ヨッちゃんは、青ざめているようだった。


ヨッちゃんのおばあちゃんが、もう一つお餅を食べないかと聞いてきたので、また一つ頂くことにした。



ヨ「なぁ、ミオが現れないのは、いいけどさ。

それで、お前、その話、親に話したの?」



私「起承転結つけて説明した。

給食袋が壊れた経緯を語った結果、お母さんはこころよく給食袋を直してくれた。」



ヨ「じゃなくて、お前の心配は?」



私「よかったわね、しんじゅちゃん。

奇跡的ね、それも二回も続くなんて、なんて運がいいんでしょうって。」



ヨ「や、そうだけど、そうじゃなくて。」



私「私もビックリして、感動して話たよ!」



ヨ「それで、お前の母ちゃんは?」



私「無事で良かったわね、でおしまい。」



ヨ「え?それ、変くね!?」



私「さぁ?お母さん、いつもそうだし。

『きっとお前の行いがいいから、神様が助けてくれたのね?』って言ってた。」



ヨ「はぁ~?お前の母ちゃん、変じゃね?」



私「正直、変わってる。

なんか、浮世離れした人なんだよ。」



ヨ「あぁ…人んちの親を悪く言ってなんだけど、相当変わってんな。」



私「あぁ…。しんじゅちゃんは運がいいから、お母さんの助けなんて、必要ないわね?でおしまい。

以上。」



ヨ「…お前んチって…。

要するに、アレか。

助ける気ねぇって感じか?」



私「要するに、そうらしい。

自分のことは自分でなんとかしろって感じな。

面倒事を持ち込むなって感じ。

女の子は周りの言うことを聞いていれば間違いがないんだから。

トラブルを起こすのは、私の心がけが間違っているかららしいんだな。」



ヨ「…おかしい。

相当おかしい、お前の母ちゃん…。」



私「おかしいって言うと、飯食わせてもらえなくなるからな。

気に入られるように、こっちも必死だってばよ。」



ヨ「…お前んチって、シビアな。


それはそうと、お前、さっき、そろばん塾でお金盗まれたって言ってたじゃん。

親に言ったか?」



私「言った、というか、逆に親から疑われた。

毎月500円足りないってのは、私がくすねたんだろうっていきなり罰受けたよ。

盗んでないって言っても、信じてもらえなかった。

ムトウ先生がとりなしてくれるまでは。

お金払う日、一番に先生に渡すようにしたから、もう盗まれなくなったけど。」



ヨ「うわぁ~、悲惨…。

え、ムトウ先生?じゃ、ムトウそろばん塾か?お前行ってたの。」



私「うん。」



ヨ「オレもムトウそろばん塾に行ってたぜ?

お前がそろばん塾に通ってるって知らなかった。

あ、でも、見たな。

お前がそろばん持って、自転車こいでるトコ、見たことあるわ。」



私「3年の1月で辞めたから。

私もヨッちゃんを見た覚えがないけど。」



ヨ「オレ、3ヶ月で辞めたから。

あんなこまけーの、やってらんねぇよ。ムリムリ。」



私「見切るの早いな、ヨッちゃんは。

じゃぁ、入れ違いだ。

私、夏休みの途中から通い始めたし。

私と逆だね、そろばん、細かくて面白いのに。」



ヨ「…お前、なんで上級生にいじめられたんだ?

お金とられるなんて、相当だろ?」



私「…分かんないんだ…。

いろいろあったけど、先生が言うには、多分、私の成績を妬んでのことだろうって話だよ。」



ヨ「あぁ、お前、どんな感じだったの?

級は?オレ、17級。」



私「私、4級。」



ヨ「は?4級?オレより13級も上?

え、お前オレの後から入ったんだろ?途中からだろ?

1月に辞めたなら半年だろ?

半年で4級!?」



私「いやがらせがひどくて、わざと3級落ちたんだ…。

本当は2級くらいの腕前なんだよ…。」



ヨ「は!?2級!?半年で、3年生で、そこまで行く奴いるか?」



私「?それが?3級や2級なんて、誰でもとれるでしょ?」



ヨ「や、とれねーよ。

とれたとしても1年はかかるよ、3年じゃムリだよ。

4年5年でやっとそこらへんだよ?

3級以上っつったら、高校生とかだよ。」



私「なんで?本家のいとこたちは段とってるよ?

1級なんて、価値ないって言われてる。

それぐらいとれて当たり前だって。」



ヨ「本家?お前の本家ってどこだよ。」



私「○○○○」



ヨ「はっ!?お前んち、あそこの親戚!?

あそこ、大地主じゃん、金持ちじゃん。」



私「本家が金持ちであって、ウチはただの八百屋だよ。」



ヨ「だからかっ!

お前んちの人間、みんな顔いいのっ!」



私「なんの話?」



ヨ「代々続く家ってのは、金持ちで美人を嫁さんにするから顔がいいやつが多いって話だよ。

歌舞伎とかそういうもんらしいぜ?

だから、お前んちの人間だけ、ここらへんで目立って浮くのか。」



私「はぁ。」



ヨ「はぁ、そうか、お前そろばんは段とるのが当たり前って思ってたんだな。

そりゃ、上級生ににらまれるわ。

でも、やめることなかったのに…。」



私「いろいろあって、そろばん塾に行くの、やんなったんだよ。」



ヨ「いじめか?」



私「別の話だ。


塾で、自転車のタイヤをパンクさせられて引っ張って歩いて帰ろうとしたら。」



ヨ「やっぱ、いやがらせ受けてんじゃねーか。」



私「黒塗りの窓ガラスの車の男に、いきなり背後から張り飛ばされた。」



ヨ「は?」



私「窓から手を出して、私の顔を殴ったんだ。

そしたら、体が吹っ飛んで、電柱にあたって、塀と電柱の間に挟まった。

車は逃げていったけど、口の中ズタズタだし、手足から血を流してたしで、大騒ぎ。


近所の民生委員の今枝さんが警察を呼んでくれて、おまわりさんに質問されたよ。

後で親にメチャクチャ怒られた。」



ヨ「なんで、お前の周り、ナチュラルに犯罪者がそんなにいるんだよっ!

おかしいだろっ!!!」((>д<))









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