グループのうち、代表者を決めるように…とか、ひらたんさんのガイダンスが聞こえます。

エクササイズを始めて、まだそれほど時間が経っていないようでした。


(よし、これなら皆について行けるぞ…。
お母さんの共同探索に参加できる。)


そう思ったら、そばに白いもこもこしたうさぎの着ぐるみ姿のヘルパーの田中さんがいるのを見つけました。

私のメインガイドのユアンさんは見当たりません。

私は気づけば天使の姿をしておらず、ごく普通の普段着姿をしています。


(元に戻ったか…。
まぁ、リトリーバル用にパワーチャージされていたのかもしれないな…。)


白いうさぎに向かって、話しかけます。


私「改めて聞くが。
なぜ、うさぎの着ぐるみの姿をしているんだ?」


田中「これが今日の俺のユニフォームだからだ。それには理由がある。」


私「どういう意味だ?」


田中「今回のメンバーは女性ばかりだろ?
俺のファンキーでプリティーなフェイスを見せたら、今後の活動に支障が」


私「レト対象者はどこだ。」


田中「人の話を聞けよ!」


私「…いい素材だと思うんだよね…。」


私はアゴに片手をあてる仕草をして、真剣に話します。


田中「あぁ?」


私「私の母親が、皆にとって、どんな風に知覚するか。
どんな部分を捉えるか。
ちょっと、騙し討ちみたいで、心苦しいけど、いい検証材料になると思う。」


田中「お前、ホント、人の話聞かねーなっ!?」


私「私の母は、二面性があるんだ。

そのどちらを捉えるか…。
そこにも、興味がある。

私は母をどんな風に捉えるのか…。

みな、どんな知覚をするのか、興味深いんだ…。」


田中「お前さ!何度も言うけど、チームワークな!?
俺たち、パートナーなんだから、共同探索する意義を考えろよ。

非物質の探索なんだぞ?
ヘルパーやガイドの手助けなしに、どうやって取り組むつもりだっ!」


私「私が信じられるのは、私自身だけだ。
自分の知覚がどういうものかの検証の為に参加しただけ。」


田中「お前のガイドは一体、どういう教育をしたらそうなるんだっ!?」


私「ウチのガイドを知らないから、そんな事が言えるんだ!
あいつら、顔は極甘だが、やることは鬼だぞ!?
私を鍛える為なら、なんでもやる。

私はガイドも信じない。

言ったはずだ、自分が何者かを知りたくて参加したんだと。
判断材料が欲しい、そのための参加だ。」


田中「お前、ホント傍若無人だなっ!
どうしたら、そういう性格になるんだよっ!」


私「今更変えられない。
甘く、柔らかい心のままでは生きてこれなかったんだ。

私は知りたいんだ。

母は、私の事をどう思っていたのか。

母は、成仏しているのか。」


田中「…それが共同探索に参加する本当の動機かよ。
ヘルパーにだって、心開いてくれよ。」


私「…チームワークだと言っていたな。
わがままを承知で頼む。
手助けして欲しい。

私の母は、天使のような外面で、中身は私にとっては、ほぼ犯罪者だ。

知りたい。
皆が、どんな母を知覚するのか。

私はどんな母を知覚するのか。
連れて行って欲しい。」


田中「…ついてこい。」


白いうさぎ姿のヘルパーは踵を返して、チョコレート色の扉を開けて出て行った。
その後ろに私はついていく。


(お母さんは、私がお父さんに乱暴されて、血尿が出ても。

両手の爪がほとんど割れても、助けてくれなかった…。
お母さんの本当の姿は、多分…。)


多分、私は泣きそうな顔をしていたと思う。









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