私が一人、自分の座席に着席していて、それを取り囲むように男女3人ずつがぐるりと取り囲んでいる格好になっています。
私が顔をあげると、さきほど私の顔をつかんでいた、伊藤さんが自分の右手を見つめて、ぶるぶると手を震わせていました。
私「?」
伊藤さん「…ちっさ!ほんとに、顔ちっさ!
余裕で片手で余裕でつかめたわっ!?」
小島さん「オホホホ、しんじゅちゃん、小顔ですからっ!(笑)」
私「うぅ…。」
私はほおのあたりを両手ですりすりとさすっていました。
ひろみちゃんは、私の顔の前に手のひらをあてて、周りの子供にみせていました。
岡田「ほら、みてみぃ?ウチのちっこい手でも、顔が隠れるで?」
上島君「あ、ほんとだ。」
伊藤君「ほんとだ、ちょっとやらせて…。」
私「?」
男子たちが、私の顔の前に、自分の片手を寄せてきました。
伊藤君「ほんとだ、隠れる…。
自分以外の人の顔のサイズなんて、気にしたことなかったけど、この子、顔ちっちゃいんだ…。」
加藤君「そうなんだ…。
気にしたことなかったけど、実際近くで見ると、確かに小さい…。」
私「それほどでも…。」
岡田「あぁん?今、なんつった!?」
私「いえ、失言です。
どうぞ、おゆるしください。
これからも、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」
私が女子たちにぺこぺこと頭を下げているのをみて、男子たちは笑っていた。
岡田「よし!
今後、気をつけるように!」
私「はい…。
あんま、うまくできる自信ないけど…。」
ひろみちゃんは、私の髪の毛をくしゃくしゃと撫でまわして、頭をポンと、叩いた。
加藤君「あの…。
それで、いいのかな?しんじゅさんは?」
私「なにが?」
加藤君「いや、そりゃ失言したけど…。
いきなり顔をつかまれて、それで謝るだけでいいのかなって…。」
伊藤君「うん、そこ気になる。」
私「あ?別にいいよ?」
上島君「いいのかよ。それで。」
ひろみちゃんは、私の頭をぽんぽんと撫でまわしながら、言いました。
岡田「こいつ、神経質そうにみえて、けっこう図太いんや。
こうやって、顔やら頭やら触っても、全然怒らへん。」
小島さん「オホホ、そういえば、そうですわね?」
伊藤さん「そういえば、しんじゅちゃん、怒ってない?」
私「いいよ、全然オッケー?」
私は親指を立てて、ほほ笑んだ。
伊藤さん「よかった!(笑)」
岡田「こいつ、あんまり細かいことは気にしないんやわ。
兄弟多い奴は、おおらかな奴がおおいさかいな?」
私「あぁ、兄弟げんかで顔をつかまれるとかは、しょっちゅうだからさ。
そんな痛くなかったし、ちょっと驚いただけ。
あんま、気にしてないよ?」
伊藤君「ひぇ~、兄弟げんかって、そんな激しいんだ…。
僕、一人っ子だから、その感覚、わかんない…。」
上島君「確かに、兄弟多い奴って、けっこうおおざっぱなヤツが多いよな…。
ちょっと、鈍感っていうか、おおらかというか…。」
加藤君「これ、もしかして、しんじゅさん、男の子だったら、女子にもてるタイプなんじゃないの?
頭よくて、頼りがいがあって、生活力があって、おおらかで鈍感…。」
伊藤さん「あっ!?
そうよね、優しくて、誠実で性格がよくて、家事もできる…。
まさに、理想的!」
小島さん「あぁ~ん、惜しいですわぁ?
男前の性格のしんじゅちゃんが、男性でしたら、必ず将来もてるタイプでしたのに?
なんで、男子に生まれてこなかったのです?」
私「無茶言うな。」
岡田「…ホンマや…。
こいつ、性格いいし、見た目もまぁまぁで、頭よくて、きっと、金も稼げる…。
家事もできて、図太くて、鈍感やし、そのくせおとなしくて言うことをきく…。
完璧やん…!
なんで、おまはん、男子に生まれんかったんや…。」
私「無理を言うな。」
小島さん「惜しいですわぁ~?
こんなところに、将来のお婿さん候補の逸材が眠っておりましたのに、お嫁にいけないなんてぇ~(笑)
確実に、しんじゅちゃんが、男子でしたら、モテモテだと思われますわぁ~?」
私「だから、できんことを言うな。」
加藤君「自分で言っといて、なんだけど、男子だったら、無敵そうだね、しんじゅさんは(笑)」
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