私は畳の上で腹を抱えて、体をくねらせて悶絶していました。



私「うぇえぇっ!うぇほっ!

ゲホゴホッ!うえぇ…。」



兄「ふぅ~、危なかったな!しんじゅ!」



私「…このっ!

クソ兄貴がぁああぁ!!


ゲホッ!何が危なかっただぁっ!


うぇほっ!カハッ!!」



私は這いつくばりながらも毒づきました。



兄「ん!うまくいったようだ!

俺に感謝しろ、しんじゅ!(笑)」



私「何がうまくいったようだ(笑)だっ!

てめぇ!どうゆう了見か、言ってみろっ!

ゲホッ!

ことと次第によっちゃ、ただじゃおかねぇっ!

ゲホゴホッ!」



兄「何を言っているんだ?

俺はお前の身に降りかかった災厄を振り払ってやったんだぞ?」



私「お前が災厄そのものじゃぁああ!!」



兄「は?言ってる意味が分からないぞ?」



私「それはこっちのセリフだっ!

なぜ!いきなり!腹を蹴るんだっ!」



兄「ふ。

物事は正確に表現しろと、普段から言っているだろ?しんじゅ。

その形容はまだまだだな…。」



私「ケーヨーはどーでもいいっ!なぜ私の腹を蹴るんだっ!」



兄「蹴ったんじゃない、踏みにじったんだ。

そこをはきちがえるな。」



私「どっちでもいぃわぁああ!!

なぜ、私に暴力をふるったのかって話だぁぁ!!!」



兄「あぁ、それ?

聞きたい?」



私「きからいでかっ!!!」



兄「除霊だ。」



私「は?」



兄「お前の背中に邪悪な存在を感じた。」



私「はい?」



兄「お前の背中に邪悪な生霊を感じた。

よって除霊した。

さ、礼を言え。」



私「はい?何の話をしている???」



兄「俺に霊感があるのは、お前も知ってるな?」



私「あ、うん。」



兄「そして、この霊感は感度に波がある。

だが、今日はかなり俺の霊感が優れている日のようだ。

よって、お前の背後に邪悪な存在を感知した。

それで妹を助けるべく、すばやく除霊を行った、という次第だ。

アンダースタン?」



私「あんだーすたん?(笑)じゃなくてっ!

それなら、そうと!なぜ!一言!相談しないんだっ!」



兄「緊急を要すると言っただろ?」



私「説明を省きすぎだっ!」



兄「ふ。俺の話を信じるんだな?(笑)

そう、だから、俺は先に忠告をした。

歯を食いしばれってな?」



私「なんの忠告だっ!

意味がわかんねぇよっ!」



兄「だから、腹に強い刺激を与えたことで本人が苦痛を感じるかもしれないだろう?」



私「感じるかも知れないだろう?どころの騒ぎじゃねぇよっ!

苦痛感じまくりだよっ!

ふざけんなっ!!」



兄「だから、あまりの苦痛に舌をかんでもいけない。

その配慮からの忠告、助言だったんだ。」



私「しれっと言うなっ!

要するに暴力だろっ!

それに変わりはねぇっ!」



兄「うむ。騙されないか。

よくできたぞ?(笑)」



私「笑うなぁっ!!!

ふざけてんのかっ!テメェッ!」



兄「ふざけるなんて、とんでもない!!

愛する妹を救うために、しかたなく!

しかたなくやったんだっ!

あぁっ!愛する妹を踏みにじるっ!

これ以上の冒涜があるだろうかっ!

神様、お許しくださいっ!」



私「っざけんなっ!

なんちゃってクリスチャンの分際で神に許しを乞うなっ!

除霊の説明になってないだろうがっ!」



兄「お、本題に戻ったな?

よしよし。」



私「よしよし!じゃなくて!!」



兄「だから、お前の背後に邪悪な存在を感じた。」



私「それが本当だとして、除霊するにも、やり方があるだろうがっ!」



兄「何を言っているんだ?

俺は霊感があるだけだ。

霊能者じゃない。」



私「ならほっとけっ!」



兄「ほっとける訳がないっ!

そこで、俺は考えた。

邪悪な霊が忍び寄る、それはお前の生命エネルギーが枯渇していたから。

そこをつけこまれて、お前にとりついていたんだ。

ならば、逆を行うまで。

お前に生命の危機をほどよく与えて、生命エネルギーを活性化させた。

よって、邪悪な霊はお前の悲鳴と共に飛び去っていったぞ?」



私「なんで、そんな方法なんだよっ!

お経を唱えるとか、もっとさっぱりすっきりした方法がないのかっ!?」



兄「なに言ってんだ?しんじゅ。

お経で邪霊が祓われるのならば、この世に邪悪な霊は存在しない。

つまりお経にはそこまでの力がないのだ。

どうしても除霊をしたかったなら、能力のある霊能者に頼むんだな。

ま、そんな奴がどこにいるのか、俺たちには感知しようがないがな。」



私「はぁ~?

はぁ~、なんか、お兄ちゃんと話していると疲れてきたよ…。」



兄「それはそうと、お前。

口からさきいかこぼれていたぞ?」



私「あっ!どこどこっ!

あった!3秒ルール!」



と、私は畳に落ちていたさきいかをすかさず拾い、口へとほおりこみました。



兄「3秒どころか3分は経過しているような気がするけどな?(笑)」



兄は私を見て、にこにこと笑っていました。









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