予想に反して、諮問委員会の人と立ち会った場所は真っ暗でなにも見えませんでした。

以前の探索の時もそうでしたが、闇が濃くて、よく見えません。

さっき、レーン氏に額をいじられたので、期待していたのですが…。


独特の闇の濃さです。

まるで、墨を流したような暗闇。


ちょっと落ち着いて、その暗闇を観察してみました。

微かに赤みがかった、荒い布越しに見えているように感じてきました。


それで、講習会の時を思い出して、ちょっと瞳を閉じて、視覚ではなく、エネルギーを感じるようにしてみました。


私の左前方2mほど離れたところに、生命体の気配がします。


今度はそちらへと向き合って、意識を集中させてみました。

微かに青みがかった光を浴びて、なにか海軍の制服のようなものを着た年配の男性がいるような気がします。


今回の視覚はこの程度でも満足する事にしようと決めて、自己紹介をしてから、質問を投げかけてみました。


私「諮問委員会の方にお会いするにも条件があるのですか?」


諮「オールドソウルに限られる。あるいは、私たちの元で働いた経験があるかどうかだ。」


私「はぁ。なるほど。言われたことあります。

それでは諮問委員会とは何をするところですか?」


諮「魂の選別を行っている。」


私「その選別基準は?またその範囲は?」


諮「地球人の倫理観とはまた違う。

所業の善悪で計ったりはしない。

当人の本心に素直に従って行動したかどうかだ。

その範囲は銀河系に渡る。」


私「それは、たとえ大量殺人を犯しても、当人が心から楽しんで行っている場合には悪とはならないということですか。

またはどんな善行をおこなったとしても、深い罪悪感を抱いた人物は弾かれる、と。」


諮「やや極端なたとえだが、その通りだ。」


私「なんの為の選別です。」


諮「宇宙の秩序を保つためだ。」


私「宇宙の秩序、ね。

なぜ、地球人の魂をそんな風に扱う必要があるのです?」


諮「地球人の魂一つが、惑星一つを維持するのに匹敵するエネルギーを持っている。

劣悪なものは、スクラップして再利用しなければならない。」


私「ふむ。人間の倫理観とはかけ離れた価値観を持っていらっしゃるようですね。

まるで地球人の命がネジかなにかの部品のように扱われているように感じます。」


諮「それは君の知覚が潜在的にこちらを敵視している加減の結果だ。」


私「私のフィルターがゆがんでいると。

今の私は暗闇の中にいるように感じています。

あなたとのやりとりの知覚をあげる方法を教えていただけませんか?」


諮「その場にいるヘルパーと触れ合えばいい。」


すっかりその存在を忘れていましたが、そう言われて、この場所へ案内してくれていたテレサと手をつなぎました。


すると、視界が少し明るくなり、目の前の人物が、老賢者風の男性だと気づきます。

やはり少し青みを浴びたライトを浴びているように見えますが、深い叡智をたたえた存在のように見えます。



足元から淡い青色の光がでています。

みると、蜂の巣状の黒い仕切りがガラスの床の下に見えて、一瞬デジャブを覚えます。



私「…これは、フォーカス27の生まれ変わりセンターで見たセメタリーに似ている!

そうか、あそこは遺体安置所のようだったけれど、魂の再生とスクラップを担当する部署なら似ていて当然なのかも…。

そうか、あの時点でもう蜂の巣状の施設を知覚していたんだな…。」



私が足元に気をとられていると、正面から声が響きます。



諮「分かっていると思うが、君はこちら側の存在だ。」


私「そちら側へいく気はありませんよ。

私は地上に住む人々を見捨てるような真似はできません。」


諮「ソルジャー。(戦士)

職務遂行率99.9%の君がそう言うかね。

それだけの殺傷能力を持ちながら、愛の感情を持ち続けている。

不屈の精神力だ。

まるで鋼のブレード(刃)だ。

メタトロン候補というのもうなづける。」


私「またその話ですか。

これでは私が自分で話を作っているとしか思えませんよ。

特に真新しい情報は得られませんでした。

本日はお相手くださいまして、ありがとうございました。」



さくっと挨拶をして、扉を何度も通り抜けてギャザリングプレイスに戻ると、一気にクリスタル前に戻りまして。


ホットドック屋さんで一つ頼んで、それをムグムグと口の中に突っ込んで。



アメリカンな衣装を着たホットドック屋さんに、グラウディングに肉を食べるようにとアドバイスを受けて、こちらへと戻ってきたのでした。




おしまい。


長文におつきあいくださいまして、ありがとうございました。

体験談は私の知覚のフィルターがかかった結果ですので、へぇ~この人はこんな風に感じたんだなぁという感じで受け取ってもらえたら嬉しいです。








いつも最後まで読んで下さりありがとうございます。
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善悪超えて

諮問委員会に質問してみた①

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