ヨ「ぐすっ!勝機…。

なんか、ないのかよっ!お前、頭いいじゃんかっ!」



私「…あらゆる手を考えてみた。

でも、もう出尽くしている、万策尽きた、処置なし。」



ヨ「なんで、諦めるんだよっ!グスっ!!」



私「…もし、勝機があるとしたら…。

一つだけ方法がある。」



ヨ「なんだよっ!それをやればいいんだろっ!!

なんだよっそれ!」



私「学級崩壊だ。

全員で、教師の態度に反抗する。


誰も教師の言うことに耳を傾けない。

子供たち全員でボイコットする。


そうすれば、さすがに教育委員会も黙っていない。

学校全体で改善に動き出すだろう…。」



ヨ「それ、やればいいじゃん!!」



私「無理なんだよ…。」



ヨ「だって、お前だけじゃねぇ、あいつの生贄にされてる奴、たくさんいるぞ!!

みんなで協力すれば、なんとかなるんじゃねっ!?」



私「キーパーソンがいる。

ミオちゃんと小竹だ。

彼女たちがどうしてもネックになる。」



ヨ「なんでっ!あいつらだって、本心では教師を嫌ってるに決まってるぜっ!!」



私「さっき説明しただろう?

細かく話せば話すほど、彼女たちのメリットがまるで無いんだ。

事実を事実と受け入れる方が、彼女たちにはデメリットになる。

どうしても、無理があるんだよ。」



ヨ「はぁ?

小竹は靴を舐めさせられたし、ミオだって、みんなの間で豚の鳴き真似までさせられたんだぜぇ?

動かせるんじゃねぇのっ!?」



私「…結局、彼女たちも先生の手駒だったってだけになる。


そして、意外にも私にはほとんどダメージが無いんだ。

多少あっても、いくらでも巻き返しができる。


それなのに、彼女たちには最低な内申と、ひどい成績と悪評だけが残る。

たとえ嘘でも、私が無能で、先生の手伝いをしているという達成感がある方がマシだと感じてしまう。

それが悪夢でも、覚めたくないんだ。」



ヨ「でも、強く言えばっ!」



私「ダメなんだよっ!!

なんどもなんども話しかけた。

先生の言うことを聞いてちゃダメだって!

自分の為にならないって、なんども言ったんだ!!


でも、全部弾く。

負け犬の遠吠えだって、唾を吐きかけられ、殴りかかってくる。


先生の洗脳が強すぎるし、元々心の弱い子達だから、先生につけ込まれているんだ。

いまさら、辛い現実なんて、受け入れっこないんだよっ!」



ヨ「オレが言ったら…。」



私「変わらない。

現実を知るぐらいなら、悪夢の中で眠っていたいんだ。

無意識ではマズイと分かっているんだよ、あの子たちも。


バクチと一緒だ。

たとえ、大金をすっていても、今まで突っ込んだ分は取り戻さなきゃ、気がすまない。

そういって、どんどんお金をつぎ込んでいって、引き返すことができなくなっている。



『ここまでやったんだから、いまさらやめられない。』


そういう心理だよ。


だから、よけいに、私の声は聞きたくないし、誰が正論で言っても、無駄だ。


それにアイちゃんみたく、保身に走る子が出てきて、内部告発が多発するのは目に見えている。


そのためにも、先生はまんべんなく、どのグループにも亀裂をいれさせている。


狡猾なんだよ、先生の方が。

私たちの何倍も生きている、経験値が違いすぎる。


どんなに、どんなに考えても、これという手はないんだ。


あとは、私が死なないだけ。

それだけ。」









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