担「くっ!」


木「くっ!(笑)」


二人の先生は同時に同じように拳を強く握って、プルプルと震えていました。

どうやら、木嶋先生は笑いをこらえるのに、必死だったようです。


私「先生、私、つかれてきたんで、もう帰っていいですか?」


担「それはこっちのセリフだっ!」


私「じゃ、お開きってことで。」


担「なぜ、お前が仕切るっ!」


木「プッ!」



ぎろりと担任は木嶋先生を睨みつけつつ、私になおも言い続けてきました。


担「なぁ、単刀直入にいう。

お前、私の配った贈答品になにか気づかないか?」


私「え?盗品を配ったんじゃないかって事ですか?」


担「なにぃ!なぜそれを!」


私「そんなの、真っ先に考えるに決まってるじゃないですか?
何を言ってんです?

先生不思議だなぁ?」


担「お前、そんな事、一言も言わなかったじゃないかっ!?」


私「じゃ、先生、お店から盗んだ物を周りの人に配っていたんですか?」


担「…いや。」


私「じゃ、いいじゃないですか。」


担「いいんだが…いや、よくない…。

しかし、これでは…。」


私「先生、不思議な事を言いますね?

まるで自分が犯人だと言って欲しいみたいじゃないですか?

なにが目的なんですか?」


担「は?いや、そうじゃないんだが、そうじゃない…。」


私「まさか、先生、本当にお店から商品を盗んでいたんですかっ!?」


担「そんなわけないだろう!
貴様、私を泥棒呼ばわりするつもりかっ!?」


私「冗談ですよ。
なに、慌てているんですかっ!

先生もおっちょこちょいな所、あるんですね?(笑)」


木「クスクス。」


担「くっ!
そんなわけないがっ!

お前、どう思う?
突然お店から商品が消えたら、心底怯えるだろう?」


私「は?そんな奴見つけたら、ギッタンギッタンにして、殺してやりますよ。」


木「!」


担「ほぉ?
それで、どうする?」


私「善良な市民から、なんの罪もないのに、万引きを繰り返す。

ちょうど、ウチのお店でもそんな被害があるんです。

本当に、もう、やめてもらいたい!

イシャリョウを要求したいくらいですよっ!」


担「それで?お前はその犯人をどう思う?」


私「救いがたいバカですね!

死んだ方がマシ、いや、きっと死んでも治らない。

とんでもなく、はた迷惑な人間なのは、間違いないですっ!」


木「実家のお店で被害が出ていたのか?」


私「えぇ、お父さんが今度警察に連絡して、実況検分してもらう予定なんです。

こんな田舎でそんな犯罪を繰り返す人間がいるなんて、ほんとに恐ろしいです。

学校でも周知してください。

もしかしたら、身近に恐ろしい犯罪を犯す人間がいるかもしれないから、子供たちも注意するようにと!」



木「あぁ、それは問題だ!
この平和な田舎で、そんな犯罪が横行するなんて、許しがたい事件だ。

その犯人が捕まらないことには、気が休まらないな!」


私「えぇ、その犯人はいつも、いつのまにか大量に商品を持ち出しているんです。
きっと、近所に住む人間だと思われます。」


木「確かに、土地勘のある犯人の可能性は高いな!」


担「それで、しんじゅの考える犯人像はどんな人物なんだ?」


私「そうですね、まず犯人の身長は170cm以上。

ハイヒールを履いた大人の女性か、背の高い男性でしょう。」


担「ほぉ、その根拠は?」


私「子供では手の届かない高い棚の上に置いてある文房具をごっそり奥まで手を伸ばして持ち去っているからですよ。

これは繰り返しおこなわれている、非常に卑劣な犯行です。」


担「ほぉ。それ以外には何を思う?」


私「さっきも言いましたけど救いがたいバカですね!

バカもバカ、真正のおバカでしょう。

豆腐の角にでも、頭をぶつけて今すぐ死ぬべきでしょうね!」


担「くっ。」


木「あぁ、犯罪を犯すなんて、とんでもないバカに違いない。
俺もそう思うよ。」


私「ですよねぇ!

死んでお詫びしろと怒鳴り散らしたい気分です。

お母さん、ふさぎこんじゃって、ほんと、悲しい。」


木「そうか、それは気の毒だな…。

お母さん思いなんだな…。」


私「えぇ、さっさと犯人には自首してもらいたいです。」


担「そんな事するわけないだろう?」


私「そうかもしれません。

でも、僅かにでも人間としての良心があるのなら、自首すると思うんですよ。

それに賭けたいですね!」


木「ん~、でも、自首は期待できそうにないなぁ。

そもそも、罪の意識を感じるぐらいなら、犯罪に手を染めないだろうからな。

なんていっても、バカなんだから。」


私「そうですね、きっと私の想像もつかないくらい、バカな人間がしでかしているんでしょう…。

ふぅ、嘆かわしい。

こんな田舎の小学生でも分かることが理解できないバカな大人がいるなんて。

一度、犯人の親の顔が見てみたいですよ。

きっと、なんの責任も感じない、適当に子供を育てた人物に違いありません。

おそらく、その犯人以上に品のない、バカな顔をしていると思います。」


担「お前、人の親をなんだと…。」


私「は?先生の親御さんがどうかしました?」


担「いや、人様の親の悪口を言うのをたしなめたんだ。」


私「は?泥棒の親ですよ?
犯罪者ですよ?
人間のクズですよ?
脳みそスカスカのカスですよ?
そんな奴のどこをどうやって、かばう必要があるんですか?」


木「あぁ、何度も犯行を繰り返すというのは、反省の色がない。

もう、どうしようもない、低脳のクズにちがいないなっ!

死んだほうがましだ、いや生きているのも恥ずかしい人間だ。

本当に、一度顔を拝んでみたいものだ。」


私「木嶋先生、私の想像だと、きっと犯人の顔は不細工です。
きっとコソ泥を犯す人間です、顔もいろいろ歪んでいると思います。
そういう屈折した心が表情ににじみ出て、誰からも相手にされない、孤独な人間なんですよ。」


木「うん、確かに。
きっと屈折しまくって、吐き気を催すほどのブサイクにちがいないなっ!」


私「ですよね~!?
先生とは気が合いそうです。」


木「そうか?実は僕もそう思っていたんだ。」


担「まてまて!なにお前たち二人で盛り上がっているんだ!?

犯罪を犯す人間にも理由があるはずだぞ?」


私「なに泥棒の肩持ってんですか、先生。
奴は犯罪者ですよ?
善良な市民の生活を脅かす犯人ですよ?
警察に捕まって、刑務所に入ってもいいクズなんですよ?

それのどこにどんな理由があるっていうんですか?
不細工だと言ったぐらいで、私たちはなにも悪くありません。
だって、どうしようもない、低脳のクズなんですからっ!」


担「そこまで言うことないだろう?

犯人は、盗んだ物を、困った人に配っている善良な人間かもしれないじゃないか?」


私「は?ねずみ小僧ですか?
先生、勧善懲悪の時代劇ファンなんですか?
義賊?盗んだ物を配って、何を偽善者ヅラしているんですかって話ですよ!
こっちは、こつこつ真面目に働いているのに、上前だけ跳ねて、人様から感謝されたいってどんだけカンチガイしているんですかって話ですよ?

そんなに人助けしたいなら、犯罪者を捕まえるとか、困っている人に寄付するとか、身を粉にして働けって話ですよ?
そんな人間にモノをもらっても、迷惑なんですよ!

盗品を押し付けられた人間も、欲しいって言ったわけじゃないのに、勝手になに独りよがりで盛り上がってんですかって話ですよ!
どういう精神構造してんのって話ですよっ!

あぁ~恥ずかしいっ!!
あぁ~気持ち悪いっ!!
死んで欲しいわ、そんな奴。
今すぐ息の根止めろって思います!」


木「うんうん、分かるよ。
その気持ち。

親御さんのお店のお手伝いを一生懸命やっているんだろうなぁ。
俺も働いた給料を盗まれたら、悔しくてそう思うよ。」


担「それでも、そんなに悪い事していなんじゃ…。」


私「は?
何言っちゃってくれてんですか?先生。
奴は犯罪者ですよ?
刑法を違反してるんですよ?

窃盗です、泥棒です、万引きなんて、かわいいものじゃないです!

それに国民の義務忘れたんですか?
勤労の義務ってやつですよ?
それが、働きもせず、人様の苦労をあざ笑うかのように商品を盗んでほくそ笑んでいるんですよ?
日本国憲法の日本人の三大義務を違反しているんです。
非国民です。
もう、日本から脱出してもらいたいです。
死ねっ!」


担「……。」


木「そうだな、本当に君の言うとおりだ。
日本人としての誇りが欠けている。
最低な人間だな!」


私「ですよね!
きっと、働いていないんですよっ!

そんで、誰にも相手にされないから、人に嫌な思いをさせて、注目されたいって考えている幼稚な奴なんですよ。
そんで、一度も捕まらないから自分は頭いいってカンチガイしている気持ち悪い奴なんですよ!

犯罪に手を染める時点で、どうしようもない残念な頭脳の持ち主ってことに気づいていない、陶酔野郎なんですよ!
あ~あぁ~!気の毒ぅ~!!」


担「お前に気の毒がられる筋合いはない…。」


私「は?なんか言いました?先生。」


担「お前、分かって言ってるんじゃないだろうな?」


私「なにがです?
ほんと、悔しい!

先生、この近所に、救いがたいバカがいて、盗みを働いているんですよ?

善良な市民の生き血をすする、蚊みたいなカスですよ?
ブンブンとんで、うっとおしぃ、虫みたいなやつですよ?
手のひらでパチンと叩きつぶしたい、今すぐ息の根止めたいやつなんですよ?

こそこそ、嗅ぎまわって、ブンブン飛び回って迷惑千万なやつですっ!
はっ!!もしかしたら、小学生にイタズラをしでかすかもしれない!

頭おかしい奴がいたら、要注意です!

もし、怪しい人物を見かけたら、ぜひ教えてください!」


担「くっ!」


木「ほんとうだ!
注意しないと!

学年主任に相談して、全体集会の時に注意するように呼びかけよう。

不審人物に出会っても、絶対についていかないようにと全学年の児童に教えておかなきゃ!」


私「そうです、どうしようもない低脳のクズが平気な顔をしてそこらへんを歩いているんでしょうから!

犯行は昼間が多いと聞いています。

つまり普段から、まともに働いていない、社会不適合者なんだと兄も言っていました!

きっと、コソ泥を働く人間です、親もまともじゃない。

顔もきっと、ねずみみたいに、姑息でいやらしく嫌味なことばかり口にする嫌われ者ですよっ!」



木「あぁ、きっとそうだっ!

自分が頭がいいとカンチガイして、平気で尊大な態度をとる。

無神経で、思いやりのかけらもない、想像力が著しく乏しい社会不適合者に間違いないな!

友達なんて、誰ひとりいないに違いないっ!」



私「えぇえぇ!そしておまわりさんにも仕事を増やして、迷惑をかけている。

つまり国民の税金を無駄遣いさせているという意味で何重にも迷惑な存在です!

チリです!ゴミです!カスです!クズです!虫です!死ねです!」


木「あぁ、まったくもって同感だ!」


私「まったく、そんなおかしな事をしでかす人間の顔が見てみたいものです!

あ、小宮先生どうしたんですか?
顔色が悪いですよ?」


担「お前ら、本当は分かってて言っているんだろう?」


私「やだなぁ先生。
当たり前じゃないですか!

最初から先生が犯人だと分かっていましたよっ!(笑)」









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