私「やぁ~ん!何するのぉ~!」
兄「はっ!つい!」
いつも無表情な兄にしては珍しく顔を赤くしていたのでした。
私「もぉ~、すぐイタズラするぅ~!」
兄「いやいや、なんていうか…。
つい、ずっと俺に頼ってろって思っちゃったよ!
それじゃお前がマズイんだけどな?(笑)」
私「えぇ~?意味が分からないよぉ!」
兄「いや、なんつーか、ホラ。
そう、コイツはそういう奴だって分かっててもな!
なんで、こんないい子をまわりのクソガキはいじめるんだって腹が立つんだよ!
アイなんて、特にそうだ!
しんじゅと保育園からの付きあいで何をコイツ見下してくるんだって殴ってやりたい気持ちになるよ!」
私「手を出した方の負けでしょぉ?」
兄「そうなんだけどな!
そうなんだけど、そうじゃないんだよ!
そう割り切れない感情があるんだよ!」
私「もう、よく分かんないよ?」
兄はまた私の頭を乱暴にぐしゃぐしゃとなでてきました。
兄「よしよし。」
私「よしよしじゃない!頭くちゃくちゃ!」
兄「あ~、もう、コイツ可愛いなぁ~。」
私「可愛くなくなってるってば!」
兄「なんだかな~?
コイツはな~、なんか雰囲気が可愛いんだよなぁ?」
私「悪かったわね!雰囲気だけでっ!?」
兄「何言ってんだ、雰囲気だけでもかわいいってスゴイと俺は思うぞ?
そういうのが、一番男子にウケがいいんだから。」
私「そうですかぁ。」
兄「はぁ。
なんつーかな、父ちゃんもしんじゅの事をかわいいって言うけどさ。
それはさ、どっちかっていうと、女の子は顔が命的な感じでさ。
目がくりっとしてかわいいとか、家の手伝いをやってかわいいとか、利発でかわいいとか。
父ちゃんの『かわいい』はあくまで自分目線なんだよな。
俺のはそういうんじゃないんだよな。」
私「なにが?」
兄「なんていうのかな、雰囲気というか、お前の持つ心根?
俺はそういうのが一番大事でさ。
お前の事かわいいって思うのは性格のことなんだよ。
役に立つとか、頭がいいとか顔がかわいいっていうんじゃないんだ。
俺はお前の事が好きなんだ。
俺は自分の妹を愛しいと感じるんだよな。」
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