私「は?西町と東町で区別されているの?」


兄「どうやら、そうなんだ…。」


私「それって、麻中の男子だけで、それで町の東側に住んでいる子だけの限定って事?」


兄「そうなるな…。」


私「じゃ、お兄ちゃん、もらえるチャンスじゃん!」


兄「そうなんだけどな…。」


私「なに?何が気になるの?」


兄「なんだか得体の知れない話なんだよ。

そもそも、なんで、そのおばあさんが見ず知らずの子供たちにカニ缶を配るかって問題がある。」


私「なにか、プレゼントをしたい理由があったんじゃない?」


兄「そうだ、そうなんだよ…。

実は、それも聞いた話なんだが、これがなんとも奇妙なものなんだ。」


私「なに?」


兄「そのおばあさんは、この町じゃなくて、すぐ隣の市に現れるんだ。」


私「あぁ、近いもんね。で?」


兄「そして、麻中の男子生徒を見かけると声をかけてくるらしい。

どれも部活帰りの子たちだ。」


私「じゃ、麻中の子、隣の市にいても、ジャージ着ているからすぐ分かるね。」


兄「なぜ、この町で配らないのか?という疑問点が一つと。

そして、その老婆?が言うセリフがまた奇妙なんだ…。」


私「なに?」


兄「『自分は遠くに住んでいて、たまたま少し前に麻町に住む小学生の女の子に助けられた。

その子が言うには麻町に住む子供たちはみんな仲がよくて鉛筆の貸し借りもするらしい。

小学校中学校が一つしかないから、みんな幼なじみだと。』」


私「うん、それで?」


兄「それで、自分が世話になった女の子には中学生の姉と兄がいると言っていた。

それでお礼を伝えたいのだが、その子の住所を聞きそびれてしまった。」


私「いい話じゃないの。」


兄「まぁ、待て。

ここから怪しくなる。


『だから君たちは麻中の子だろ?

感謝の気持ちをこのカニ缶で伝えたい。』」


私「は?」


兄「それで、ここからが奇妙なんだが。


『これは内緒にしてほしい。

人知れず親切をしたいから、大人に話しては絶対ダメだ』」


私「はぁ。」


兄「そして、カニ缶を配る前に住所を聞くんだ。

そして、西町に住んでいる子供にはカニ缶を配らない。」


私「はぁ。」


兄「そんなわけで、これはお前の家のことじゃないか、と上級生とかから声をかけられているんだ。」


私「あ、中学に姉、兄、そして小学生の妹ってことね。」


兄「そんなわけで、しんじゅ、お前困っている老婆を助けた覚えはあるか?」


私「無いよ?」


兄「だよな。お前、そんな珍しい事したら、絶対報告してくるもんな…。

それで、俺も違うと思ったんだが、次から次へと声をかけられるんだよ。」











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