兄「そこで、いくつかの疑問点がある。」



私「なに?」



兄「今のやんちーの話は隣町のダイヤモンド幼稚園のすぐそばでの出来事だったんだ。」



私「え!?ダイヤモンド幼稚園と言ったら、すぐそばに麻町駅があるじゃない!」



兄「そう、そしてすぐそばに麻町中学校がある。

つまり、中学校のすぐそばでの出来事だったんだ。

その距離、だいたい200m。」



私「なんで、隣の町でそんなことをするのかしら?

そのすぐ先が東町なんだし、こっちで人探しをすればいいのに。」



兄「そうだ。

それに、カニ缶だ。

お前、ウチで販売しているカニ缶の値段を知っているか?」



私「小売価格で578円。

仕入れ値では420円だよ。

今扱っているのはハゴロモだけどメーカーが違うと値段も違ってくると思う。」



兄「あぁ、だいたい400円から600円なんだな。

そんな高額のものをたくさん持ち歩いている。

それがまず不審だし。」



私「うん。」



兄「自分を救ってくれた小学生が誰かを探すのは自分の足で探すのは困難だろう。

しかし中学に男女の姉弟がいて、妹が小学生という対象なら、数すくない。


感謝の気持ちにカニ缶を大量に持ち歩いて配り歩くより、直接麻中学校にでも出向いて、金一封として一万円でも学校に託しておけば済む話だ。

なんなら、寄付でもう一万円学校に預けておけば教師が対象の生徒を探し出してくれる。

その手間を惜しんでいるのが不審なんだよ。」



私「あぁ…。

でも、人知れず人助けのお礼をしたいと言っていたから、奥ゆかしい人なんじゃない?」



兄「奥ゆかしい人間が、見ず知らずの中学生にいきなりカニ缶を配るか?

なんか妙じゃないか?」



私「う~ん、そういえば、そうか…。

なんで、カニ缶なんだろう。」



兄「そうだ、ヤンチーもそれを尋ねていたんだった。

そしたら、なんでも特別なツテがあって、格安で手に入るから、お裾分けなんだと言っていたそうだ。」



私「それでも仕入れ値で500円ぐらいかかるなぁ。

随分気前のいいプレゼントだね。」



兄「それだけじゃない。

なんで、東町、西町に区別して差別をしているんだ?

そこも不審だ。」



私「助けられた子が東町に住んでいたとか?」



兄「それなら、東町で缶詰を配ればいい話だ。

なぜ、隣の市の隣町で配るんだ?

それも一回や二回じゃないらしいぞ?

わざわざ麻町を避けているとしか思えない。

そこも挙動不審だ。」



私「さぁ?」



兄「それより、もっと奇妙な証言があるんだよ…。」









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