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赤木「あのHRの時も下から二番目に辛い日だったがな…。」





赤木先生は心底ぐったりした表情を見せていた。



その様子を見ている私が気の毒に思えてくるぐらいだった。





私「あの、それで、どうなったんですか?」





赤木「…あぁ、すまない、ちょっとあの時の様子を思い出して、消耗してしまっていた…。

俺はお前には報告の義務があると思って、話をしていたのにな、先を促されるとはまだまだだな…。

はぁ…。」(´_`。)





私「…。」





赤木「…とにかく、上田に質問してみたんだ。

具体的に、お前がなにをされて、どうして不快感を持つようになったのか、その契機となる出来事を教えてくれと。



実は一部の児童から、おおよその事情を聞いてはいたが、半信半疑の思いで上田に質問してみた。



アイツは相変わらず、しんじゅが悪い、この学校に出てくること自体が迷惑だとばかり主張してきた。

俺はイライラを抑えて、根気よく話を聞き出してみた。



どうして、そう思う?どうしてそんなに不快なんだ?理由を教えてくれと。



そうしたら…。」(´_`。)





私「はい。」





赤木「そうしたら、やっと理由らしき事を言ってくれたんだ…。」。(´д`lll)





私「はい。」





赤木「その理由というのが…。

その、上田が言うには、それはしんじゅの…。

しんじゅの母親の事を…。」。(´д`lll)





赤木先生は私の顔を見て、言葉を濁しはじめた。

上田四季子という児童が発言した、そのままを本人に伝えてしまってもよいものだろうかという逡巡を感じとって、私が先に言った。





私「黒不浄だと言ったんですね。」





赤木先生は、はっとした表情をして、そして助かったという安堵の表情を浮かべて、話が早いとばかりに次の言葉を口にした。





赤木「そうか、知っていたんだな、しんじゅも…。」(;´ω`)





私「本人から言われてましたから。それで?」





赤木「それで、黒不浄とは、いったいなんなんだ?と質問してみたんだ…。

しかし、回答は要領を得ない。



黒不浄は黒不浄としか言わないんだ…。

そして、それがどんな影響を及ぼすのかと尋ねても、それはおそろしいことになるということしか俺には伝わらなかった。

俺にはなにが何やらで、混乱してしまった。



この時になって、ようやくはじめて、しんじゅが言っていた言葉の意味が分かった。



上田の言っていることがなにがなにやらというのは、このことだったんだ…。



俺にも分からないし、口に出している上田もおそらく分かっていない。

分かっていないが、とにかく、お前の母親の事を…。



その、表現は差し控えるが、とてつもなく、邪悪なものだと信じ込んでいた様子だった。

つまり、その関係者であるお前が教室にいることが、自分に害をなすとでも思い込んでいる様子で…。



あぁ…妄想だったんだと気づいた時には、もう手遅れだ。

俺は何度も何度もしんじゅを追い詰めて、反省文を書かせまくっていた。



反省なんて、できるわけがなかったんだ。

なにもしていなんだから。

すべて上田のでっちあげの被害妄想だった。



その結論に至るまで、三時間はかかった。



泣き叫び、怒鳴り、わめき散らす上田をなぐさめ、はげまし、なだめすかして、事情を聞き出すのに、俺の精神はもう、想像を絶するほど疲弊してしまっていたんだ…。」(x_x;)












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