きゅぴ~ん

という、効果音が似合いそうな、愛くるしいレッサーパンダが私の目の前に立っていた。

(れ、れっさぁぱんだに見える…。
わ、私の脳内フィルターって、一体…。)(-"-;A

軽くめまいを覚えながら、問いかけてみた。


私「あの…ナビゲーションガイドの方を、お願いしたのですけど…。」

レ「俺がそうだ。」

私「あ、そうですか…。」

レ「ふ、何を不安がっている。
安心しろ、しっかり連れて行ってやるぞ。」

私「あ、はい、しっかりした方なんですね…。」


意外と渋くて、低くて、いい声に、ちょっと気おされる。

しかも、口調もハキハキして、頼りになる感じ。

大人の男性の声と、姿のギャップにさらに戸惑いを感じる私。

私はへっぴり腰で、両膝に手のひらをのせるような格好で、足元にいるレッサーパンダに顔を近づけるような仕草をして、問いかけをしていた。


レ「さぁ、どこを探索したい?」

私「あ、お任せでお願いします。」

レ「よし、いいのがある。
さぁ、ついてこい。」

私「あ、はぁ、よろしくお願いします…。」


愛くるしく、二足歩行をする、レッサーパンダの後ろを心細い気持ちでついて行く。

ちょっと白っぽい風景が広がったかと思うと、ふわっと景色が変わった。



レ「さぁ、ここだ。」

私「あ、はい。」


最初、目が霞んで、しっかり周りが見えなかった。


白い霧におおわれたような視界が、徐々にクリアになってくる…。


私の目の前にいたのは。


丸くカーブした愛くるしいフォルムのアゴに。

生まれたての赤ん坊にように、パンパンに膨らんだお腹。

ふっくらと焼きあがった、メロンパンのように、でこぼこしたフォルムの背中を持つ。

大きな体格には不釣合いな、短い四本の手足を持つ動物。



(…ん?なに、これ。
もしかして、古タイヤ…?)


私が目をこすると、姿がくっきりと見て取れた。

それは、体長はゆうに3mはあろうかと思われる、うす茶色の肌をした、ワニだった…。


ワニは大きな口をカパッと開けて、大きな牙を見せた。



私「ちょっとぉ~っ!!
そこのレッサーッ!!
ナニ、コレっ!?
なんで、ワニなのよっ!?」


レ「レッサーとは、もしかして俺の事か?」


私「アンタ以外、誰だって言うのよっ!?」


レ「勝手に名前を付けるな。」


私の隣で、ちまっとレッサーパンダが腕組みをしている。


私「お任せとは言ったわよっ!?
でも、なぜ、ワニなのっ!」


レ「嫌なのか?」


私「普通、婦女子にセレクトしないでしょ!これっ!?
なんのイヤガラセよっ!」


レ「爬虫類は苦手なのか?」


私「爬虫類は嫌いじゃないわよっ!?
でも、なぜ、ワニなのかって、聞いてんのよっ!

他にもいるでしょ!愛くるしい生き物!

ホラ、イモリとか、ヤモリとか、カメレオンとか、亀とかっ!
普通、そっちからいくでしょっ!?」


レ「大差ないじゃないか。同じ爬虫類には違いあるまい。」


私「そうじゃないわよっ!

これは、捕食者と捕食される側のスタンスだから文句言ってんのよっ!」


通訳のまきさんの、柔らかい声のガイダンスが、周りを見渡してみてください、とか言っています。

ふっと、視点を変えて、周りを見渡すと、同じく体長3mはありそうな、ワニがうじゃうじゃ20匹ぐらい、日向ぼっこ風に寛いでいます。


私「えぇ~っ!?いつの間に、こんな…。
ちょ、そこのレッサー、マジぶっ飛ばすぞ?
なんのイヤガラセだっ!?」


レ「見た目にそぐわず、乱暴だな。」


私「私の事をエサかなにかだと思われてたら、やばいだろうがっ!?」


ワニ「…おい、そこの人間。」


私「うわっ!?あ、はい。」


ワニ「俺たちは、空腹の時以外、生き物を襲ったりしない。
勝手に獰猛なイメージを持っているのは、人間の方だ。
失礼だぞ。」


私、「あ、はい。
失礼しました。」


レ「ふ。」


私は、目の前にいた、大きなワニの正面に座って、彼とお話をします。

失礼を詫びて、彼の口の前で、正座をします。

その隣には、二足歩行のレッサーパンダが腕組みをしています。



どっからどう見ても、コメディな画。

くっそ~、私の脳内フィルターって奴は…。

と、思いつつ、そんな感じで、ワニの意識を探索します。



言っておきますが、最初から恐怖感は一切感じていません。

でも、なんか、つい、自分の体よりおっきい、肉食動物に囲まれていると、焦ってしまって、乱暴な口を聞いて平静を保とうとしていたんです。

これ、自分で作っちゃってるんじゃないか、なんて不安を感じながら、ワニ意識にインタビューをしていきました。



つづく。






アリゲーター

拝借画像:アリゲーター







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