私「困りますぅ~。
そんなぁ、人に迷惑かけないようにしていたつもりが…。」


サ「それで、自分には悪い感情を持っていはいけない、と蓋をしているんですよね。

でも、それで、なぜ、悪い感情を持ってはいけないと思われたんですか?」


私「それは…恥ずかしい事だと思っていたんだと、思います。」


サ「なぜです?
なぜ、悪い感情を持つことが恥ずかしい事になるんです?

そして、なぜ、恥ずかしいことが悪いことだと思われるんですか?」


私「分かりません…。
恥ずかしいというか…嫌な目にあっても、自分が可哀想な奴だと思われるのが嫌だったんです…。」


サ「なぜです?
嫌な目にあったら、嫌な気持ちになるのは当然じゃないですか?

それで、嫌だ~っていう気持ちを持つのがなぜ、恥ずかしくて、可哀想がられる事になるんですか?」


私「よく、分からないけれど。
辛いことがあったって、気持ちを否定されたというか…。

子供の頃、共感されなくて、すごく辛い気持ちになったことがあったんだと…。
自分が可愛くて、嘘をついているとか、気持ち悪いとか、そんな風に見られて。

とにかく、辛かったんです。」


サ「そうですか、辛い気持ちを共有されなくて、それが辛かったんですね…。

子供さんだと、言葉も拙いでしょうし、よけい辛いことがおありだったんだと思います。」


私「多分…。
なんか、頭おかしい奴、みたいに思われて。
笑われて、すごく怖かった…みたいな感じがします…。」


サ「そうですか…。
私ね、前回のセッションで、失敗したな、というのがありまして。
ごめんなさいね、うっかり、しんじゅさん、子供の頃大変だったでしょう、とか言っちゃったんですよ。」


私「…?特に覚えていません。」


サ「ん、そうですね、弾いていた感じでしたから。

しんじゅさんはね、辛いことを、辛いと感じていらっしゃらないんですよね。」


私「?」


サ「しんじゅさんはね、今はこうして、お元気にやられて、勉強も頑張られてお仕事もされて。

他の方から、頑張っているねと評価されて、そんな風に言われていると思いますし、ご自分でもそう思ってらっしゃると思うんですよ。

でもね、しんじゅさんの子供時代の事はね、本当に大変だったと。

それは、とても辛い状態だったと思うんですよ。

でもね、それはね、しんじゅさんが、それを『辛い事』だと認識していらっしゃらなかったから、でもあると思うんですよね。

辛いことではなく、『たいしたことじゃない』と思っていらっしゃるような感じがします。

どうでしたか?しんじゅさんの子供の頃、お辛い事を体験されていると思いますが、当時の気持ちはどんな風でしたか?」


私「『辛い』と感じていない…。

そうかも、しれません。


子供の頃、折檻されるたびに。

『これは悪い夢かなにかで、本当の自分はあったかい布団の中にいるんだ。』

そんな風に思っていたと思います。

だから、こんな事は、たいした事じゃないと、自分の感情にフタをしていた感じでしょうか。

辛いことはない、だた、こういうことがあっただけ、そんな風に、フィルターをかけて、感じないようにしていた…。

(現実だったら、お母さんがこんな事を許すはずがない)とか、自分の感覚をマヒさせている感じでしょうか。

今、思えば、現実逃避なんですけれど…。」


サ「いえ、親御さんに養われている立場の子供さんです。

自分を生かす為に、辛いことは現実ではないと思い込む。

それはおかしな事でもなんでもなく、生き延びる為の方策として、適切な行動や答えだと思います。

それは、生き物として正解だと思います。」


私「あの時、私は…。
親にヒドイ目に合わされている私は…あまりに辛くて。

もう、生きていたくないと、もうここにいたくないと。

(母親に突き飛ばされた時)あまりにショックで幽体離脱していたんですよ…。」


サ「え?それはどういう?」


私「私自身に起きた出来事は記憶しているんです。

意識はあるんですけど、辛くなると、ふっと意識が後ろに下がって。

別の次元にいる私、『過去世』の人格だと思うんですけど、入れ替わるんです。」


サ「それは憑依現象、ということですか?」


私「その認識に近いと思います。

対面的に対応しているキャラクターが中で入れ替わる感じで。

それも、『私』なのですけれど。

記憶は共有しているのですが、人格が変わります。

えっと、今、サマンサさんとお話している人格が、普段の私で、メインパーソナリティーだとすると。

突発的な出来事、特に恐怖心を感じることが起きると、別の人格に入れ替わります。」


サ「ほぉ。それは小学校の先生を論破した老人とか?」


私「あ、それもありますね。
でもあの人格は普段は出てこなくて。

普段は別次元にいる、別の自分に入れ替わります。」


サ「それはどういう?不都合がありませんか?」


私「傍からは、なにも分からないと思います。
私自身も自覚がなかったぐらいですから。

数年前、たまたま霊感の強い友人と、パソコンショップに行った時。
店員さんにパソコン用語をペラペラ話されたら頭が混乱しちゃって。

その時に、ヒョイと入れ替わっていたようです。」


サ「どんなキャラクターなんですか?」


私「愛想の良い、賢いタイプの人みたいです。」


サ「なんの為に出てきたんです?」


私「とにかく、目の前の人間に嫌われないように、うまく相槌が打てるような快活なキャラクターになっています。

よく考えると、自分が客で、相手が接客する側なんだから、知らないことがあっても、気を遣う必要がないのに、すぐにテンパります。」


サ「ほぉ。それが霊感のあるご友人の目には感じ取れたんですね。」


私「私も指摘されるまで、気づいていなくて。
そうか、そんな風なのか…と。

だから、フォーカスエリアではキャラクターがコロコロ変わるのか、と思ったり。
そういえば、子供の頃は、日によってキャラクターが変わっていました。」


サ「は?日替わりで人格が変わる?」


私「えぇ、日によって変わるんですよ。
普段は、今、お話しているローテンションの私なんですけど。

ときどき、快活なキャラクターになって、問題をパパッとやっつけちゃうんですよ。

そういえば、子供の頃、弟に言われていました。

『今日の姉ちゃんは頼もしい方の姉ちゃんだな。

いつもの大人しい姉ちゃんも漫画好きで面白いのに。』って。

すると、私も『たまには私が降りてきて、ここの気を浄化してやらないとな。』とか答えているんですよ。

『なんの話?』と聞かれても、『いや、こっちの話、気にするな。』とか答えていて。

そういえば、少女時代で書いていた物語も『頼もしい方の私』の出来事ばかりを書いていたんでした。」


サ「…そうですか。
それなら納得します。

そう、高校生しんじゅちゃんは、『辛い』事を『辛い事』だと認識していない。

事実は事実と受け止めて、それなら、自分はどう変わっていけばいいか目標を持って努力をされている。

その屋台骨の上での活動だったんですね…。」


私「…そうですね。

あちらの私をメインだと思っていると、これは話が違う、という事になるのかな…。」


サ「その自覚は無かったんですよね?
記憶の共有はできているのですから、すべて自分の事だと思っていらっしゃったと。」


私「いえ、高校生の時、『24人のビリーミリガン』という本を読んで、真っ青になりました。
これは自分の事じゃないかって。

ビリーは子供の頃に凄まじい性的虐待を受けて、多重人格になっています。

私も、自分がなにを感じているのか、よく分からないことがあって。

自分が何者か、自分の人格はどうなのか、それを知りたくて、必死で本を読みふけっていました。」


サ「多重人格の可能性には気づいていらっしゃったと!」


私「えぇ、基本的に自分の身に起きた出来事は覚えています。

ただ、自分でも感覚が鈍麻していて、子供らしい感性がないと感じていましたし。

本を読むことで、知識を増やして、人との会話をうまくやる事で、自分のカケラを探しているような感じでした。

でも、一番ヒドイ記憶はその頃、覚えていませんでした。

まさか自分が多重人格だとは思いたくなかったですし、記憶の共有もあります。

そんなには問題なかろうと思っていたんですが…。」


サ「でも、問題を問題だと捉えることができない自分がいらっしゃる。

それは問題だと思いませんか?」


私「…一度だけ、記憶が抜け落ちていた事があったんです。」


サ「は?」


私「高校生2年の時でした。

自分の筆跡でしっかりノートをとってあったし、友達に変わりなかったかと聞いても、特に何も…と言われたのですが。

私自身には、その日一日、授業を受けた覚えがまるでありませんでした。

それで、私は、人様の命に関わる職業はやめようと。

看護とか、医療とか、消防とか。

色々才能はあったようでしたが、とにかく、大人数いる職場に事務職で働く事にしたんです。」


サ「はぁ…、記憶が抜ける人が命に関わる職業は避けたほうがいいと考えられたんですね。」


私「とにかく、周りに迷惑をかけないように。

向いているとかじゃなくて、迷惑をかけないような職業に就くことにしました。」


サ「そうですか、それでどうします?

今のお話は、ちょっと別の次元の話のように思いますので、これは例外として置いておいて。

しんじゅさんは、ご自分を分離させることで、辛い状況で生き延びていらっしゃった。

しかし、それを統合された方がいいように思えますが、どうでしょうか?」


私「…自分としては問題に感じていない。

しかし、それが問題だという事ですよね…。

そして、周りに迷惑をかけたくないと思いつつ、結果的に迷惑をかけてしまう自分がいる。

困りますね。

統合した方がいいと思います。」


サ「ですよね。

それでは、これからは分離した自分を取り戻す作業に入りますか。」







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