私「優しさ…。」



サ「そう、なんだか、嫉妬しちゃったわ。」



私「え!?」



サ「そう、だってね、二人には確かな友情があるなって感じたの。」



私「えぇ?どゆこと!?」



サ「ヨシ君ね、言ってたの。


『ほんとは、これはお前に言うべきことじゃないし、お前が気にやむことじゃないんだけどさ。


お前をかばった後、お前が学校に来なくなった間、ずっと担任にしんじゅはいじめられていたんだ』って。」



私「そんなの気にしなくていいよ!

ヨッちゃんたら!大げさに言って、担任は元々性悪だからっ!」



サ「クス、そうよね、ヨシ君もそう言ってたし、きっとしんじゅはそう言うだろうから、内緒にしてくれって言ってたわ。
『お前が悪いわけじゃねー』って。

ヨシ君はね、言ってたの。


『しんじゅはお前をかばって、自分が集中砲火をくらうのを承知していた』って。

『でも、お前に迷惑がかかるだろうから、自分から仲良くするような真似はしない』って言ってた。

『お前だけじゃない、ミオも小竹のことも気の毒に思っている』って。


私、驚いたわ!

どうして、自分をいじめてくるあの子たちのことをかばっているのか信じられない気持ちだったの。


そしたらヨシ君言ってた。


『オレの事も、無理するなって言ってた。

オレたちの担任は悪意をまきちらしている、選民思想の迷惑な大人なんだ』って。

しんじゅは、『子供たちは感化されているだけだから、全部被害者なんだよ』って心配してた。


アイツは、見た目はちびっこいけど、オレたちと違って大きい視野を持ってる。

見えてるもん、感じてるもんが違う。


オレらの担任は、子供たちが不幸になることを喜ぶ悪魔みたいな奴で、子供が苦しめば苦しむほど、喜ぶ下品な人間だ。


オレの知っている限り、しんじゅは一等、上等な人間だ。

見た目や言葉遣いとかじゃねぇ、心が上品なんだ。


だから、下品なアイツはしんじゅを潰したくてしょうがねぇ。

こんな子供が自分より上等な人間だって、認められねぇカスのクズだからさ。


アイツは信じてんだ。

あんな状況でも、子供の優しさや思いやりが大事だって思ってる。

礼儀とか礼節とか、信頼とかをたくさん持ってる人間が素晴らしいって信じてる。


あんないい奴が、クソみたいな奴にコケにされて、オレは手も足もでねー。

それが悔しくてたまらないんだ』って。


私、自分の友達の事、そんな風に思った事無かったって気づいたの。


あぁ、しんじゅちゃんには、信頼できる友達がいたのねって、なんだかまぶしかった。」











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仁義(少女時代83ー10)

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