った。



みんな、『なんで、自分が生き残ったんだ』って、泣いていた。

『自分に触れてくれる人なんて、いなくなってしまった』って。

子供みたいに、泣いていた。


震災で体を壊してしまった人。

待ち望んでいた赤ちゃんを亡くしてしまった人。

念願のマイホームを流されてしまった人。

長年連れ添った家族を失ってしまった人。

職場や友達が無くなって、周りの景色もまったく変わってしまって呆然としてしまった人。


泣くこともできなくなってしまった人たちばかりだった。


私は彼らを泣かせてばかりいたけれど。

きっと誰の記憶にも残らないだろうけれど。

彼らの気持ちが少しでも軽くなればと思って、続けていた。


私は彼らの気持ちに寄り添いたかっただけ。

時間はかかったけど、意識の世界では時間は関係ないから。


あの時、支援を必要としていた人の、心に少しでも温かみが残せたのなら、本望だよ。^^

ギリギリの精神状態の人たちばかりだったから。


あの時、あの場所での支援に意味がある。


私は震災を経験していないから、その苦労は分からない。

でも、子供の頃から、つらいことが多かったから、その気持ちがわかる気がするんだ。

そして私も、きっと目に見えない存在に助けられてきたと思うんだ。

だれにも証明できない。

だれにも、認められることでもない。

自己満足だと笑われるだけのことかもしれない。

でもね、私は信じているんだ。

目に見えなくても、誰かが見守っているって。

目に見えなくても、みんな、どこかで繋がっている。

それって、素敵じゃない?


ねぇ、私ね、ラファエルさんたちに愛されて、幸せだよ?

あなたたちを愛した事を後悔していない。

私を愛してくれて、ありがとう。」



ラファエルさんは、私をギュッと抱きしめました。








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ラファエルさん2

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