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私は突然のことに、面食らってオロオロしてしまっていた。



私「あ、あの、先生、いったいどうしたんですか?

おもてをあげてください。」( ̄□ ̄;)





赤木「いや、申し訳ない、合わせる顔がないとは、本当にこのことだ!

しんじゅ、悪かった、俺が間違っていた。

すまなかった!」(>_<)





赤木先生は自分のひざの間に頭をおろした状態で、私にわびをいれ続けていた。





私「あの、あの、とにかく、顔をあげてください。

私も、どうしたらいいのか、ちょっと、わかりませんから…。」





赤木「そうか?そうだな、すまん、元に戻させてもらうな。」





ジャージ姿の赤木先生は、私に顔を向けて、座った。





私「あの…。いったいどうしたんですか?」





赤木「すまない、しんじゅ、お前、自分の母親が死んだばっかりだっていうのに…。

俺の指導が間違っていたばかりに、辛い思いをさせてしまっていたな…。



そうだ、そうだったんだ、俺、自分だって自分の母親を亡くしたことなかったのに、それなのに、お前まだ小学生で、それで家事もやってて、それで毎日学校に来るだけでも大変だろうに…。



大人だって同居している家族を失ったら、そんな、辛いことないのに、お前泣き言一つ言わずに毎日学校に来ているから平気だと思い込んでいた…。



そうだよ、俺だって、親と同居してるけど、自分の母親が死んだと想像しただけでもぞっとする…。

そんな中、お前、一人クラスで孤立していたんだな、すまない、本当にすまない…。」(´_`。)





私「え…?」





赤木「お前、ずっと一人だったんだろ?



上田をいじめたと俺が決めつけて、作文を何度も書き直しさせた…。

それを見てた児童が、全員で無視するようになるなんて、俺、考えていないかった。



それなのに、俺はお前の作文を読んで、自分の非を認めていないと責めた…。

お前、なにもしてないのに、非を認めるなんて、できるはずがなかったんだ。



それを俺は何度も何度も大勢の人前でお前のことを非難していた…。

お前、最初から無実だったんだ、それをウソをついたと決めつけて、お前を孤立させた…。

教師失格だ、すまない、本当にすまない…。」(´д`lll)





私「あの…いったい、どうしたんですか?

なぜ…先生は考えを変えたんですか?」





赤木「いや、すまない。

先にお前に謝罪をさせてくれ。

俺は一人の人間の権利を踏みにじっていた。



おまえ、しんじゅは最初からウソをついていなかったのに、嘘をついたと決めつけてしまった。

お前、家族を失って辛い状況だったのに、誰にも相手にされていなかったんだ。



登校拒否になってもおかしくない状況だってのに、おれは上田の主張ばかり聞いてしまっていた。

お前は最初から本当のことを言っていたのに。

すまない、俺の耳は本当に節穴だ。

申し訳ない!」(>_<)





赤木先生は再び頭を深く深く下げてきた。

それは本当にすごく後悔している感じが伝わってきた。





私「あの、先生、いいですから…。

誤解が解けたなら、私はいいですから、顔をあげてください…。」(・_・;)





赤木先生は申し訳なさそうに、再び顔をあげた。

そして、私をまじまじと見下ろしながら、深いため息をついた。





赤木「しんじゅ、お前って…。

お前って不思議な子供だよな…。



落ち着いて、涼しげな目元…。

お前を前にすると、俺はただの若造なんだっていう気にさせられる…。」





私「え?」





赤木「俺な、俺も上田とこじれたあと、どうしてこうなったのか、色々調べたんだ。

それで、気づいたんだが、上田もしんじゅもあまり人付き合いがなくて、まともな証言がとれなかったんだ。



おれは単純に女子どうしのなにかをこじらせたケンカだと思い込んでいたが、二人から話を聞いても、ラチがあかない。



とにかく、上田はしんじゅが悪いとしか言わないし、体調不良を訴えて、たびたび授業を抜ける。

だから、おれはしんじゅが加害者で上田が被害者だと思い込んでいたんだ。



しかし、一向に事件は解決に向かわない。

それで色々調べてみたんだ。



そうしたら、お前たちの輪郭がおぼろげに浮かんできた。



面白い…。



こんな言い方は不謹慎かもしれないが、お前たちは本当に両極端な人間なんだ…。

特にしんじゅ、お前には何度も驚かされることになった。



お前はおとなしい見た目とは違って、とても人望があるんだな…。

俺は教育者として、恥ずかしくなったよ…。」(´_`。)












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