ヨ「じょうぼんだ…。

あ…オレ、分かった気がする…。」



私「ん?なに、ジョウボン?」



ヨ「お前、じょうぼんなんだよ…。」



私「え?何それ、しらない言葉だけど?」



ヨ「オレもよく知らねぇし、分かんねぇ。

でも、オバァがよく念仏唱えながら、オレに説教してくんだよ。

『お前も人様をやっているかぎり、じょうぼんを目指せって…。』


多分、お前、そのじょうぼんって奴だと思う…。

お前がセンコーに付け狙われるのは、お前がじょうぼんだからだ…。」



私「はぁ、ジョウボンの意味が分からないけれど…。」



ヨ「上(うえ)に品(しな)って字を使うらしいぜ?」



私「上下の上にしな?品数とか、一品二品の品?」



ヨ「そう。じょうぼん。」



私「それ、上品(じょうひん)って言葉じゃないの?」



ヨ「いや、違う。

そういう意味じゃねぇ、けど、多分近い。

でも意味ちょっとちがく感じる。

あ、でも、多分、だいたい合ってる。


多分、お前、センコーに狙われるのは、お前の考え方?そういうのが上品(じょうひん)だからだ。

アイツ、下品だから、それが許せねーんだ。

お前、子供なのに、アイツより中身が上等な人間なんだよ、それが許せない。

多分、それが理由だ。」



私「はぁ…。

まぁ、あの人、下品だよね…。」



ヨ「あぁ…チョー下劣だぜ…。」



私「まぁ、そうだね…。

今までの人の中で、一番強烈に下品だなぁ…。

ん…。」



ヨ「あぁ、そうだ、絶対間違いねぇよ!

お前に思い当たるところがないってのが、そういう理由だからだ!

お前の性格とか、考え方が気に食わない、それで目を付けられてただけなんだよっ!」



私「はぁ…まぁ…なんとも…。

それはそれは、思いつきもしませんでした…。」



ヨ「フツーはガマンすんだよ。

あ、コイツの方がオレより上だなって思ったら悔しいじゃねーか。

でも、ひがんでるって思われるのもシャクだから、我慢する。

平気なフリしてつきあうよ、それが礼儀ってもんだろ?

相手はなにもしてねーんだから、こっちが見習えばいいだけの話しじゃん。


でも、アイツはガマンならねぇ、頭ん中ガキだから。

自分よりはるかに年下のガキが、自分より上等な人間だって、認められねぇ。

だから、難クセつけて、嫌がらせをし続けてんだよ、教師失格だよ!」



私「はぁ…それはそれは…。

なんか、こう、それは、とても、ありそうな話ですね…。」



ヨ「何ふぬけてんだよ!

お前らしくねぇ。」



私「あ、いや…なんか、こう、なんつーか…。

その…アタシのなにが悪かったんだろうってずっとグルグルしてたのが、急に解かれたっていうか…。

ほわっとしちゃって…。

ヨッちゃんの、答えを聞くと、なんとも単純なことだったんだなって…。」



ヨ「お前のどこがわりぃーんだよ!

メッチャ、お前も洗脳されてんじゃねーかっ!!」



私「あっ!そうか…。

私が悪いっていう風に、思い込まされていたのか…。」



ヨ「どこがだ?

一体お前の言ってることの、どこにムリやムチャがあるってんだ!?

逆だろ?

あのセンコーの方が頭おかしいだろぉ!

お前も言ってたジャン!あいつはくるくるパー子だって。


お前が正解、お前が正当、お前の言ってることの方にオレ一票!」



私「ヨッちゃん、あのね…。

あのね、今日ね、ヨッちゃんと話しててね…。

アタシ、すごい収穫があったと思うんだよ…。


アタシの心をほどいてくれたよ、ありがとう、ヨッちゃん…。」










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