ヨ「っあ~、イライラする…。

なんか、コイツがいじめられるの、わかる気がするぜぇ…。(`×´)」



私「えぇ~!?

被害者被害者!

教科書ビリビリ、ノートぐしゃぐしゃ、鉛筆の芯折られまくり!

その上、いじめられる奴が悪いって、取り合ってもらえない。

どんだけ理不尽なのっ!

実力無視して、クラス中でバカ呼ばわりされてて、テストも字が汚いって理由で、減点されまくりだよっ!

どんだけ不条理がまかり通ってんのって感じだよ!」



ヨ「え、あ、そうなんだけど。

なんか、お前が言うと、軽く感じて…、つい。」



私「そうよぉ~、時に階段から突き落とされてんのよっ!

スリルとサスペンスとバイオレンスよっ!」



ヨ「そうだった。

そこはオレが守ってやるから安心しな!」



私「頼りにしてるよ、ヨッちゃん。

さすが幼なじみだね!助かるよ。」



ヨ「アイもお前のこと、助けてやればいいのに…。

オレらと同じだったじゃん。」



私「あぁ…。

変わっちゃったよね、昔はみんなで仲良かったのに。

ユウちゃんと四人でみんなでよく遊んでたのにね。」



ヨ「あぁ、俺は男子だけど、アイなら女子なんだから、お前と仲良くしてやりゃいいのにって思うけどな…。」



私「アイちゃんのお母さんが2年生の時に会社の社長さんになったじゃない?

そこらへんから、お嬢様を意識しだして、ツンツンした感じになっちゃった。

自分が保育園出身だって、周りに知られたくないから、私とかヨッちゃんと昔から仲良かったとか言わないでって言われちゃったよ。

四年になったばかりの4月に、念押しね。」



ヨ「気取りやがって…。」



私「アイちゃんは、ちょっとおすましな感じは元からあったけど、今ほどじゃなかったね。

あの子もサヨちゃんの一件でちょっとクラスの女子から浮いちゃったし…。

まぁ、なんとかサヨちゃんを丸め込んで元サヤに収まった感じではあるけど。」



ヨ「サヨが人がいいんだろ?」



私「まぁ、ね。

居場所がなくなるとかわいそうだと思って、表面上仲直りした風にしてくれている。

それはサヨちゃんの優しさだよね。

でも、完全に前みたいには戻れないだろうね…。


あの子も自分は特別だと思っていたタイプだったから。

サヨちゃんがターゲットにされて、自分も射程圏内だと気づいて、慌てたんだろうし。


環境が変わって、周りから期待されるようになって、うちらみたいにのんきな小学生でいられなくなったのかもしれないね。


あの子もこの先生じゃなかったら、あそこまで下品な真似をしなくてもすんだと思うと、ちょっとかわいそうなんだけれど…。

でも、アタシなんて普段は、完全に汚いものを見る目で見られていたよ、トホホ。」



ヨ「あいつも一度担任にいじめられたらいいんだよ!

そしたら、サヨとかお前の気持ちがわかるだろうに。」



私「あぁ…。

でも、まぁ、ないだろうね。

アイちゃんは、先生と同類のタイプだから、やっぱり外されるだろうなぁ。

それに、親御さんのステータスが高いから、先生は外すと思う、多分。」



ヨ「あぁ?ステータス?」



私「アイちゃんのお母さんはガソリンスタンドの社長さんだし、お父さんは隣町の信用金庫の支店長だし、おばあさんは市役所で働いているって自慢していたから。」



ヨ「それが?」



私「ヨッちゃんのお父さんは、工場勤務でしょ?

先生、それを聞いたとき、『工員か』ってつぶやいてた。


私の家は自営業だって言ったら、気持ち悪い笑い方していた。

その時の笑い方と工員って言ってた時の笑い方、一緒だった。

だからヨッちゃんも実は男子の中では狙われやすい。


先生の中でランク付けがされているんだよ。

江戸時代の『士農工商』みたいな感じ?

ウチラの親は先生の中で最低ランクだから、一番狙われやすいんだ。


サヨちゃんの親御さんはサラリーマンだったから狙われた。

普段はサラリーマンの子はそんなに目をつけられないんだけどね。

サヨちゃんの親御さんが、公務員だったら、やられていない。

でも、サヨちゃんのおじいちゃんが公務員だったんだよ。

そこは先生には盲点だったんだよ。

だからもう、狙われない。」



ヨ「そんなことまで関係してくんのか!」



私「よく分からないけど、先生の中で、そういう区分けがあるみたいだ。

多分、収入の少ない家庭の子はいじめてもいいっていうルールがあるみたい。

貧乏人なら、時間も金も、知恵もない、どうせ反論できないだろうってね。

親が金持ちだと、逆に取り入ろうとするけどね。

アイちゃんも迷惑していたみたいだし。」



ヨ「はぁ~?くだらねぇ~。」



私「アイちゃんが珍しく私に声をかけてきたからなんだろうって思ったら。

先生に、自分が学年主任になるように、親御さんから教育委員会に働きかけるように言ってくれって頼まれたんだけど…って話しだった。」



ヨ「は?そんで、なんでしんじゅにアイも言ってくんの?」



私「私の叔父さんが、市会議員の後援会長をしてて。

それでその議員から県に働きかけるようにおじさんに頼んでくれって、私も言われてたんだよ。」



ヨ「できんの?そんな事?」



私「さぁ?私、先生の言っている意味が分からなくて、困ったんだけど。

とにかく、おじさんとは盆と正月ぐらいしか顔を合わせないから、そんな事頼めないですって答えたんだ。」



ヨ「はぁ。それで?」



私「先生、使えないなって怒ってたけど。そしたらアイちゃんとこにお鉢が回ったみたい。」



ヨ「それで、どうした?」



私「いや、私もアイちゃんに先生にいったのと同じ事言っただけなんだけど。

それでアイちゃんもなんとか無理だと伝えたけれど。

先生はアイちゃんのおばあちゃんも市役所勤めなら、公務員なんだし、県に働きかけれるだろうって引かなくて困ったらしい。」



ヨ「で、どうした?」



私「アイちゃんのおばあちゃんは、市役所の食堂で料理を作るのが仕事だから、無理です、と答えたって。」



ヨ「最初からそう言っとけばいいじゃねーか。

アイも見栄っ張りだな!」



私「…これ、アイちゃんと私だけじゃなくてさ。

実はクラス全員の名前を使って、県に手紙が出されているんだよね…。」







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