兄は私の頭をぽんぽんと撫でて、言葉を続けました。



兄「お前の素直さは長所でもあり、短所にもなりうる。

お前は自分の耳に届く情報を精査し、判断し、見極めるように気をつけるんだな。」



私「う、うん…。」(・・;)



兄「う~ん、性格的なものかな。

お前は疑うって事を知らないんだよなぁ。


いい人と付き合えば、それはそれで問題がないんだが。

問題のある人物とつきあうと、それではとことん振り回される結果になるぞ。


俺は兄として、そこが少し心配だ。」σ(^_^;)



私「う、う~ん、気をつけるよ…。」ヽ(;´ω`)ノ



兄「ま、これからだろ。

お前はまだ10才、小学四年生だ。

大人になる頃には良くなっていることを願うよ。」



私「うん!」



兄「…しかし、お前の潜在能力は計り知れないな…。」



私「ん?」



兄「…なぁ、しんじゅ。

お前、自分にぴったりの友だちに出会える予感がしているんだよな。

それは予知か?」



私「うん、予感でもあるし、予知でもある。

必ず出会えるよ。」



兄「いつの話だ?」



私「う~ん…30代後半から40代前半…。」



兄「約30年後か。もっと範囲は狭められないか?」



私「う~ん…。やっぱり30代だな。

30代後半に知り合って、実際に出会うのは40歳の少し前ぐらい。

男の人だね。

私と同じか、それ以上の能力を持っている。」



兄「それは確実か?」



私「私の予知は外れない。

これは確定事項だよ。」



兄「人物像は分かるか?」



私「ずいぶん、頭のいい人物だね。

人当たりがよくて、社交的でもあるけど、研究熱心なタイプだ。

アウトドアが好きで、スポーツで遊ぶのも好き。

いろんなタイプの人と知り合いになれて、それでも一人でいるのも好きな人だ。


私と違って、かなり恵まれた環境で育っていて一見、屈託がない感じ。

でも、孤独も抱えている、一見すると不思議な感じの人だね。

私より少し年上だな、3~5才位年の差がある。」



兄「お前と真逆じゃないか。

それがどうして友だちになれるんだ?」



私「なにか共通の趣味ができるんだよ。

それで知り合うことになる。」



兄「そんなタイプと知り合いねぇ。

お前がそんな人物と知り合うにはスポーツでも始めないと無理なんじゃないか?」



私「む…スポーツ嫌い…。」



兄「あぁ、お前は心臓が弱いからな…。

無理な運動はできないんだよな…。」



私「む。そのとおり。」



兄「ふむ、どうやって知り合うかまでは把握できないんだな?」



私「そこまでは無理。ただ、趣味つながりでっていうのは分かる。」



兄「しかし、これから30年後の未来を予知している。

それはお前がその年まで生きているという保証みたいなものだ…。

いいな、予知能力…。」



私「ん?」



兄「未来を予知できれば、自分がいつまで生きていられるか分かるじゃないか?」



私「そんなの知りたくないことない?」



兄「そうか?自分の寿命が分かったら、充実した人生を送ろうっていう気にならないか?

お前は少なくても40才までは生きるということが分かっている。

うらやましい…。

ま、でも40才くらいなら、だいたいの人は生きているか…。」



私「ん?考えたこともなかったけれど、それはそうだろうね?」



兄「あぁ、40才まで生きているという保証ではありがたみも何もないか…。

ん、いいことを思いついたぞ?しんじゅ。」



私「なに?」



兄「お前の記憶力と、予知能力の検証でもあるが。

俺が死ぬ前に、今のやりとりを思い出してくれ。」



私「へ?」



兄「お前の予知能力で俺の死期を察知して、そして自動的に今のやりとりを思い出す。

そして、俺に死期が近い事を告げて、思い残しのない人生を送るように忠告して欲しい。」



私「は?」



兄「俺の寿命がいつまでかは分からないが。

俺は男だし、女性の方が寿命が長いものだ。

俺が死ぬ時には、3歳年下のお前が生きている可能性が非常に高い。

だから、俺の死期が近づいたら教えてくれ。」



私「なんで、そんな事を…。」



兄「いいじゃないか?

俺の死期が83才だとすれば、お前の記憶保持能力が70年も保たれているという検証になる。

または、俺の寿命が一般的よりも短いならば、それならばそれこそ充実した人生を送りたい。

だから、俺が死ぬ時期が来たら、この記憶を思い出して、俺に告げて欲しい。」



私「やだよ、そんな死神みたいな役割。」



兄「いいじゃないか?

何もせずに死ぬより、よっぽどいいぞ?

やり残しを抱えたまま死ぬほうがよっぽど俺は後悔すると思う。

だから、この記憶を思い出した時、遠慮なく俺に言ってくれ。」



私「むぅ~、まぁ、多分、きっと、ずいぶん先だろうから…。

いいけど、死ぬ直前に不吉な事を言って、混乱したまま亡くなる可能性もあるんじゃない?

それだと、余計に後悔しないかしら?」



兄「なるほど、一理あるな。

では、こうしよう。


俺が亡くなるより、もう少し前の段階で告げて欲しい。

そうだな、3年前ぐらいで。

もし、病魔に襲われて動けない状態で死ぬことになっても、死期から逆算して数年前ならば、まだ体が動くと思うんだ。

もし、家庭を持っていたならば、妻子に十分な事をしてから亡くなりたい。


だから、お前に頼むよ。

俺が亡くなる数年前に、この記憶を思い出して、俺に告げてくれ。

お前の潜在能力があれば、可能な話だ。」



私「忘れちゃうかもしれないよ?」



兄「いいや、お前はきっと思い出す。

それに、忘れてしまうならば、それはそれでいい。

やっぱり自分の死期を知るということは、恐ろしいことでもあるからな?」







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