私「えぇ?そうなの?学校では私いつも貧乏人ってバカにされているわ?」



兄「くすくす、それもヒガまれないためのいいカモフラージュなんだよ?(笑)

ま、金持ちって言っても、そこまでじゃない。


これだけの家を建てて、そこそこレベルだけどな。

家具なんかはかなりいい品を使っているし、調度品も高級品ばかりだ。

外側からはうかがい知れないレベル、というだけの話だよ。」



私「そうなの…。

ねぇ、それで、私をここに座らせた目的はなんなのかしら?

それが気になるわ?」



兄「あぁ、ちょっとした検証をしたかったんだ。

ちょっとそこにじっと座ったままにしていてくれ…。」



私「いいわ。」



すると兄は少し目をつむった状態で、手のひらを私の方へとかざすような真似をして。

10畳ほどある仏間の中で、私の周りをウロウロとしているようでした。



兄「ふむ。

やはりな。

お前の周り2m位になると空気が変わる。」



私「え?」



兄「以前からちょっと気になっていたんだ。

お前の側に来ると、空気が変わるんだよ。」



私「なんのこと?」



兄「お前の体に近づくと、俺は涼しく感じるんだ。」



私「え?涼しい?

寒いじゃなくて?」



兄「季節は関係ない。

お前のすぐそばに寄ると、涼しい気配がするんだ。

そして、近づけば近づくほど胸が温かく感じる。」



私「涼しくて温かい?

矛盾するような言葉だけれど…。」



兄「あくまで感覚的な話だ。

霊感のある人間にしか感知できないだろう。

お前の体をとりまく空気感の話をしているんだよ。」



私「???」



兄「気のせいかなと思っていたんだが、やはりそうだ。

今日の俺の霊感はかなり感度が高い。

だから、検証に適していると考えていたんだが、間違いない。

お前の体をとりまく空気にはなんともいえない清浄なものが流れている。」



私「セイジョウ?」



兄「あぁ、この空気、雰囲気は一度だけ覚えがある。

たまたま修学旅行で観光に行った先で、とても高い徳を持つ、僧侶とすれ違ったことがあったんだ。

その人がまとっている雰囲気とよく似ている。


お前はちっぽけな体なのに、なぜか清浄な気をまとっているんだ。

そして、近づけば近づくほど、胸の奥がほぐれて温かく感じる。


なんていうのかな、心のトゲとか雑味が外されて、温かな飲み物を頂いたような気持ちになるんだ…。

そう、癒し…。


お前は癒しの気配をまとっているんだよ…。」








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