少年は呆然とした表情をして、うなづいた。

私も腕組みをしながら、つぶやくように答える。



ヨ「…そうか、そうだよな…。

先生は最初からミオの事をなんとも思っていなかったんだ…。」



私「あぁ、ある意味利用されただけ損なんだよ…。

ミオちゃんも、いじめをするならするで、一人でやればいいんだ。

その方がよほど骨があっていい。

あの子は本当なら、根から悪い子じゃない。」


ヨ「…お前、昔から思ってたけど、時々男らしいよな。」


私「ありがと。
で、それをよってたかって大人数でやっているから自分が正義だと信じ込んでいる。

実はいじめをしているという罪悪感とか責任を分散させるための保険なだけなんだけど、子供だからそこまで自覚してないんだ。


その上、担任のお墨付きをもらっているという安心感が手伝って、いじめに拍車がかかっている。

ミオちゃんは、もしかしたら、先生に褒められて、嬉しかったのかもしれない。

先生に認められて、それが嬉しくてやっていた部分もあったんだろう。

で、その実、担任からは最低評価をくだされる羽目になっている。


ミオちゃんのいじめには、後ろで糸を引いている黒幕がいる。

担任だ。

マリオネット。

ミオちゃんは、完全な操り人形だ。

私から言わせれば、ミオちゃんは、憐れなんだよ。」


ヨ「はぁ~…。

で、どうなるんだ?」


私「どうしようもない。

児童の評価を決めるのは担任の仕事だ。

ミオちゃんの未来は暗いが、それは自分が招いた事だから、私にはどうしようもできない。

単純にいえば、いじめをしでかした時点でアウトだ。

もう、どうしようもないよ。」


ヨ「ってか、お前の評価だよ。

そっちはどうなんだ。」


私「内申はミオちゃんより悲惨な評価になっているだろうから、もう期待はしていない。」


ヨ「おかしくね?

お前、なんも悪いことしてないじゃないか。」


私「問題ない。

それより、まだ四年生でこういう目にあって、ラッキーだったと言える。

これが例えば中学にあがる直前の6年生とか、中学3年生だったら、かなりまずい。

節目の年に担任にいじめられたとあっては、登校拒否になってもおかしくないところだけれど、私なら5年6年の間に巻き返せる。

って、コレ兄貴が言ってたんだけどね^^;」


ヨ「お前の兄貴、こえーよな。

で、なんでお前巻き返せるっていうんだ?」


私「内申が悪いだけだ、学科は問題ない。」


ヨ「は?なんで?」


私「数字は嘘をつかない。

これからどの先生がつこうが、学科がよければ問題なくなる。」


ヨ「どゆこと?」


私「私のIQは130以上ある。

成績優秀なんだよ。」


ヨ「は?アイキュー?なにそれ。」


私「ほら、四月に妙なテストやっただろ?

どれが仲間か、そうじゃないかとか、一桁の数字を足していくやつとか。

一日かけて、あれの結果だよ。」


ヨ「あぁ、あれね…。

あれがどうかした?」


私「アレは子供の知能のテストなんだ。

普通は平均100なんだけど、私はそれ以上あるって話し。

ちなみに小竹は70ない。」


ヨ「え、じゃ、普通の三割増しって事?

じゃ、小竹と二人で割れば、普通になるって話し?」


私「あれは分布の話しだから単純に3割増ってわけじゃないからそうとは言えないけれど。

まぁ、大体そういう感じでいいかな。


私はもう、因数分解を独学でマスターしたし。

小学校の授業を受けなくても中学1年生レベルの学力があるって話しなんだよ。」


ヨ「いんすうぶんかい?なにそれ。」


私「中学で習う数学のことだよ。

算数が数学という呼び名に変わる。

ちなみに、簡単な英語と地理と公民もマスターしている。」


ヨ「なんでお前中学で習うベンキョやってんの?」


私「おねえちゃんの宿題を手伝わされているんだよ。」


ヨ「お前、家でも立場弱いな。」


私「しゃーないだろ、そういう家族構成なんだから!

数学は面白いよ、代数さえ覚えればそんなに難しくない。」


ヨ「じゃ、なんでお前小学生やってんだよ。」


私「しょうがないだろっ!

日本の学校教育がスキップ制度を使ってないから!」


ヨ「じゃ、お前もう中学1年生レベルって話し?

だからお前大人っぽいの?」


私「小学4年と中学1年じゃたいした違いないよっ!」


ヨ「だって、担任、お前の事、いつも低脳のクズっていってたじゃないか!

お前オレと一年二年の時、成績どっこいどっこいだったろ!?」


私「小学3年になって、急に伸びたんだよっ!

そん時はヨっちゃんと違うクラスだったから、私の成績知らないんだよっ!

あとは言葉のマジックだ。

学校の先生が児童の事を馬鹿だと言ってたら、周りの子供も馬鹿だと信じちゃうだろう?

いっとくけど、アタシ、体育の授業以外で、平均点以下とった事無いから。」


ヨ「え!?」


私「だから、言葉のマジックだって。

教室で一番権威ある教師が、低脳のクズって生徒の事を言ってたから馬鹿だと思い込んでいただけで。

テストではいつも高得点とってる。

全問正解でも満点もらえないけどな。

嫌がらせで減点されても、いくらなんでも10点も20点も削れない。

だから、いつも平均点以上。」


ヨ「そ、そんなハズは…。」


私「よく見てみ?

クラスで私のことをバカにしない子、何割かいるだろ?」


ヨ「あぁ…。」


私「そういう子には2種類いる。

人を馬鹿にするのは失礼だと思って、性格的にいじめをしない子。

もう一つは私の実力を知っていて、バカにする必要がないと分かっている子。


よく答案を返す時に注意してみなよ。

先生の声が小さくなって、聞き取りにくいだろうけれど必ず高得点になっている。

勉強の出来る子は、他の子が何点とっているか気になるから、私の点数も覚えているんだ。

だから、バカにしてこない。


先生の言うことを真に受けている子の方が、実は注意力がないってことなんだよ。

これも一つの洗脳なんだろうね。」










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