私はふたたび、窓際の畳の上に寝転がって、さきいかを口にほおりこみ、むしゃむしゃと食べ始めました。


兄はその様子を立ったままの状態で見下ろしていましたが、また声をかけてきました。



私「お兄ちゃんは、時々嘘をつく~。

前も、シナチクは割り箸を水で浸したやつだとか言うから学校の子に話したら、めちゃくちゃバカにされたんだからっ!」



兄「ぷぷ。

スマン、さすがにそれはウソだと気づくと思って訂正しなかったんだ。

でも、ウケただろ?」



私「まったくの素通りでしたぁ~!

バカにされまくりでしたぁ~!!」



兄「そうか?男子にはウケがいい話なんだけどな?」



私「私の友達は女子ばかりですぅ~。

男子ウケが良くても、女子には軽蔑されましたぁ~。」(#`ε´#)



兄「ぷくく。

すまん、さすがに女子の心理まではカバーできないからな、俺も。」



私「そもそも、お兄ちゃんがウソをつかなければいい話なんですぅ~。

私が大恥かきましたぁ~!」( ̄へ  ̄ 凸



兄「ぷくく。

お前、疑うことを知らない人間だからな。

わかったよ、これからはなるべく気をつける。」



私「それは、以後、気をつけると言ってるだけで、時と場合によってはウソをつきます、と聞こえますがぁ~?」( ̄^ ̄)



兄「正解!」



私「ちっ!あっち行ってろ!」( ̄へ  ̄ 凸




私は畳の上に置かれているさきいかの袋に手を伸ばして、ガサガサと音を立てて、中身を取り出し、むしゃむしゃとほおばっていました。




兄「…それでも、俺は感心するんだがな。」



私「なにぃ~?」



兄「お前の経験してきたことは、本当に凄まじいものだ。

それで、しょげて寝込んでしまっても無理もない話なのに。

やさぐれ中とはいえ、ちゃっかりさきいかを摂取して気力・体力の回復を図っている・

本来なら食事も喉を通らないレベルの話だというのに、お前の精神力に俺はいつも驚かされるよ。」



私「ちゃうって!

失恋ちゃう!ただの気分転換!」



兄「お前、そんなところで寝そべっていても、窓の外は前の家が見えるだけだろうが…。

昼間からそんなたそがれた雰囲気をだして、さみしいのは丸わかりなんだよ…。」



私「ちがいます~!

ここが一番ひあたりがいいから、あったまっていただけですぅ~!」



兄「ぷぷ。

確かにここが一番陽当たりがいいだろうがな?(笑)」



私「そうです~、部活で忙しい中学生はさっさと宿題でもやりにかかったらどうですかぁ~?

私は宿題終わっているんで、ここでのんびりしているだけですぅ~。

ほかっといてください~。」



兄「くす。

ちびっこが毒吐いてる。

ぷぷ。」



兄は私の様子を見て、笑っていたようでした。



兄「なぁ、しんじゅ。

ちょっと、こっちに来い。」



私「え?」



振り返ると兄が笑っていました。



兄「ちょっと真面目な話。

ちょっとここに来て、俺の前に座れ。」



と、兄が指差しているのは、コップを置いてある黒い足の低いテーブルなのでした。









いつも最後まで読んで下さりありがとうございます。
↓応援よろしくお願いいたします↓
ポチッと押してもらえると励みになります♪
  
スポンサーサイト

普段通り(少女時代84ー8)

旅立つ前にくたくたやわぁ。

comment iconコメント ( 0 )

コメントの投稿