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広岡くんは感極まって、涙ぐんでいました。

まぶたを手のひらでこすって言葉を続けました。





広岡「しんじゅさん、しんじゅさんも、お母さんが亡くなったばかりでつらい時なのに、僕のことを心配してくれてありがとう。」(ノ◇≦。)





私「あぁ、いや、うん。」





広岡「毎日悲しい思いをしていると思うのに。」(´_`。)





私「いや?別に。」(´・ω・`)





広岡「え、そんな気を使わなくてもいいよ、悲しいと思ってると思うんだ。」





私「あぁ、うん、そうか、幻想を壊して悪いけれど、感傷に浸っているヒマがない感じなんだよね…。

お母さんが死んでから、悲しいとか思う余裕もないんだ。」





広岡「え?そんな…。」( ̄□ ̄;)





私「うぅん、残念だけど、親が死ぬってことは、生活が変わるってことなんだ。

特に、四季子ちゃんに突き飛ばされてからは、頭が痛くて、夜もろくに眠れないし。

学校に行けば、なんだか、クラス内がおかしな感じになってて、あんまり頭が働かないし。



家に帰れば、お店の手伝いが待ってるし、これはまだいいけど。

夕御飯を作るのに、一時間とか一時間半とか、かかっちゃうんだ。

慣れたら、そんなでもないかもしれないけれど、今まであまり料理をしたことなかったから、ごはん作るだけでヘトヘトで。」(´_`。)





広岡「それは…。僕も家ではごはん作ったりしたことないよ…。」





私「そうか、私もそうだったんだ。

お母さんが生きている時は、お母さんがごはんを作ってくれるのが当たり前だと思ってて、ろくに手伝いもしていなかったんだ。

それで、お母さんを失ってから、家事、炊事に掃除に洗濯。

どれもなれていないから、失敗も多くて、細かいことが分からなくて、いろいろ迷いながら時間がかかってしまってしょうがないんだよ。」(´□`。)





広岡「そうか、それはそうだよね…。」





私「お店の手伝いが待っているって知ってるから、友達も声をかけてこないし。

家に帰ったら、いろいろしなきゃならないことが待っている。

洗濯も白い服と、色物を一緒に洗ってしまって、失敗したり、漂白剤を使って戻すのも、また色抜けしてしまったりと、泣きたくなっちゃうよ。

洗濯機も、外の脱水機まで持って行って、それから二階のベランダに運んで家族の人数分干すのも、一苦労する。



必死に生活をしている感じで、それに加えて、学校で作文の宿題が何度も何度も出されて、頭を悩ませてて、夜もよく眠れなくて、毎日寝不足で生活するのに、手一杯な感じで、今、広岡くんに言われるまで、お母さんが死んだことを悲しむことも忘れていたくらいなんだよ。」





広岡「そ、そうか、生活があって、大変だったんだね…。

そうか、親が亡くなるって、そういう事なんだ、それに学校の出来事もあって、どんだけ大変なの…。」





私「私、ずっと頭がボーッとしてて、あんまり授業も聞いていなくて。

お父さんも調子悪そうで、病院に行きたいと、無理に言えなかったんだよ。



それで、気づいたらずっと家事で。



家事ってまるでいつまでたっても、ずっと続くんだ、限りがないんだよ、主婦って大変だったんだ。

お母さん、働きながら、子供を育てて、家事もやって、それは目が回るほど大変だったんだ、死んでから気づいたんだ。



弟も小さいから、雑巾を作ってとか言われても、何度も針を指に指して、何時間もかかっちゃう。

アタシ、自分で思っていたよりずっと不器用だったんだ、家事に何時間もかかってて、細かいこと、考えられなかったんだ。」。(´д`lll)





広岡「そうか、弟さんもいたんだ…。

僕よりずっと大変だったんだ、しんじゅさんは…。

それなのに、僕のことを責めたりしないで…。」(ノ_-。)





私「私ね、私、岡田さんが友達で、あの子は、気を使ってあんまり私と遊ぼうって言わなくなってて、私も家でやることがあって、それはそれでありがたかったんだけどね。



けど、今日、広岡くんとお話して、あ、私、こんな事を考えていたんだって、頭がスッキリした。

ずっと、頭にモヤがかかったような感じがしてて、クラスでヒソヒソとバカにされても、なにも言えずに、なんでこんな目に遭うんだろうって、しょんぼりしているだけだった。



そうか、お母さんが死んでから、まともに人と話したことってほとんどなかったんだ。

お店にいても、お客さんが来なくなって、話し相手も誰もいなくなってて、アタシ、ボーッとしていたんだった。」(´・ω・`)





広岡「そ、そうだったんだ。」





私「だからね、広岡くんが話かけてくれて、とても助かったしね。

それにね、広岡君、自分のことをたいしたことないみたいなことを言ってたけどね?



けどね、私が昨日の朝、ガーッと言ったことを聞いて、自分で上田さんに声をかけて、事情を聞いてくれた。

話があちこち飛ぶのをこらえて、内容をきちんと分かるまで話につきあっていたんだ、ガマン強いよ。



それって、自分で気づいて行動したわけだし、そして、お父さんに相談をして、私に謝りに来てくれた。



すごい行動力だと思うよ、だって、犬飼くんはそんな事してないと思う。

なにか変だなって感じて、動ける、そういう注意力があるというのが、広岡くんの強みなんだよ。」





広岡「注意力があるのが、僕の強み…。」





私「そう、少なくとも忍耐力がある。

私はそう思うよ。



広岡君、学級委員は適任なんだよ。

だから、自信持ってね。」











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