私「え…サイコ…なに?」



兄「うん?サイコパス。

最近知った言葉だ。

サイコ、英語で心理とか精神という意味だが、霊長類最高の位置に存在する人間に備わるべき良心とでもいうのかな?

良識や常識が通用しない、優しさや思いやりといった良心が欠如した異常性格者の事を言うらしい。

まだ、アメリカでも最近研究されはじめた分野だそうだ。」



私「サイコパス…。」



兄「あぁ、お前の担任は異常なサイコ野郎だと思って腹が立った。

俺の妹がサイコ野郎にいいように扱われているとな!

いや、いちおう女性なんだから、サイコ野郎はおかしいか。

とにかく、お前の置かれている立場が異常事態だと俺はいち早く察知したわけだ。」



私「…そうだったの。

お兄ちゃんは最初から先生が異常だと気づいていたのね…。」



兄「あぁ。

そんな害獣以外なにものでもない人間と関わるのは御免だが。

お前の場合、最悪なことに、最悪な状況、立場に置かれていた。


義務教育中の小学生と、その担任教師だ。

好き嫌いで避けきれる人間関係ではない。


いやがおうでも一年間は我慢して付き合いを続けていかなければならない。

俺はお前の境遇に同情し、どうすべきかを考えた。


それにはまず、情報収集だと思い、お前には学校であった出来事をすべて俺に報告するようにと忠告した。」



私「…そうだったの。

それで、部活で疲れているお兄ちゃんがいつも私の話を聞いていてくれたのね…。」



兄「俺の作戦としてはお前にはあくまで目立たず騒がず、注目されずに過ごすことを望んでいたのだが。

完全にお前は教師に目をつけられていた。


しかし、学校を休むわけにはいかない。

そしてお前の父親、まぁ俺の父親でもあるが、あれは見た目が派手だが頭の中身はスカスカで何も役にたたない。


むしろ、邪魔しないでくれているだけでもありがたいと思わなくてはならない存在だからな。


それで、お前の様子を観察し、逐一報告を入れさせ、どうすべきかを作戦を練っていた。


どうしても、お前は目立つ。

そして教師の理不尽な嫌がらせに付き合わされる。


それで、母ちゃんに学校に文句を言うようにと進言したが、なぜか聞き入れてもらえない。

どうしても、商売をしている関係か、学校へ苦情を申し立てるのは気が引けるようだ。


そこで、俺はお前の能力に着目をした。」



私「…うん。」



兄「お前の記憶力はズバ抜けている。

そして、意外にもロジックにも強い。

なにせ俺と同じ遺伝子を持つ、同じような資質を持つ人間なのだからな。


そこで、俺はお前に理不尽な攻撃に耐えられるようにとお前をこっそり鍛えることにした。」



私「…え…?」



兄「お前の凄まじいほどの記憶力。

そして俺の論理構成力を身につけさせれば、窮地に立たされても自力で脱出できると踏んだんだ。


そこで、お前に俺の思考パターンを染み込ませるため、俺はわざと俺の考え、論理構成をお前に繰り返し繰り返し説明的に発言をすることで、お前の論理的な思考力の向上をさせることにした。」



私「え?それって…。」



兄「お前は俺の発言をすべて記憶する。

俺の話を聞くだけで、お前は俺の精神構造や、論理的な思考力を自然とトレースできるようになる。

そうして俺の目論見どおり、お前は理論構成力に秀でた小学生へと変貌をとげた。」



私「…考えたことも無かった…。」



兄「お前は俺の思考パターン、理論構成力を身につけた。

それだけじゃない、俺はお前にたくさんの暗示をかけている。

お前が強くなるようにと。」



私「え…?」



兄「お前は気づいていないが、お前の能力は諸刃の剣だ。

言い方を変えれば、一度記憶した物事を記憶から消し去ることができない不便さも持ち合わせている。


そこで、俺は緊急事態用に、お前の精神が限界に近づいた際、不快な記憶を消去するように暗示もかけてある。」



私「暗示?なに、それ…。」



兄「それは催眠術だ。

俺の拙い催眠術がどこまで有効かは不明だが、ある程度の効力は発揮するだろう。

お前ほどではないが、俺にも多少の霊能力がある。

俺の精神力を使ってお前の精神に直接暗示をかけてあるんだ。


そして、お前の潜在能力を開発すべく、論理構成力だけでなく、他にも暗示をかけてある。

お前が生き残れるように、俺の考えで、お前を強くするために術を施してあるんだ。」











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