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終始おとなしめの伊藤さんがおずおずと手をあげた。





伊藤「あのね、ちょっと話が戻るんだけど…。」





私「なに?」





伊藤「ほら、さっき、加藤君が言ってたじゃない?

上田さんの臭いが気になりだしたのはまだ、最近だっていう話…。」(;^_^A





加藤「うん。」





伊藤「あのね、私ね、ちょっと思ったんだけどね、あの子が妙なことを言い出すようになったのって、やっぱり最近のような気がするのよね。

それまでも、ちょこちょこトラブルはあったけど、だいたいなんとかなってたじゃない?」





小島「そぉねぇ、しんじゅさんがうまく回してくれていたような気がするわぁ?

あの子、忠告すると、いちいち突っかかってくるじゃない?

めんどくさくって、あんまり話たがらなかったけど、うまくしんじゅさんが通訳していた感じだっし。

いいコンビだなって思ってたんだけど。」(。・ε・。)





岡田「そうや、あの子、しんじゅには世話になっとって、急に悪もん扱いしだしてきたんやで!

失礼なやっちゃ。」゛(`ヘ´#)





加藤「あぁ…そうかも。

あまり僕も上田さんとからんだことなかったけど、そこまで問題のある子じゃなかった気がする。」





上島「まぁなぁ。

ちょこちょこあったけどな、トラブルは。

俺も前にアイツと同じクラスになったことあったけど、けっこう男子とやりあってたぜ?」(。・ε・。)





伊藤「それでね、なんか、気のせいだったらアレなんだけど、あの子、顔つきが変わってきた気がするのよ。」





岡田「最初からあんな顔やで?」





小島「気のせいじゃない?

あんな感じだった気がするけど?」





加藤「どんな風に変わったと思うの?」





伊藤「なんていうか、目がつり上がって、狐みたいじゃない?」





私「もともとつり目気味だったけど、確かに私もちょっと顔つきが変わってきたような気がしていたんだよね。」





岡田「そうか?

まぁ、言われてみれば、最初のころは、もうちょっと愛嬌があるっちゅーか、間抜けな感じだった気がするけどな。」





上島「う~ん、顔なんて、あんま覚えてないしな。

それで?」





伊藤「うぅん、変な事言って、ごめんね?

でも、あそこまで、えっと、自分の顔がいいって思っている風でもなかったなって思って。」(^_^;)





小島「あぁ、ナルシスト全開でしたものね。

白髪まじりの髪の毛を見せつけるようにして何度もかきあげていましたし。」





岡田「滑稽やったで?

なにがクレオパトラや。

誰や、アイツにそんな事を言った奴。

どうせ作り話やろ?」(`ε´)





私「…いや、いたんじゃないかな、四季子ちゃんにそういう事を言った人が…。

相手が誰とは言えないって言ってたけど、大人みたいだったし。



あの言い方は、四季子ちゃんが信じて、それを口に出したら恥をかかせるようにっていう悪意が透けて見えるような感じの事を吹き込んでいる大人がいるんだ…。」





加藤「なるほど。

上田さんって、ほら、いい言い方をすれば、素直な子だしね。

悪い大人にだまされて、変な事を吹き込まれていた可能性はあるかもね。」





上島「だまされるほうも、だまされる方って気がするけどな…。」(  ̄っ ̄)





伊藤「あのね、それでね、私、ちょっと見ちゃったんだ…。」(・・;)





小島「何を見たの?」





伊藤「上田さんとはね、通学路が一緒なんだよ。

班は違うから一緒に帰るわけじゃないけどね。



たまたま集団下校じゃない日に、家に帰ろうと思ったら、前の道を上田さんが歩いていたんだ。」





岡田「うん。それがどないしたんや?」





伊藤「あのね、上田さんの家って、私の家とは近くてね。

それが途中で、スッと姿を消したのよ。

脇道に入ったみたいで。



それで、知らずに彼女のいた道を通り過ぎる瞬間にね、視界の端に彼女が物陰に隠れて、お菓子を食べているところを見ちゃったの。」(・_・;)





上島「買い食いか。

いいご身分だな。」(  ̄っ ̄)





小島「まぁ、家まで我慢できなかったんですね。」





私「買い食い?四季子ちゃんが?変だな…。」(´・ω・`)





加藤「家のしつけが厳しいって意味?」





私「いや、そういうんじゃなくて…いや、しつけもきびしいと思うけれど。」





伊藤「違うの、買い食いじゃないの、ランドセルから出して食べてたみたい。」





岡田「学校に菓子を持ち込んどったんかいな?

校則違反やで?」(。・ε・。)





上島「それぐらいするやついるだろ?」





私「余計に変だな…。

それなら、家から持ち込んだことになる。」(´・ω・`)





加藤「それが?ほめられたことじゃないけど、そういう事をする子だっているんじゃない?」





私「いや、全体的に妙なんだ…。」( ̄ー ̄;





小島「それがどうして妙なんです?」





私「四季子ちゃんのお家はけっこう厳しいんだ。

お菓子とか出されているのを見たことも、聞いたこともない。



おやつはだいたい果物とかお野菜とか、手作りのものが多い。

おこづかいも少なくて、市販品の菓子なんて、食べたりしないんだけどな。



だいたい、小学校からの通学路にお菓子を売っているお店もないし。」





伊藤「そうなの、それは確かなのよ。

学校を出るのもほとんど一緒だったのよ、買い物をするには、歩道橋の道で、北に向かわなきゃならないでしょ?

そこを通らずに、歩道橋を渡っていたわ。



それなのに、ランドセルからお菓子を出したのよ。

それも、片手で持てる小さいものじゃなくて、けっこう大きなお菓子でね?



メントスとか、チューインガムとか、うまい棒とか、そんな小さいものじゃないのよ。」

ポテトチップスの袋とか、そういうサイズ。」





岡田「そんなかさばるもんをランドセルの中に入れて、学校に来てたんか、アイツ。」( ̄∩ ̄#





加藤「それでなんで、そんなに深刻そうに話すの?伊藤さんは。」





伊藤「それがね、彼女、道端にそのままお菓子の袋を捨てたのよ。

まるで、見つかっちゃいけないものみたい、さっと捨てて、ふと、私と目があったら睨みつけてきたの。

まるで獣みたいだったわ。」(´д`lll)





上島「バツが悪かったんだろ、そんな事してたの、チクられたら嫌だから。」(  ̄っ ̄)





私「妙だな。

ゴミを道端に捨てたってことだよね。」(´・ω・`)





伊藤「そう、そこらへんにポイ捨てしてた。」





小島「まぁ、お行儀が悪い。」(。・ε・。)





岡田「あいつ、アカンな。

ゴミはゴミ箱にやろ。」(#`・д・)/





私「ますますおかしい。



四季子ちゃんは、あぁ見えて、きれい好きで、整理整頓が得意な子なんだ。

潔癖症なところがあるくらいで、いつも家でもキレイにしている。



座布団を畳の上にポンと投げ捨てて、ホコリが舞うと、悔しがるみたいなね。



通学路でお菓子をつまみ食いするなんて、そりゃ怒られそうなことだけどさ。

ゴミが出たなら、家に持ち帰って、ゴミ箱に捨てればいいのに、それもしない…。



だいたい、あそこの家のおばさんは、そういう公衆衛生に反することは厳しくしつけているはずなんだ、妙だな…。」( ̄ー ̄;





上島「どうせアレだろ?親に内緒で菓子を買い食いしたから、証拠隠滅したいんだろ?」(-_-メ





岡田「あれ?でも買い物してないやない?

ランドセルから出したって言ってたし、朝から持ち歩いていた、自分チのものやないの?」( ´・д・)





伊藤「だから、とてもランドセルに収まっているサイズのお菓子じゃないのよ。

朝学校について、机に教科書入れる時に、目立つと思うわ。



それに、それを見たの、一回じゃないの、2回も見ているの。

やっぱり、大きいサイズのお菓子なのよ。」





私「自分で買っているんじゃないんだ。

誰かにもらっている。

きっと、四季子ちゃんにろくでもないことを教えている悪い大人がいるってことだと思う…。

それ以外、考えられない。」





上島「誰?」





私「それはわからないけれど、もしかしたら、さっきの汁飲めとかも、同じ人物から教えられたんじゃないかな…。」





加藤「なるほど。」





上島「そういえば、こうも言ってた。

バカは自分でせんずりこいてろって。」





小島「どういう意味かしら?」





私「この話題はやめよう。

上島君、多分、この話題を女子にふるのはNGだ。



私たちが小学生で助かったな、今後一切女性に今の言葉は使わないように。」( ´・д・)





加藤「直感的に、きな臭い?しんじゅさん。」





私「あぁ、悪意がプンプン漂ってくる。

デンジャラスだね。」









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