FC2ブログ

明るい7月の日差しを受けて、教室の中は爽やかな陽気に囲まれているはずでしたが、四季子ちゃんの言動に、教室内にいた、子供たちはそれぞれの会話をやめて、ヒソヒソと話し声をしたり、緊張した感じでこちらへ聞き耳をたてている様子でした。



もう、だれも、雑談を楽しんでいなかったのです。



私は、もう、疲労しきっていて、頭が混乱していたのですが、四季子ちゃんは、自分のセリフに打ちのめされたものと感じたようで、ご満悦の表情を浮かべていたのでした。



私は喉がカラカラで、頭の中が真っ白になりそうになりながらも、必死で言葉を紡ぎ出しました。





私「…なんで…なんで、そんな事を言うの…。

あたしたち、友達だったし、あたし、お母さんが亡くなったんだよ…。

家族を亡くしたんだよ…。

どうして、そんなひどい事を言えるの…。」





四「はぁ?ひどいことなんて、言ってないじゃない。

アタシは事実を言っているだけよぉ?」





私「…違う…

そういう事じゃなくて…。



家族を亡くした…。

いつも一緒に暮らしていた、生まれた時からずっと一緒だった人と、お別れしたのよ…。



それは、悲しいとか、さみしとか、そういう気持ちを持つことになるのよ…。

それが分からないの…?」





四「はぁ?そんなの分かるわけないじゃなぁ~い!

変なしんじゅちゃん、プ。」





私「…は?」





四「だって、四季子、家族を亡くしたことないんだもん。

経験したことないことなんて、わかるはずないわぁ?

変な事、言わないでよぉ。」( ̄▽ ̄)





四季子ちゃんは、無垢な赤ちゃんのようににっこりと微笑んだ。





私「…分からないの…。」





四「うん、分からない。」





私「…悲しいとか、さみしいとか…。

想像できないの…。」





四「なにそれ。」





私「…四季子ちゃんは、家族で亡くなった人っていないの…。

おじいさんとかおばあさんとか…。」





四「いるよ?」





私「じゃ、分かるんじゃない…。」





四「えぇ?だって、死んだのアタシが2才の時だよ?

覚えているわけないじゃな~い。」





私「覚えていないから、分からないと言うの…。

家族を失う痛みを想像できないの…。」





四「なに言ってんの?しんじゅちゃん。」





私「家族だよ…。

いつも一緒にいた、家族と二度と会えなくなるんだよ?

想像しただけでも悲しくならない?」





四「分かんない。」





私「分からない…。

そうか、分からないんだ…。」












いつも最後まで読んで下さりありがとうございます。
↓応援よろしくお願いいたします↓
  

スポンサーサイト

毒気・ダイヤモンドは砕けない11(少女時代127ー11)

殺意・ダイヤモンドは砕けない9(少女時代127ー9)

comment iconコメント ( 0 )

コメントの投稿