ヨ「…そこまで考えていなかった。

オレなんて、親に成績上がったって喜ばれてたのに、がっかりさせちまう。

さすが、ベテランの先生についてもらっただけあるってあんなに喜んでいたのに…。(゚_゚i)」



私「ふぅ。

そう、親は担任がベテランなら、安心する。

ベテランの先生は子供たちに、教えるのが上手だから成績が上がると考えるんだ。


ベテランの先生ってね、私の考えだとね。

勉強のできない子にも、どうやったら理解しやすいだろうかって、工夫する先生のことだと思うんだ。

それで、年々改良してって、自然と子供たちに楽しく勉強を、わかりやすく理解させることが出来る。


勉強が苦手な子供の身になって考えられる先生が、教えるのが上手な先生になっていくと思うんだ。」



ヨ「なるほど。

そうかもしんない、面白い冗談とか言って、覚えやすくしてくれる先生とかいるもんな!」



私「そう、そうやって苦手意識を無くしてあげるとか、わかりやすくやってくれると勉強も面白く感じて子供も楽しんでいくうちに成績が上がるんだよ。


ウチの親も、私の担任が40歳くらいだと知ったとき、ベテランの先生でこれで安心ねって言ってたよ、四月の時。


ベテラン=教えるのがウマイって考えだったと思う。」



ヨ「だろうな。

でも、先生授業スラスラ教えてくれるじゃん。

やっぱ、頭よくねぇ?」



私「私たちにとっては、初めて習う事だから難しく感じるけれど、先生にとっては毎年のことなんだ。

そりゃ、すっかり中身を覚えててなんなく言えるだろうよ。

しかもあっちは大人、こっちは初心者の子供全然すごくない。

スラスラ言えるのは当たり前。」



ヨ「あ、そっか。

先生って毎年毎年同じ事をやってんのか…。

言われてみればそうだよな。」



私「先生自体は勉強もできたかもしれない。

でも、勉強できない子の気持ちが分からないし、工夫してあげる気持ちもない。

だから、平均点が低いまま。

数字は嘘をつかない。

先生はベテランでもなんでもない、むしろ長年やっていてこの成績を出させているってことは質の悪い教師なんだよ。」



ヨ「なるほど!

だから、アイツあの年で上に上がれないって訳か。

万年ヒラかぁ。

そりゃ、焦るわ。」



私「それだけじゃないと思うけれど…。

先生の間でも、なんか、ん?って思うところもあるんじゃない?

いきなり教育委員会に出世させろと手紙を送りつけるなんて、うちらでいうと、校長先生にクラス委員長にしてくださいって、お願いするようなものじゃない。」



ヨ「妙な話だよな~。

無いわ~。」



私「はぁ~…。

私ね、ヨッちゃんみたいな子は、まだいいと思うんだよ。

だって、成績が上がらないのは勉強を頑張ってなかっただけなんだから、これからやればいい話だし。」



ヨ「なんだよ~、お前だって、テスト勉強全然してないって言ってたじゃんかぁ。」



私「私はいいんだよ、家の手伝いとかいろいろやってるし、兄弟も多くて、親も勉強に金かけられないし。

自力でなんとかなるからさ。

でも、許せないのは、小竹のことなんだよ…。」



ヨ「あぁ~?アイツなんて、バカだから、無駄じゃん。

全然授業サボってばっかじゃねーか。」



私「あのさ~、今、うちら4年生でさ、ちょっと勉強難しく感じててもあと2年もしてみ?

6年生になった時、4年生の問題なんて、余裕でできるよ、多分。

今、九九とか全然難しく感じないでしょ?」



ヨ「…あぁ、多分、二年前の問題なんて、なんてことないだろうな。」



私「そうだよ、ちょっと時間がすぎて努力してたら、今の難問なんて、なんてことないんだよ。

でも、それは基礎ができていたらの話しでさ。

テストで悪い点とっても、どこを間違えたか理解できていれば、授業についてこれるんだよ。」



ヨ「あぁ。」



私「でも、小竹はついていけてない。

それで、先生も授業中遊ばせている。


先生はテキスト通りに進めれば、それが授業だと思っている。

理解の遅い小竹に合わせていたら、授業の進みが悪くなるから、最初から切り捨ててるんだよ。


だから、理科の実験でも家庭科の調理実習でも、なにもやらせない。

面倒だから。

そして、赤点とっても、なにもお咎めなし。

しかも補習もなにもやらせない、ハイおしまい。」



ヨ「なんか、楽そうでいいじゃん。

いつもあいつばかり特別扱いじゃん?」



私「逆だよ!小竹にとって、残酷な事をしているんだよ?

今、四年生でそこまで引き離されたら、この先、もっと辛くなるよ!?

義務教育はあと5年続くんだよ?

このメンバーのままじゃない、毎年シャッフルされる。

50点60点とれるところまで指導してあげなきゃいけないんだよ!」



ヨ「あ…そうか。」



私「先生は、今、この一年しか受け持たないから無責任な事をしているんだよ。

このまま先生が5年生6年生を受け持つ可能性は低い。

それでも、どうせ小学生の内だからって上の学年を受け持ったとしても、小竹の事はほっておく。

しかも、小竹は間違った学習をしている。

先生の気に入るように動けば、勉強を頑張らずに済むと思っている。」



ヨ「だよな、完全な腰巾着だ。」



私「でも、先生によっては、えこひいきや、媚びるのを嫌う先生だっている。

今の調子で、新しい学年の新しい先生に近寄っても嫌われるだけだ。

しかも、全然学力が追いついていない。

来年以降、小竹はすごく厳しいことになる。


先生も先生で、小竹がどうしても勉強がダメなら、音楽とか図画工作とか家庭科とか体育を頑張らせなきゃいけないんだ。

それなのに、休み時間に身体のマッサージをさせて、気が向くままに気に入らない生徒に唾を吐かせている。


小竹は男子からも、女子からも嫌われて、勉強もなにも得意なものが見つからない。

先生は、小竹の事を馬鹿にしているから、利用するだけ利用している。

小竹をクズだと思っているんだよ。」



ヨ「…あぁ~、それは、なんか分かる。

小竹のことをこいつが一番馬鹿にしているなってオレも感じたことある。


…そう、そうなんだ。

ちがう、小竹もそうなんだけど、ミオもそうだけど…。

お前も特に激しいけれど…。

先生は、ほんとは、生徒全部を馬鹿にしているんだよな…。」



私「先生は、私のことを嫌っている。

それは、もう承知しているよ。


でもね、私はね、先生は、自画自賛の作文をなんども生徒に書かせた。

本来なら、生徒のレクリエーションの為の時間を自分勝手に使用した。


生徒の為の授業を私利私欲の為に使っている。


私はね、先生のそういうところを軽蔑している。」



ヨ「軽蔑…。」



私「小竹のことも、間違った学習をさせている。

ミオちゃんもそうだし、彼女たちの人生になにも責任を持たない。


クラスの子供たちに悪い感情を撒き散らせて苦しませている。

サヨちゃんもアイちゃんもふわっと友達同士でいられたかもしれない。


けど、クラス中が、お互いの裏切りを心配し、疑い、足を引っ張り合う。


私にしたって、疑わしきは罰するで、全問正解でもカンニングを決めつけられた。

それがまかり通ったら、建前でも警察も裁判所もいらなくなるって話だよ。

全て独断と偏見による支配だ。



誰かが生贄(いけにえ)になっていればいいと子供たちは荒んだ気持ちで教室に通う。


学校はね、ほんとうなら、協力とか、友愛とか、共同を学ぶところだと思うよ。

子供たちのためのレクリエーションが消されて、先生の思い描く悪い夢の中にいるみたいだ。」



ヨ「悪い夢…。

まさに、悪夢だよな…。」



私「先生は、私のことを、ブサイクで、下品で、低脳のカスのクズだという。

先生が私を嫌っているのは、私の頭や顔が悪いからでも、生まれや育ちが悪いからでもない。


私が先生のズルいところ見ているから。


私が先生のズルいところを、真っ直ぐに見つめているから。


だから先生は、私が気に入らない。


子供たちはみんな、先生の思い描く悪い夢の中で無理やり演じさせられている。


私だけが、先生のシナリオ通りに動かない。


私だけが、先生の悪夢から覚めているから、先生に嫌われているんだよ。」










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