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広岡「僕が適任…。」





私「そう、広岡くんは自分の非を認めることもできる謙虚さと、お父さんに事実を打ち明ける勇気も持っている。

きっと犬飼君にはない資質だよ。

それに、意外とストイックで筋が通って、骨のあるタイプだ。

ちょっと見た目がかわいらしくて、女子になめられちゃうけれども、そこはご愛嬌でいいんじゃないかな?」





広岡「僕が謙虚で、勇気を持っている…。」(*゚ー゚*)





私「そう、とても素晴らしいリーダーとしての資質だと私は思う。

真面目で根気もある、粘り腰で勝利するタイプとみたね。

どう、自信ついてきた?」





広岡「…うん、そんな風に言われたこと、なかった。」(//・_・//)





私「いや、言われているはずだ。

ボーイスカウトの先生とか、仲間に認められていると思うけど?」





広岡「…そういえば、根性あるな、とか、よく細かいところまで気がつくな、とかは言われたことある。」(・・。)ゞ





私「そう、自然を相手に勉強しているワケだからね、注意深くないと、怪我してしまうからさ。

団体行動を勉強するのにも、とてもいい環境だと思うし。



みんな、この子はちょっとちがうな?なにかできそうだなって感じているから投票しているんだからさ。

安心していいと思うよ?」





広岡「…しんじゅさん、僕、必ず、しんじゅさんの誤解を解くよ。

僕、魔女ガッパに負けない!」(。+・`ω・´)





私「魔女ガッパ?もしかして、四季子ちゃんの事?」( ´・д・)





広岡「だって、あの子、鼻が長くて、大きくて、出っ歯でおかっぱじゃない。

白髪まじりだし、まゆげもほとんどないし、魔女みたいじゃないか。」





私「あぁ…昨日、やりあったから、そういう印象をもっちゃったのね…。

出っ歯ってほどじゃないけど、鼻が長いか…。」Σ\( ̄ー ̄;)





広岡「それに、犬飼君が上田さんのことをカッパみたいだって言ってたから。」





私「それで、二人合わせて魔女ガッパか…。

どっちも妖怪じみているな…。」( ̄ー ̄;)





広岡「僕、やっぱり女子が許せないよ、しんじゅさんに暴言を吐いて、謝りもしないなんて、失礼にもほどがある。」(−_−#)





私「あぁ…。まぁ、謝るか謝らないかはその人によるけどね…。

そうか、広岡くんが近藤さんに誤解だと言ってくれたなら、第三者だし、効果あるかも…。

こんな形で助け舟が入るなんて、思ってもみなかったよ、ありがとう…。」ε-(o´ω`o)





広岡「そんな、全然、こっちこそだよ。

僕に自信を与えてくれるようなことをたくさん話してくれた。



なんで、しんじゅさん、委員とかやってないんだろうって、不思議に思えてきたよ…。」





私「あぁ、いや、私、目立つの好きじゃないからいいよ、向いていないと思うし。」





広岡「まずは、上田さんの誤解を解かなくちゃね!」





私「あぁ…。

しかし、四季子ちゃんのは、鉄壁のディフェンスだからな…。

広岡くんの言い分を聞いてくれるかどうかだけど…。

先に、女子グループの解除をしてもらえるほうが助かるかな…。」





広岡「しんじゅさんがそういうなら、近藤さんに先に声をかけるけど。」





私「ぜひ。」





広岡「なんで、上田さんはあんなにしんじゅさんのことを悪く思えるんだろう。

僕はそこが一番不可解だよ。」





私「あぁ…なんだろうね。

しかし、敵は手ごわいからな。



あの子、猛烈な吐き気に襲われていた時にすら、自分の有利になるように行動している。

あの胆力と精神力は素晴らしいものをもっているからな。



今が戦時中なら、あの子、英雄になるタイプかもしれない…。

惜しいな、生まれてくるのが少し遅かったか。」





広岡「え?上田さんが英雄?」





私「あぁ…ノルマンディ上陸作戦の指揮官って、あぁいう人だったんじゃないかなって思うな…。」





広岡「へぇ?僕、よくわからないけど、なんの話?」





私「いや、お兄ちゃんが戦争ものとか好きでね。

阿鼻叫喚の地獄絵図の戦い方をして、味方にものすごい死者を出しつつも、不可能と思われた敵国に上陸してしまったという話らしいけど。」





広岡「へぇ?戦争の指揮官タイプなの、あの子。」





私「私の上官があんなタイプだったら、速攻で後頭部を殴って気絶させて逃げるけどね。( ´・д・)

いや、海にすまきにして、沈めるかな…。



とにかく、広岡君、昨日はほとんど寝てないでしょ。

今夜はゆっくり体を休めてね。

せっかく、今日は塾をお休みしたんだから。」





広岡「えっ!?なんで、僕が今日塾があって、サボっているって知ってるの?」∑ヾ( ̄0 ̄;ノ





私「それは企業秘密です♪」(^_^)









そんな感じで、翌日から広岡くんは上田四季子ちゃんのかわいそうフィーバーを解除しに回っていった。

最初に、男子のもう一人のリーダー、犬飼君にアタックしたようだったが、逆に泣かされていた。



『お前がしんじゅをハブろうって言い出したんじゃねーか、今更ふざけるな』、と、すごまれていた。



それでも、広岡くんは地道に男子たちを説得して回っていたし。

近藤さんたち、四季子ちゃんの取り巻きにも積極的にアタックしていた。





残念ながら、女子グループには、広岡くんの声は届かなかったようだが、徐々に、男子からの警戒は解かれていったようで、四季子ちゃんがわざと嘔吐をするフリをし出すと、男子からヤジが飛ぶようになった。



『そんな、腹を叩いたら、誰でも吐き出すわ。

お前、吐いたもの、自分で片付けろよ、迷惑だろうが』、とか言われると、むっとしてもっと乱暴にお腹を叩き続けるので、四季子ちゃんは口から胃の内容物を吐き出すのが下手になっていった。





そんな感じで、少しずつ、私の風当たりが弱くなっていくのと同時に、逆に四季子ちゃんへの風当たりが冷たくなっていったようだった。





四季子ちゃんは、以前ほど、周りの人間に大事に扱われないことが不満そうで、わざと私のことを大声で悪く言ったり、教室移動の際に、そばにいる男子に声をかけていた。



『あの子と同じ教室にいたら、空気が腐っちゃう、もぉ、廊下を一緒に歩くの、やめてほしいし、同じ教室に行くの、危ないからやめてぇ!』と、クラスの男子の袖を引っ張ったりしていたが、『うっせ、お前が勝手に騒いでいるだけだろ、俺たちに指図すんな!』と、邪険に扱われ始めていた。





一週間もしたら、教室で挨拶をしても、男子からは無視されることは無くなっていった。



広岡くんは、クラスメイトにバカにされ、毎日のように、泣いていたが。



『一人対大勢がこんなに辛いものだとは思わなかった。

やっとしんじゅさんの辛さが分かった』(>_<)





そんな風に言われた時、なんとも言えない感じで、私のお腹の中がすぅっと軽くなったようだった。





その後、全てが四季子ちゃんの妄想だったと誤解が解けた後も、私が女子たちに謝られることはなかったように思うが、広岡くんは頑張ってくれたと思う。



ありがとう、広岡君(仮名)












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