私はサヨちゃんの両肩に両手を置いて言いました。



私「それはちがう。

だれだって、このクラスにいれば、心が弱くなってしまう。


今は気弱になってしまっているから、自分が悪いと感じてしまうんだ。


サヨちゃんが、自分を責めるのは良心があるからだ。

それは、サヨちゃんが、事実を認める事ができる強い心の持ち主だから。


私を責める子は、良心がないんじゃない。

そこまで心が強くないだけで、先生の見せる悪い夢に捕まってしまっているだけ。


どんな子も、誰も悪くないんだよ。」



サヨちゃんは、少し微笑んで、そっと、自分の肩から私の手をはらいのけました。



サ「しんじゅちゃんは、賢いのね。

とっさにそれだけのことが言えるし、とても優しい子だわ。


こないだのテストの時ね…。

鉛筆を折られたと言ってた時、私自分の鉛筆を貸そうと思ったのよ。

でも、先生に0点にするって言われて、体がこおりついた。


なんでって思ったけど、しんじゅちゃんを助けられなかった。


テストが始まってしんじゅちゃん、しばらく固まっていたみたいだった。

私、とてもテストどころじゃなくて、頭が混乱していたわ…。


そしたら、テスト終わった途端、しんじゅちゃんが教室を飛び出して行ってしまった。


みんな、アイツ帰ってこないんじゃない?って言ってたけど。

しんじゅちゃんの前の席の子に聞いたら、いや、テストに名前が書いてあったけれど…って言って。


ちょっと安心していたの。

そして、次のテストの時のやりとり。


見事だったわ、完全に先生に勝利している。


その時ね、しんじゅちゃん、言ってた。


『できるかどうかではなく、助けようと思うその心が尊いと思う。

私はこのクラスの子の心を信じている。』って。


胸がしぼんでいたのが、ふわぁって楽になったのを感じていたわ…。」




私「あぁ…。」



サ「その時、教室の空気が変わったのを感じたの…。


私だけじゃない、心ある子は、胸を痛めていたのよ。

しらずに、自分で自分を責めていたのに、気づいていなかった。


そして、手助けできない自分を責めていたのを、しんじゅちゃんは救ってくれた…。

思ってくれるだけでも尊いって…。


そして、先生にいやがらせを黙殺して、テストを受けさせるのを邪魔して、手助けしようとする子の気持ちを踏みにじって脅迫する、それが先生のやることかって怒ってた。


あ、そうだ、そういう事をこの人はしていたんだって気づいて、目からウロコが落ちるって、こういうことねって思ったの。」



私「うん…。」



サ「それで、結果は全て平均点以上。

先生、悔しがってたわ!

最初の社会は落としたとカンチガイしていたみたいね。(笑)


拍手喝采よ!」



私「そんな…。」



サ「お父さんね、あぁ、この子は本当に稀有(けう)な子だね…って。

賢いだけじゃない、とても尊い心を持った子だ。


まるで宝石みたいだ…。


サヨはとても、貴重な出会いをしていたんだねって。

それだけに、なにもできないのが悲しいねって。」











いつも最後まで読んで下さりありがとうございます。
↓応援よろしくお願いいたします↓
ポチッと押してもらえると励みになります♪
  
スポンサーサイト

真心(少女時代83ー17)

内申(少女時代83ー15)

comment iconコメント ( 0 )

コメントの投稿