木「…いい子だ…。俺、この子受け持ちたい…。」



担「……。」



私「先生、もういいですか?

家に帰って店番を変わらないと。」



担「まだだ!

お前が言っているのは、たかだか一民間人が書いた書き物だ。

そんなものに、なんの値打ちもないんだよっ!

それを読み飛ばして、なにが悪いっ!」



私「えっ!?」



木「また、何を言い出すんですか…。」



担「あぁ、低脳な民間人が書いたものには、価値がない。

この私は高学歴の人間なんだ、所詮庶民ごときと交わるつもりもないわ!」



私「……。」



木「この人は…!」



担「なぁ、しんじゅ、お前、さっきなにか言いかけなかったか?」



私「え、あ、はい…。」



担「なにか言ってみろ!」



私「あの…先生、ちょっとカンチガイされていると思って。

ご自分で気づかれた方がいいと思って黙っていたんです。」



担「はっ!

どうせ、私の事を、他人を差別する人間で、品がないとでも思っていたんだろう?

どうだっ!?」



私「(それは当然思っていたし、それ自分で言っちゃう?)

あ、あの…。

先生はちょっと間違っているなって思ってて…。

でも、ちょっと自分でも自信がなかったんで、なにも言わなかったんです。」



担「なんだ!はっきりしろ!

なんでも言ってみろ!」



私「あの…。

こないだ授業で習いました。

この学校に送られてくる給食は市内3箇所にある給食センターで作られて配送されているって。

それが、この市立小学校に持ってこられて1000人以上の児童が毎日給食を頂いているって。」



担「あぁ、そうだ。

それがどうした?」



私「先生、栄養士さんとか調理師さんの事を民間人だと言ってましたけど。

違うと思うんです。」



木「え?」



担「何?」



私「先生、こないだ言っていました。

消防署の消防士さんも、市民病院で働く看護婦さんも市役所で働く人と同じ、市職員だって。

この市で雇われている人たちなんだよって言ってました。」



担「あぁ、そう言った。

それがどうした!」



私「先生、給食センターは市立ですよね?」



担「あぁ、そうだ。」



私「なら、そこで働く人たち、市で雇われた人になりませんか?」



木「あ。」



担「!」



私「確か、この学校にも学校事務の職員さんがいると聞きました。

身分は市役所で働く人と一緒の地方公務員だと。

なら、市立の給食センターで働いている調理師さんも一緒なんじゃないかなって。」



担「はっ!学校事務は確かに公務員だが、調理師はただの日雇いだ!

料理をつくるだけが能の奴が、時給で働いているだけの人間なんだよっ!」



私「たしかに、お給料が出ているだけで、公務員じゃないかもしれません。

でも、全員ではないんじゃないでしょうか?

それに、時給いくらで働く人が、献立表にコラムをかけるんでしょうか?

この学校だけで千人以上いて、この市内に小中学校何十校もあります。


何万人の食事を管理する人たち、全員が日雇いとは考えにくいなって。」



担「!あぁ言えばこう言う!

調理師なんて、全員無能の民間人なんだよっ!」



私「ん…。

でも、栄養士さんはきっと公務員です。

確か前の職場は市民病院で、異動してきましたって書いてありました。

市民病院で働く看護婦さんが地方公務員なら、市立の給食センターで働く栄養士さんも同じです。

だから、先生と栄養士さんも同じ地方公務員じゃないかなって考えていたんです。

あぁ、スッキリした!」







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