コウッ…。


またしても、高速で移送されています。

私はちまっと正座したまま、じとーっとヘルパーを見ます。

イメージとしては白い筋斗雲に乗っている感じ。


ヘルパーたちは、『いや~仕事早いね~!』

『向いているよ、君~!』とか言ってます。



私「…あのさ。
もうちょっと、事前に説明あってもいいんじゃない?

ついた途端、さぁ、やれって、結構…。
まぁ、だいたい分かるけどさ。」


ヘルパー「あ~、そーね。
じゃ、次は中国南部。

大雨洪水による河川橋梁整備不良に伴うトラックでの水難事故。」


私「ふーっ。大陸の方ね…。」


ヘルパー「トラックの荷台に積量オーバーと、大雨が重なって、橋の上を通りかかった時にバランスを崩し、トラックが横転。
そのまま河川にトラックごと落下。

親子二人が川に投げ出されて、死亡。
母親は死亡した事実に気づいているんだけど、子供が気づけないんだ。

で、何度も死んだ場面を再現している。
それを」


灰色の空の下、斜めに降りしきる激しい雨。

橋を横断中の、苔色のホロをまとった、旧型のトラックが左右に触れ、河川に向かって斜めに傾ぐと。

眼下にまさに、車から荒れ狂う川へ投げ出される5歳位の子供の姿が見えました。


その瞬間、私は茶色の濁流に飛び込んでいました。


そのまま、子供を岸へと引き上げます。

私の姿は、知らず、長い黒髪の中国人女性になっていました。

濁流で水を飲んだ、子供の頬をペチペチと叩いて、水を吐き出させます。

ゲホっと咳き込んだあと、虚ろな目をした少年が、何かを言いました。


子供「…〇★◇~~~~~…。」


私「シェンマ!
○☆◇〇~~~~~~~~☆◇。」


子供「✩■◇~~~〇〇。(泣)」


私「★~~〇〇~~~~□◇~~~トゥイトゥイ!!(笑)」



私の耳には、流暢な中国語のイントネーションしか分かりません。
(中国語の響きって美しぃなぁ。)

子供も自分も、何を言っているのか、さっぱりなんですが、意思疎通ができている模様。

無理やり日本語にするとするなら、こんな感じ。


子供「お母さん、よかった、お母さんだ…。
ごめんなさい…。僕の…。」


母「何?何言ってんの?なんであんたが謝るの!」


子供「だって…。僕が悪い子だから、怖いことに…。
お母さん、会えなくて…ぼく、ごめんなさい。
これ、ホントかなぁ。お母さん一緒にいい?(:_;)」


母「バカな子だよ!
あんたはなにも悪くないの。
もう大丈夫だからね!
お母さん、ずっと一緒にいる。嘘じゃない、ほんとほんと!(´∀`)」


そんなやり取りをしていると、周りに人がワラワラ集まってきました。

傘をさして、タオルとか持ってます。

私は、長い髪の毛がベタっと背中に張り付いて、真っ赤なスカートもむちむちした太ももにまとわりついています。

そんなのお構いなしに、ずぶ濡れのまま、子供をギューッと抱きしめて。

それから、その人の群れに子供を向かわせます。


こんなご都合主義で登場するなんて、どう考えたって、ヘルパーですがな。


一人の男性が近寄って、耳打ちします。


ヘルパー「人に説明求めておいて、話聞かないし(笑)」


私「時と場合による。」


ヘルパー「しかし、増水した川にいきなり飛び込むんだから無茶をする。
こっちは肝を冷やしたぞ?」


私「非物質で死ぬことはありえない。
無用な心配だな。」


ヘルパー「口悪いけど、優しい人だよね(笑)
おつかれ。」



次の瞬間、ピンク色に輝く巨大クリスタル前に、私は佇んでいました。






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