これは、私が高校を卒業して一年目の職場での出来事です。

ご用とお急ぎでない方は、どうぞ。


就職して一年目の私は、その会社の会計課に配属されていました。

そこは、内部の書類を計算するのがメインの仕事でもありましたが、外部のお客様もたくさんみえる職場です。


そこで、野放図に育てられた、商業高校を卒業して一年目の私のHSPならではの、職場での日常の一コマをお届けしたいと思います。


私の席の背後に位置する主任さんが、ゴソゴソとなにかを探している模様です。

それで私は、さっと席を立ち、隣の係のキャビネに置いてある穴あけ機を手に持ち、おもむろにごとりと主任の机の上にそれを置きます。


私「主任、どうぞ。」


主任「え。えぇ?えぇえぇぇ!?」


私「何か?」


主任「何かって!?今、僕、これを探していたんだよ!」


私「えぇ。」


主任「何で僕がこれを探しているのを君が知ってるのって話だよっ!?」


私「あぁ…(声にだしていなかったか)なんとなく、です。」


主任「いや、なんとなくで、コレ出てこないでしょ!?」


私「何か探しているんだろうなぁ~って思って。」


主任「いや、でも、だって、何か探しているっていっても、普通ハサミとか、消しゴムとかセロテープどまりだよ?」


私はメガネのフレームを持ち上げながら答えます。


私「勘です。なんの問題もありません。」


主任「いや、でも普通穴あけ機なんて出てこないよ?

思いつかないよ?

しかも、これ、二穴じゃなくて、一穴だよ!?

ピンポイントで、これ、普通思いつかないでしょっ!?」


私「二ケツ?」


主任「同時に二つ穴を開ける奴だよ。

それなら、そこらへんにゴロゴロ転がっている。

それを、僕はたまたま一つ穴開けたいなって思って、探していたら、君が間髪おかず持ってきたんだってば!?」


私「あぁ、それで二人乗りの事を二ケツっていうのか。

結構下品だな。知らなかった。」


主任「あぁっ!?僕の話聞いてないっ!

自転車の二人乗りの事を言ってるんじゃなくて!

一穴突然持ってくるなんて、それ普通じゃないでしょ!?」


私「普通です。人間勘が働けば、それくらい当然出てきます。

そうか、二人乗りの二ケツって、おケツだと思ってた。」


主任「ほんと、僕の話聞いてないっ!

なんて、マイペースな子なのっ!

こないだも思ったんだ。

僕が会議ででた食事の内容を言い当てたり、かかってきた電話の主と要件を事前に知っていたとしか思えない事を言い出したりとかっ!」


私「勘です。それで全ての疑問が解決します。

なんの問題もない、ごく普通の人間です。」


主任「普通の人は、自分から普通とか言い出さないでしょ!?

なんなの、この子。

なんか、ちょっとおかしい。

今まで、こんな子、みたことない。

僕の中の何かがおかしいって言っている…。」


私「ふ。主任。

人間関係とは、誤解と理解で成立しています。

さらに、そこには良い誤解と悪い誤解、そして良い理解と悪い理解の四つに細分化されます。

つまり、人間の主観とは、いくらでも解釈が広がるというものです。

ですから、私の勘の働き具合がおかしいと感じるのも、全て主任の誤解や曲解によるもの。

なんか、そんな気がする~で、すべてカタがつく話なのです。

だから、そんな事、気にしないのが正解なのです。」


主任「君、この春まで高校生だった子だよね?

今、年齢18才だよね?

僕の娘たちとそんなに年変わらないよね??

そして今、僕の事をケムにまこうとしているよね?」


私「主任、それは誤解です。

私はごく普通の高校を卒業したばかりの小娘です。」


主任「いや、君、その落ち着きっぷり、普通に大卒に見えるよね?

院卒だって言っても通用するよね?

ホントは年ごまかしてない?

自分で自分の事を小娘とか言う新人始めて聞いたよっ!?」


私「細かいことは気にしないでください。」


主任「僕が悪者~?

アレ~?なんかおかしいなぁ~?」


私「主任が悪者だなんてとんでもないっ!

いろいろ教えてください。」


ぺこりと頭を下げます。


主任「いや、そう、悪い子じゃないんだ。

素直だし、悪い子じゃないし、むしろいい子なんだよ…。

でも、なんか、クセがあるんだ。

僕、この子をきちんと指導できるか、イマイチ自信がないなぁ~。」


私「そうおっしゃらずに!

自信を持って!」


主任「そして、なぜかこの子、上から目線なんだよねぇ~。

どういうワケなんだろぅ。

どうも、おかしい。

なんか、違う宇宙から来た人と話している気分なんだ。

これが新人類か?僕は今、新人類の洗礼を受けている最中なのか?」


私「主任、新人なんて、毎年発生するものですから、そんないちいち細かい事気にしなくても。

お年寄りにしてみれば、いつまでたっても、「今年の若い奴は」って発言は付いて回るものですよ。

要は慣れです、慣れ!」


主任「そう、悪い子じゃないんだけど、なにげに上から目線なんだよね、発言が。」


私「しかし、新人類だって!?ププ。

でも、ニュータイプって言われるのは、やぶさかではないかも?」


主任「君、多分それ、アニメの話していると思うけれど、それ、やめたほうが断然モテると思うよ?

ホラ、そこ。

そこで、首を傾げない!?

君、総合職でこの会社に入ったよね?

僕たちと同じフィールドで勝負する人だよね?」


私「あ、はい。」


主任「この会社は男尊女卑の気風が強いから、女性だってだけで風当たり強いんだよ。

いっそ、若手のいい男見つけて結婚するっていうのも、一つの手段なんだよね。

腰掛けでやめろって話じゃないよ?

でも、結婚相手を探すには、いい職場なんだ。

僕はね?君がいい子だって分かるんだけど、傍目には分かりづらいんだよねぇ。」


私「はぁ。」


主任「ほらぁ、ここで食いつかない。

なんか、もう、普通の女の子とちょっと違うんだよなぁ。

それでね、ウチは客商売だからさ、もうちょっと笑顔を出してもらえると助かるんだ。」


私「笑顔ですか。善処します。」


主任「ほらぁ、スマイル一つでその受け答え。

やっぱり今までの子と違う~。

もったいないなぁ~。

いいところいっぱいあるんだけどなぁ~、クセが強くて、男の人、近寄れないよ。」


私「そうですか。

(死んでいる人にたびたび声をかけられたりするので、それを無視するために)

表情を読まれると、なにかと不便なんで、なるべく無表情でいたいのですが。」


主任「ほらぁ~、なんか、この子の将来が心配~!

お嫁に行けるのかなぁ~。トホホ。」










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それでもベストだった

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