私「質問がいくつかあります。
どうか、お答えいただけるとありがたいです。
おつきあい頂けますか?」

ワニ(以下ワ)「あぁ。」

私「ご了承いただき、ありがとうございます。
えっとぉ…。(考えていなかった。)
好きな食べ物はなんですか?」


ワ「肉。」

私「でしょうね。」

ワ「…。」

私「…。」

ワ「…。」

私「…私も好きですよ?
たま~に食べます。」

ワ「…。」


通訳のまきさんの声が聞こえてきます。

人間との交流についてとか、なんとか…。


私「人間との交流については、どうお考えですか?
人間との接点とでもいうか、そこの部分をどうお考えか教えていただけますか?」


ワ「動物園とか、飼育園とか、まぁ、(人間側の)ハンティングだな。」


私「あ、ロクなものありませんね~。
すみません、ご不快な思いをさせるような質問しちゃって。」


ワニ「俺たちの領域に、人間が踏み込んでいるだけだろう。
俺たちは、ただ、自然に生きているだけだ。

そこを通りがかって、勝手に喰われているだけ。
生き物なら、当たり前の事だ。

俺たちは特別人間を狙っているワケじゃない。
それなのに、人間は俺たちを狙ってくる。
領域侵犯をしているのは、人間の方だと思うが。」


私「なるほど~、お互いの領域を侵さない方が、お互いの為ですね~。」

ワ「…。」

私「…。」


また、まきさんのガイダンスが聞こえてきて、それにのっかるように質問を続けていきます。


私「あ、人間について、どんな印象をお持ちですか?」

ワ「興味ないな。」

私「ですよね~。
それはしょうがないですよねぇ。
すいません、自意識過剰な質問しちゃって。」

ワ「…。」

私「…。」

ワ「…。」

私「お互い、領域侵犯を侵さないのが最善ですよね~。
そこを押して、また質問をお願いします。

えっとぉ、人間とあなたの種族の違いをあえて言うなら、教えていただけますか?」


ワ「俺たちは水陸両用だ。
水の中を泳ぎもするし、陸の上を歩きもする。

お互い交わらないのが友好的であると思うが。
水棲生物でいられるところと、腹が膨れた時には穏やかに過ごしている。

そこが人間との違いだ。
人間は自分の命に関わりなく狩りをする。」


私「うわ~、おっしゃる通りですね。」


ワ「俺たちからすると、人間は色々できて、器用に思える。
だが、生き方としては不器用な気がする。

勝手に色々作っては、勝手に苦労している。
そんな風に思える。」


私「なるほど~、ますますおっしゃる通りだと思います。
他に、なにか気づかれた点はありますか?」


ワ「人間は手先が器用だ。
物を作ったり、商売をしたり、どんどん活動の場を増やしている。

けれど、それが結局、他の動物を脅かすだけじゃなくて、自分たちも苦しめている。
水と光と食べ物だけで満足しない。

俺たちとは住む領域が異なる、そのほうがよいと思う。」


私「うわ~、ほんと、おっしゃる通りです。
ごめんなさいね、獰猛な生き物だと思っちゃって。」


ワ「獰猛だと思われがちだが、自分たちの方が搾取されている。
自分たちは、ただあるだけだ。」


私「なるほど~。
そこで、またご質問なのですが、あなたたちの種に、霊性はありますか?」


ワ「特に興味ない。
霊性のある、なし、高い、低いに意味があるのか?
無意味な判断だ。」


私「なるほど~。ふむふむ。
ほんと、教えられる事ばかりですね。」


プッ!クスクスクス…。


私の頭の上で、こらえきれない感じの、人の笑い声が聞こえた。

さっきまで、レッサーパンダがいた位置に、白い人影が見える。


(?)


私は、ちょっとそこをじっと見つめたが、どうやっても姿を視認できません。

ただ、普通の人間サイズのもじもじ君みたいな、白っぽい人影があるだけでしたし、特に危険性は感じられなかったから、また目の前のワニに意識を戻しました。


私「えっと、特に好きな活動はなんですか?」


ワ「捕食、泳ぐこと、寝る事、交尾、日向ぼっこや、花の香りを嗅ぐのも、泥の中で遊ぶのも好きだ。」


私「なるほど、食う、寝る、遊ぶ、ですね。
そこは人間と変わらないな。
周りの皆さんも、日向ぼっこしてくつろいでらっしゃるし。」


ワ「あぁ。」


私「それでは、一番嫌いな事はなんですか?」


ワ「口が閉じなくなる事だな。
牛とか食って。」


私「あぁ…。ワイルドですね…。」


ワ「あと、ひっくり返って、身動き取れない時。
どうしても、よじれて起き上がれないことがたまにあるんだ。」


私「あぁ…。
なんとなく、わかる気がします…。

あの、人間で言う、サイキックコミュニケーションはありますか?」


ワ「あるよ。同じ種同士でコンタクトできる。
仲間意識があるんだ、対岸でなにか起きているかピンとくる。
人間が思うほど、バカじゃない。」


私「なるほど~。
それでは、肉体の死の後にも存在する、人間でいう魂はありますか?」


ワ「あるよ。
卵にもどって、ふわふわ浮くんだ。

そして、元いたところへ還る。
そして、また生まれてくる。」


私「そうですかぁ~。
あ、最後にもう一つだけ。
なにか、人間に言いたいことがありますか?」


ワ「あまり革製品を好むな。
迷惑だからな。
もし、持っていたら、大事に扱え。以上。」


私「はぁ~、おっしゃる通りでございます。
お時間頂きまして、ありがとうございます。

貴重なご意見、参考にさせていただきますね。
おつきあいくださいまして、ありがとうございました。」


通訳のまきさんの柔らかい声が、意識をこちらへ戻すようにと促しています。

大きなワニはゆっくりと頷くと、最後に私にこう、言いました。


ワ「…小さな事だが。
俺はアリゲーターじゃない、クロコダイルだ。」


私「え?」




私の意識はセミナー会場に戻りました。





クロコダイル

拝借画像:クロコダイル







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