サヨちゃんのつぶやきに頭をぶん殴られたような気がした私でした。


多分、青ざめていたと思う…。



私「は…今の、ナニ…。」



サ「うぅん、ごめん、こっちの話。

気にしないで…。」



私「えぇ?あの、今、ちょっと聞こえたんだけど…。」



サ「いいからっ!!

質問に答えてちょうだい!」



私「は、ハイ!」



サ「私のことを『助けてあげられなくてごめん』ですって!?

それって、どういう事?

他にも、なにか考えた?

何を感じた!?

しんじゅちゃんが、アタシのことを、どう思っているか、知りたいのよっ!!」



私「え、え、あの…。

なにか、気分を悪くさせちゃったなら、ゴメンなさい…。」



サ「いいから、正直に答えてっ!

他に何を思ったか、何を感じたか、どういう風か、それを知らないと、気持ち悪いのよっ!」



私「あ、あの、ゴメンなさい…。


あの、私は…私はね、サヨちゃんが寝込んだって聞いた時。


もっと、早く助けてあげればよかったって思ったの。

なんで、もっと早く助けなかったのか、なんで、小竹がハサミを取り出した時に、アイツの手を叩いてやらなかったのか、サヨちゃんが悩んで苦しんでいた時にでも、教室を飛び出して、となりのクラスの担任に助けを求めなかったのかって…。

あんな悪口の順番待ちなんかせずに、さっさと動いていれば、良かったって思ったのよ…。」



サ「う…他には?

他には、何を思った?何を感じた?私のことで、なにか気づいた事ある!?」



私「え…。

サヨちゃんは、あれ以来、あまり笑わなくなった。

いつも、黒とか茶色とか紺色の服を着てくるようになった…。」



私の脳裏に、サヨちゃんが泣きわめきながら、誕生日のプレゼントに買ってもらったワンピースを壁に向かって投げつけて、本棚にあたり、その脇のゴミ箱に落ちていく姿が浮かびました。



私「サヨちゃん、あの服似合ってたのに…。

捨てちゃったんだね…。」



サ「は?なんで、あの服を捨てたと分かるの!?」



私「え!?あ、その、なんていうか…。

そういうことを他の子に話していたかなって…そんな気がして…。」



サ「ウソ!嘘でしょ、それ。

なにが見えたの!?」



私「えぇ!?なにがって、ナニ?」



サ「嘘よ、それ。

アタシ、このクラスの誰にも、ワンピースを捨てたとか話してない。

今のは、知っている感じで話してたわ。

何を見てたの!私の部屋を見てたのっ!見てるんでしょ!見えているんでしょ!

言って!

私をかわいそうだと思うなら、正直に言って!!」



私「…うん、見えた…。

本棚に向かって、服を投げているサヨちゃんが。

その脇のゴミ箱に服が落ちたのが…。

それをため息をついて、お母さんが片付けているのが、見えた…。」



サ「…やっぱり、しんじゅちゃんは、魔女なんだわ、気持ち悪い。

ミオちゃんが言ってたのは、本当だったんだ。


『アイツは人の頭の中をのぞく、変態の魔女』って。

気持ち悪い、生きている価値のない人間なんだ』って、いつも言ってたわ…。


あの噂は本当だったのね…。」









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