兄は立ち上がって、腕を組み、ベランダの方角へ顔を向けて遠くを見るような仕草をしました。

私もつい、つられて、窓の外の景色を眺めましたが、道路を挟んだ向かいの家が見えるだけでした。



私「ふぅ~、ポテチはダメなのね。」



兄「あぁ、母ちゃんが許さない。」



私「私、友達の家に行った時に出されて、おいしくてびっくりしたのよね!」



兄「あぁ、俺もそうだ。」



私「アメリカ産のものを食べるのは非国民とかいう話さぁ~。

そんなのにだまされるのって、幼稚園とか保育園までじゃない?

小学生には通じないよ、そんなウソ。」



兄「あぁ、よくて小学生低学年までだな…。」



私「私、もう少ししたら、5年生だよ?もう高学年だよ?

お母さんいつまでそんな子供ダマシなことを言うつもりなの?」



兄「まぁ、母ちゃんも母ちゃんなりの考えがあってのことだと思うよ。

多分…。」



私「えぇ~?そんな体に悪い食べ物が売りに出されないでしょ!?」



兄「あぁ~…。まぁ、なぁ…。

多分、よその家庭では、商店で買い物しないと手に入らないけれど、ウチだと手を伸ばせばすぐだろう?

そんなお菓子を食べるのが習慣になってしまってはいけないっていう配慮だと思うよ、多分。」



私「えぇ~?それって商品に手をだすなってだけの話でしょ?

ケチじゃん。」



兄「あぁ、まぁ。お店を切り盛りしてんのは母ちゃんだし。

商品に手を付けるのはご法度という理屈も分かるしな。

もう少しの間、母ちゃんのウソにだまされてやれ、それが優しさというものだ。」



私「えぇ~?」



兄「俺だって悔しかったけどな?

食べ物はポテトチップスだけじゃない。

野菜や果物は十分に与えられているんだ、文句を言うな。」



私「そんなぁ~。」



兄「どうしても食べたかったなら、お小遣いで買うことだな。

月にいくらかもらっているだろ?」



私「300円。」



兄「…それは貴重な金だな。

ポテチひと袋100円か…。

高級品だな…。」



私「そう、だからタダで食べたかったの!

ちぇ~っ!」



兄「まぁ、あれだ。

世の中の流れには母ちゃんも逆らえなくなってくるよ、多分。

お前の弟が小学生になったころには、俺たちもポテチがおやつに登場するようになるかもしれない。

それまで待つんだな。(苦笑)」



私「ちぇ~…。」









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北海道はでっかいどお

アメリカ製(少女時代84ー5)

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