姉「謝ってくださいっ!」



叔父「はぁ?なにをや。

お前、ワシに向かって何を言うとんのや。

頭おかしいんか?」



姉「頭おかしいのは、あなたの方ですっ!

私にしたことを、謝ってください!」



叔父「だから、何をや?

なに、お前、目上のモンに対して、そんな口をききよる?

もっと、おとなしゅうせんとあかんやろが。

ワシはお前の叔父なんやぞ?

姪なら姪らしく、ワシをたてろや。」



姉「目上だというのなら、目上らしく、尊敬されるようなことをしてからそんなこと言ってくださいっ!

なんで、アタシのスカートをめくって、足をなでてくるような真似ができるんですかっ!」



叔父「だから、何を言うとる?

お前の勘違いやろ。

どこに証拠があるっていうんや、この娘、頭おかしいんちゃうか!」



姉「私はやめてくださいって何度も言いましたっ!

それでも構わず、スカートをめくって、撫で回してきたのはあなたの方ですっ!

なんでですかっ!

大勢の人がいる、お葬式の最中に、なんでそんな非常識なことができるんですかっ!」



叔父「だから、何を言うとるんや、ワシに覚えのない以上、そんな事実はなかったんや!

お前、寝ぼけとるんやろ。

ほら、はよ、ワシに謝れや。

このどブスが。」



姉「お父さん!

この人、お母さんのお葬式の最中に痴漢を働いたのっ!

お父さんも見てたでしょ!」



父「…兄様、娘もこう言ってます。

ふざけるにしても、時と場所が悪い、ひどすぎですわ…。

謝たってください。」



叔父「はぁ!?

親子そろって、頭腐っとるんちゃうかっ!

なんで、ワシがこんなどブス相手に、痴漢を働いた、言われなかんのや!

堪忍袋の緒が切れたわ。

さ、はよ謝ってくれ。

そんで、慰謝料よこせや、この貧乏人どもめ。」



姉「…あなた、いったい、なんなんですか。

突然来て、義理の妹の葬式で、お寺さんがお経をあげている最中に、なんで、姪のスカートをめくってくるんですか!

そんな非常識な真似して、どうして、そんな口がきけるんですか!

謝ってくださいっ!」



叔父「だから、ワシ、そんなことしとらんやんけ。

ほら、なぁ。

ワシの隣に座っとった、嫁もなんも知らん、言うとるがな。」



おば「ねぇ!この子、自意識過剰なんじゃないのっ!

ウチの人に色目使って、いやらしい…。

ホントは男を誘ってるんでしょ!」



姉「…はぁ!?

あんた、なに言ってんのよ!

ここは、葬式よっ!

なんで、高校生のアタシが血の繋がった叔父に色目使うとか言えるの。

頭おかしいんじゃないのっ!」



叔父「いい加減にしろっ!

さっきから、おとなしく聞いていれば、言いがかりも甚だしいわ!

お前の足がどんだけの値打ちがあるっちゅうんじゃ!

さ、はよ慰謝料払えや。

お前の家族の前で痴漢の冤罪の疑いをかけられとるんやで!

ワシの心が痛むわ、はよ金はらえや!」



姉「何を言ってるんですかっ!

何度も、何度もやめてくださいって言っても、聞かなかったのはあなたの方じゃないですかっ!

恥ずかしくないんですかっ!

年端もいかない女の子のスカートの中に手を入れて!」



父「兄様…。

そんな大声あげんと、どうか、穏便に…。

芙美花、お前も我慢しときぃ。」



姉「はぁ!?

これは、立派な犯罪、痴漢よっ!

それも、親が死んで悲しんでいる子供に向かって、嫌だと何度も言っても、無理やり大勢の人前でスカートの中に手を入れられてなでまわされたのよっ!

慰謝料もらいたいのは、こっちのほうだわ!

こいつらが謝らなきゃ、気がすまないわっ!」



叔父「このたわけっ!

お前は母親が死んで、不憫に思った、ワシの親切をなんだと思っとるんだっ!

これは、身内のスキンシップや。

おじさま、アタシのことをなでてくれてありがとうございます、ぐらい、笑って言えんのか!

この、出来損ないがっ!」



姉「…!話にならない。

分かりました、警察に言って、相談します。

お父さん、証言してよねっ!

この人、アタシのスカートをめくって、足をなでてたよね!」



おば「何を言い出すの、この色キチガイの娘はっ!

ウチの旦那は清廉潔白よっ!

どこをどうとったら、ウチの旦那が犯罪者になるっていうのよっ!

あんたたちとは、育ちが違うのよっ!

この山猿同然の、野ザルみたいな顔して、ウチの人を犯罪者呼ばわりなのっ!

欲求不満で、ウチの人を誘惑して、無実の罪に陥れる気なんでしょっ!

色キチガイだけじゃない、金を搾り取ろうってこんたんなんでしょ!

このバカ娘がァ!」



叔父「そうだぞ!

名誉毀損で、訴えてやるっ!

お前ら、自分の立場がわかっているのかっ!

ワシは市会議員と知り合いなんだぞっ!

警察がなんぼのもんじゃっ!

お前たちを牢獄に入れるのも、ワシの胸先三寸なんじゃ!

はよ謝れっ!

この出来損ないの娘が、まともに、ワシと口をきけると思っとるんが、そもそも間違いなんじゃっ!」



姉「言うにことかいて、こっちをバカ呼ばわりするなんて、こっちのほうが名誉棄損よっ!

いいです、出るところでましょう!

裁判でも、なんでもします。

私はなにもやっていない、先に痴漢行為を働いた、あなたたちが警察に捕まることになります!」



父「芙美花、どうか、おさまってくれぇ。」



叔父「この、脳無しのクズがっ!

お前んとこの、嫁が死んだ、いうから、香典もってきてやったのに、なんだ、この対応は!

お前の娘が、ワシにサービスするのは、当然じゃろうが。

足の一本、二本、触ったぐらいで、ガタガタ言うなっ!」



私たち、兄弟は、父の一番上の兄夫婦と、姉の喧嘩を遠巻きに見ていました。



姉「お父さん、なんか言ってやって!」



父「芙美花…。

お前の勘違いやないか…。

まさか、そんな、兄様が、自分の弟の嫁の葬式で、姪に痴漢するハズないやろ…。」



姉「何を!

お父さんも見てたのに、何を言い出すのっ!」



父「こらえてや…。

兄様には、なにも言えんて…。」



叔父「けったくそ、悪い、娘じゃ。

ちょっとばかし、造作が綺麗やからって、生意気言いおって。

どうせ、男をくわえこんでおるんやろ!」



姉「はぁ!?

言っていいことと悪いことがありますっ!

バカなんじゃないのっ!

信じられないっ!

この痴漢の変態男がっ!」



叔父「この、出来損ないの娘の分際で、ワシにたてつくんが、間違っとんのや!

お前の父親はウチの一族の落ちこぼれやっ!

その娘のお前が一人前の人間扱いされんのは、当然のことなんやでっ!

おぉ、気分悪いわ、帰るぞ!」



伯母「まったく、まだ高校生の分際で、ウチの旦那を誘惑して…。

被害妄想も甚だしいわ!

この娘、頭悪いんじゃない!」



姉「帰れっ!

お母さんのことを、悲しむでもなく、この頭おかしいのは、お前らの方だっ!

今すぐ、帰れっ!」



父「芙美花…。

こらえてくれ。」



姉「お父さん、なんなの、この人たちっ!

遊びに来ているだけじゃないのっ!

なんで、アタシの味方してくれないのっ!

お母さんのお葬式だと思って、大声ださなかっただけで、どれだけアタシが怖い思いをしたと思っているのっ!

信じられない、こんな非常識な頭のおかしな人を呼んでっ!」



叔父「このアバズレがっ!ぺっ!」



叔父は、姉につばを吐きかけて、帰りました。



姉「きゃっ!汚いっ!」



伯母「汚いのは、あんたの心根の方よっ!

ウチの人を悪く言って、反省の色もない。

土下座して謝りなさいっ!」



姉「それは、こっちのセリフだっ!

二度とウチの敷居をまたぐなっ!

永遠に消えろっ!」



伯母「ぺっ!」



叔母も、姉につばを吐きかけていきました。

それを見守っている私たち兄弟を夫婦はギロリと睨みつけてきます。



叔父「はっ!

能無しの子供らしく、どれもこれも、下品で頭の悪そうな顔しとるわっ!

気分ワルっ!」



叔母「ほんとね!

来るだけ無駄だったわ!

香典返してもらいたいぐらいだわっ!

いくら払ったと思ってるの!

義理の妹が死んだくらいで、たいしたつきあいでもないのに、急な出費で大迷惑だわ!

あんたタチも目上の人間に、せめて挨拶ぐらい、したらどうなのっ!

いったい、この家の人間はそろいもそろって、どういう教育を受けているのかしらっ!」





私はただただ、青ざめて呆然とその様子を見ているだけなのでした。



私「…………。」



弟「…………。」



学ランを着た兄が、私たちの前に立ちふさがって、その大人たちに言いました。



兄「二度とウチに来ないでください。」



叔父「けったくそ悪いガキどもだな。

ニコリともしやがらない!

二度とくるかっ!

こんな家っ!」



兄「その言葉、そっくりそのままお返しします。

市会議員と知り合いだかなんだか知りませんが、それが、常識ある大人のする態度ですか。

妹と弟は、まだ小学生なんです。

あなた方のような人間と関わることは、情操教育においても非常に不適切です。

少しでも人間としての知恵があるのでしたら、付き合いを自粛してください。

おっと、自称育ちの良い、自分の言動がいかに醜いかの自覚のない、頭の弱い人たちでしたね、もっとわかりやすく言いましょうか?

人の形をしていますが、中身は空っぽ、常識や良心といった美徳をどこかに置き忘れた人たちでしたね。

どうやら、人間の言葉が通じないようだ、気の毒に。


猿でもわかるようにお伝えしましょう。

永遠に来ないでください。

いますぐ消えろ。」



叔母「けっ!

どいつもこいつも辛気臭い、下品で、無能そうな顔しくさって。

生意気なんじゃ!

ふんっ!」



私「………。」



弟「………。」



兄「…バカは相手にしないように、お前ら。」



兄が私たちに振り返るようにして、うつむきながら相手に聞こえるように、そう言いました。



私たち兄弟は呆然と、その大人たちを見送っていたのでした。



それは、お母さんへの読経が終わって、少し経ってからのこと。

お店の方へと、姉が父と、その兄夫婦を呼び出して、謝罪を要求していた様を、私たち家族は呆然と見守っていて。



大勢の弔問客からは死角に入っていた場所での出来事でした。




それ以前にも、母方の祖母が泣き喚いて、大暴れをしており。

私たちの母が早くに亡くなったことにより、逆縁の不幸を味あわせた私たち家族へ、呪いの言葉を吐いたりしていたのでした。


母が一度結婚に失敗して、今の父と再婚したことなどを暴露したり。

お前たちの父親はクズだ。

お前たちはゲスな男の血を引いた子供はクズだなどの暴言を繰り返していて。

それに、のっかるように、母の姉と妹にあたるおば二人も泣き叫んで、私たち家族を罵り続けました。


母の前婚の事実を知らなかった、私たちはその事実に呆然としていると。

まさこおばさんが、こんなところで、そんなことを大勢の人に知られるように話すものじゃない。

ご近所のひとや、仕事のつきあいできている人も大勢いる。

なにより、子供たちの心が傷つく、やめなさい!と、普段は温厚なまさこおばさんとは思えないほどの厳しさで祖母や叔母たちを叱りつけて、いさめていたのですが、まさこおばさんの目が届かなくなると、時間をおいて、不満がくすぶりまた私たち家族を詰り始めます。



祖母は、お前たちが母親の代わりに死ねばよかったのだと、まだ幼い弟の腕をつかんでなじり、責め立てたのを見て、私は祖母を突き飛ばし。


弟の手を引っ張って、逃亡をはかったりしていたので、精神的にもかなり参っていたのでした。







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食後のお茶を飲みながら、兄弟でのんきに、台所で卵焼き論に花を咲かせていました。



天気の良い日で、この日も暑くなりそうだとか、お話をしていました。





弟「ねぇ、今日はたくさんお客さんが来るんでしょ?

どれくらい来るのかなぁ?」





私「ん?そうだね、たくさん来るだろうね。」





兄「そうだな、本家が葬儀をしきっているくらいなんだ、それは大勢の人が来るだろうな。」





弟「どれくらい?」





私「え?そうだな、お父さんが7人兄弟で、お母さんが4人兄弟だから、それぞれが夫婦で、来るとして、9組み、18人で。

それぞれに、子供が3人から6人だから、30人から40人とか?」





兄「いとこはまだ子供だろうから、遠慮して連れてこないだろう。」





私「あ、そっか。

それじゃ、大人だけだとして、親戚がえっと、そうだ、おばあちゃんとおじいちゃんで4人追加で、22人か。」





弟「ふぅん?それくらい?」





兄「いや、親戚連中といっても、多少、縁の遠い人間も来るだろうから、もっと多いだろう。」





私「え?そういうもの?」





兄「村八分って言葉、知ってるか?」





弟「知らない。」





私「ん?仲間はずれって意味じゃないの?」





兄「ちがう、人間関係の付き合いにおいて、最低限度のルールとして、どんなに、仲違いをしている人間同士でも、冠婚葬祭、つまり結婚式と、葬式には顔を出すって意味だ。



特に葬式は、その人とのつきあいの最後の瞬間になるから、よほどの事情がない限り、顔を出すっていうのが、常識とされている。

当人が重い病気とか、極端に遠方に住んでいるとか、本人の努力ではどうしようもない場合のみ、参加しないのが許されるんだ。



逆を言えば、この付き合いをしない人間はマナーやエチケットがなっていない、非常識な人間と判断されることになる。



この二つの儀式だけは、人付き合いを絶ってはいけないというのが、社会のルールなんだ。

ムラ社会においての、譲ることのできない二分がこの二つの儀式。



それ以外を村八分という。

お前が言った、仲間はずれというのは、そこをつきあいしないという意味だな。」





私「なるほど。

結婚式と、葬式が村二分ってことなんだね。」





弟「へぇ。それが一番大事なつきあいってことなんだ。」





兄「そう。

だから、さっきお前がカウントしたのは、直系の尊属および、兄妹と、その配偶者のみだ。

それは当然葬式にかけつけてくる人間だが、それ以外の親族も当然来客として現れることになる。



叔父、おばとか、おい、姪とか、従兄弟とかな…。



そして、知人、友人を含めると、もっと数が増えてくる。」





私「あ、そっか。

昨日も、お父さんの従兄弟のカナおばさんが顔を出してくれているくらいだし、そうだよね…。

たくさんの人が来るよね…。」





弟「それじゃ、50人とか?」





私「ん?それくらいにはなるかもね。」





兄「いや、50人では、まだ数が少ない。

おそらく、父ちゃんの仕事のつきあいの人間とか、近所の人もくるだろうから、100人以上は見込まれるな。

昨夜の通夜でも100人近い人が来ていたようだし。」





私「そっか…。

100人以上か、すごい人出になりそうだね…。」





弟「そっか。

大勢の人が来るんだね。」





兄「そうなるだろうな。

まぁ、本家が仕切ってくれるんだ。

俺たち子供はおとなしく、言われた通りに動けばいいと思うぞ。」





私「そうだね。何をどうしたらいいかなんて、分かんないもんね。」





弟「そうかぁ。

でも、ぼく、しんせきの人の顔と名前、よくわかんないんだよねぇ。」





私「私も。」





兄「俺もだ。

ま、相手もそれはわかっているだろうから、そんな無茶なことにはならないと思うぞ。」





私「うん。」





弟「よかったぁ。ぼく、ほんとに誰もよくわかんないんだもん。」





兄「ま、俺たちはまだ経験の浅い子供なんだ。

今日を無事終えれば、また落ち着くことになるよ。

それまでの辛抱だ。」





私「うん。」





私たち兄弟は、少しの不安と、慣れないことに直面するという心細さを抱えながらも、まだまだのんびりした気持ちでいたのでした。



しかし、私たちの予想をはるかに超えて、母の葬儀に参列した弔問客は500人をゆうに超えたのでした。











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兄、私、弟の三人で朝食を食べていた。



炊飯器から白いご飯をよそって、おかずは『ごはんですよ』と目玉焼きのみ。



寝起きはめちゃくちゃ悪い私は、朝から味噌汁なんぞ、作れなかったのである。



小宮とバトルした一件以来、まともに口をきかなかった兄もこの頃から少しだけ話をしてくれるようになっていた。





兄「…しかし、お前、本家のばあちゃんにそんなこと言われてたのなら、俺たちにも話せよ。

そしたら、情報共有ができただろ。

なんで、忘れるんだよ。」





私「あ~、だってさぁ。

いろいろあって、お父さんに話したら、ぐっと疲れちゃってあのあと、うっかり寝ちゃったんだよね。

それどころじゃない気分になっちゃって、他の兄弟に言いに行くって思いつかなかったんだよ。」





弟「そうだよ~、お姉ちゃん。

僕、いきなり本家のおばあちゃんに捕まって、正座させられたんだからぁ。

ぼく、すっごく怖かった。

泣いても、許してくれないんだもん。」(iДi)





兄「正座じゃない、土下座だ。

ほらみろ、しんじゅ。

お前の気配りのなさが、こうして幼い弟を追い詰めたんだ。

例えば、本家のおばあちゃんを見たら、逃げろ、ぐらいいってやってもよかったじゃないか。

こいつはまだ小2なんだぞ?」





私「あぁ~、すっかり忘れてた。

ごめんよ。」(^▽^;)





弟「ひどいよ、お姉ちゃん。

僕に、あいさつしろって言うだけなんだから。」(>_<)





兄「お前の注意不足による、報告ミスだな。

俺も、屈辱で気絶しそうになったぞ。

母親の死をだまっててやったなんて、どこまで恩着せがましいんだ。



こっちは遺族として、精神の立て直しを図っている、一番ナーバスな時期に、自分の心を癒すことだけを目的に、立場をカサにきて、恫喝してくる、どういう神経してんだって思うぜ。



あのババァ、俺たちのことを、跡取りマシーンぐらいにしか考えてねぇ。

人権って言葉、知ってるかって言いたかったが、ぐっとこらえて謝った。

くそ、それでも土下座ぐらいしろって、毒づきやがって。



アイツが年寄りじゃなかったら、殴っているところだ。」(# ゚Д゚) 





私「あぁ~、そうだね。

それでもこらえたんだ、お兄ちゃん優しいね。」





弟「上のお姉ちゃんは?

あの怖いおばあちゃんに捕まってないの?」





兄「あぁ…。

あぁみえて、姉ちゃんは頭が切れるからな…。

うまくかわしたみたいだ。」





私「あぁ~、そうか、お姉ちゃん強いな。」





弟「えぇ~?どうやって、あれをかわせるの?」(・_・;)





兄「どうやら、しんじゅ、薫、俺、姉ちゃんの順番であのクソババァに捕まったらしい。

他の兄弟にもやられるかもしれないと思った俺は姉ちゃんに、クソムカついたことを話しておこうと思ったら、先に話をされた。」





私「なんて?」





兄「なんか、本家のババァが上から目線で言い出したから、こっちは金だしてくれなんて、頼んでいない。

ウチの父親の頭が足りないのは、アンタの子育てが失敗したからだろうが。

責任転嫁して、八つ当たりするんじゃない、いい年して、子供か!と、言い返したらしい。」





私「うぁ!正論。

言われてみればそうか。」(  ゚ ▽ ゚ ;)





弟「あ、そっか。

僕たちが悪者にされて、ぼく、びっくりして驚いている間に謝らされたけれど、お父さんはおばあちゃんの息子なんだから、子供の不始末をつけるのは親の責任だよね?」( ̄□ ̄;)





兄「あぁ、見事に返り討ちにされている。

さすが、姉ちゃんだ。

どこまでも、本質をついている。

やはり、ここは年のコウか。」(;・`ω・´)





私「たった、一才ちがいでしょ?

いや、さすがお姉ちゃんだわ。

あの剣幕のおばあちゃん相手に、よくそこまでとっさに言えるな~。」σ(^_^;)





兄「あぁ、キレキレだぜ。

あの甘いマスクに周りの大人は騙されているけどな。

ウチラ兄弟の中で、一番気性が荒いのが、あの姉ちゃんだと、誰も気づかない。

美形は得だな。」





私「はぁ~、そうだよねぇ。

なんか、私は見た目で損してると、特に思ったよ。」





弟「顔がどうとかはよく分かんないけど、おばあちゃん、怖かったよ~。

ぼく、なんで怒られたのか、よくわかんなかったモン。」o(TωT )





兄「あれはな~、理不尽ってやつだ。

俺たち十代の若者が、金を稼げるわけないだろうが。

無茶言いやがって。

ほら見ろ、しんじゅ、お前の不手際で幼い弟が以下同文。」(`×´)





私「以下同文はいいけどさ。

お兄ちゃんと薫が言われてないことも、私、たくさん言われていると思うよ?

まじ、ビビったって。」(((゜д゜;)))





兄「ほぉ、例えばなんだ?」





私「姉に比べて泥みたいな顔しているとか、しんきくさい顔を見ているだけで憎らしいとか。」





弟「え、ひどいね。」Σ(゚д゚;)





兄「それぐらいか?」





私「予備で生かしておいてやるって言われたりとか。」





兄「予備?もしかして、跡取りの予備って意味か?」





私「そう、女は借り腹だってさ。

お兄ちゃんがこの家の跡をとる、もしお兄ちゃんになにかあったら、弟が跡をとる。

二人に子供ができなかったら、おねえちゃんが男の子を生んで、それを養子にして、跡を継がせる。

その姉になにかあった時のための、予備でお前の出番などない。



男兄弟と立場が一緒だと思うな、とか。

頭も体も弱くて、顔もまずくて、大事なのは体に流れる血だけで、血筋を残すためだけに、生かしておいてやっているとか。」





弟「は!?なにそれ!」∑(゚Д゚)





兄「ぐ、そんなことまで。」(=◇=;)





私「雨風しのげるだけありがたいと思えとか。

畳に座れると思うな、板の間で十分だとか。

脳無しなんだから、自分の意思が通ると思うな、親の言うことを聞けとか。

女なんて、役立たずのゴクツブシだとか、その他いろいろ。」





兄「…すまん、それは誰でもけおされるわ。

お前泣かなかったのか?」





弟「ぼく、そんなこと言われたら、絶対泣くよ~。

言われてなくても泣いたけど~。」( ´>ω<`)





私「いや、泣きそうになったけど。

お礼とお詫びしないと、母親の評価が下がると言われて、ぐっとこらえてお礼とか言ったけど、弁の立たん女だな、お前はその程度か。

土下座ぐらいしろってイヤミ言われてさ。

自分の息子の娘だから気にかけたやっただけで、女なんて、なんの役にも立たないって言われてたよ。

なにそれって感じで。」( °д°)





兄「うわぁ~、時代錯誤な男尊女卑の権化だな。

女の敵は女か…。

なんでだ?

あのばあちゃん、よそから嫁に来たんだろ?」





私「さぁ?

でも、おじさんたちが、あれは悪気がないから許してやってくれって後で言ってきたからさ。

他にもようこおばさんに、子供ができないんだから、早く離婚しろとか、ずっと本家の玄関を使わせてもらっていなかったらしくて、そこもカルチャーショックを受けてた。」(*_*)





弟「は?玄関使えない?なんで?」( ̄□ ̄;)





兄「子供の産めない女に価値がないって話か。

そんな差別がされていたなんて、俺は今の今まで気付かなかったぞ?」( ̄□ ̄;)





私「私も。

でも、おばあちゃんがようこおばさんに怒鳴ってても、誰も助けれくれないんだよね。

お母さんが死んだの知って、ショック受けたようこおばさんが、つい玄関を使ったのを絶対認めなくて、裏口から入り直させていたんだよ。

もぉ、ショックで。」((゚m゚;)





弟「わざわざ入り直させていたの?

なんのために?」Σ(゚д゚;)





兄「うまずめには価値がないとレッテルを貼らせるための、あからさまな差別だ。

ジェンダーで訴えられるぞ?」(-""-;)





私「私、それにもショックを受けてさぁ。

自分はガタガタ体が震えてるだけで、ようこおばさんのことをなにも言えなかったんだよねぇ。

それもショックで、後でいくらお父さんにあれはひどいと説明しても、分かってもらえなかった。」





兄「ボンボンだからな、女性の立場なんて、思いやれないんだろう。

それは本家の叔父たちも一緒だったってことか。」( ̄_ ̄ i)





弟「え?そうなの?」( ̄□ ̄;)





私「どうやら、そうらしいよ。」





兄「ふむ、ここは閉鎖的で古風な風習が未だに根付いている田舎だしな…。

下手な旧家ほど、体面を気にするものだ…。

うちのお母さんももし、子供がいなかったら、何を言われていたことやら…。」( ̄ー ̄;





私「…そうだよね。

そう思ったら、なんか、やたらショックで…。」。(´д`lll)





弟「え…お母さんも悪く言われちゃうの?」(゜д゜;)





兄「幸い、そういうことはなかったがな。

俺たちがいたから。」





私「私も考えちゃったよ…。」





兄「ふむ、総合的に話を判断するとだな。

それは、お前の精神的疲労はハンパなかったと思われる。

俺たちに情報を渡すのを忘れてしまってもいたしかたないと思えるな。

さっきはスマン、お前の話もしっかり聞かずに責めてしまって。」





弟「僕もごめん。

おねえちゃんの言われ方を聞いたら、僕のなんて、マシだったと思えてきた。

ブルブル。」(((゜д゜;)))





私「いいよ、それはお兄ちゃんたちのせいじゃないし。

それより、さっきから気になっていたんだけれどさ。



なんで、お兄ちゃん、目玉焼きにソースかけているの?」( ̄ー ̄;





兄「目玉焼きと言えば、ソースだろ。」(。・ε・。)





弟「しょうゆでしょ?」





私「私もしょうゆだと思う。」





兄「そこまで言うなら、食ってみろ。」





二人して、兄の目玉焼きにかかっているソースを自分たちの目玉焼きにちょっとつけて食べてみます。」





私「ん…思ったより、有りかも。」





弟「ん…悪くないけど、ちょっと変な気分。」





兄「醤油より、ソースだ。」





私「う~ん、私はやっぱり醤油かなぁ。

白いご飯によくあうと思う。」





弟「ぼくはどっちでもいいと思うけれど。」





兄「俺は個人的にはマヨネーズもありだと思う。」





私「目玉焼きにマヨ!変じゃない」





弟「なんか、お兄ちゃん、おかしいよ。」





兄「いける。

これは間違いない。」





私「ん~、卵サンドにはマヨネーズ使うから合うには合うんだろうけれど。

パンと一緒ならいいけど、白いご飯には目玉焼きにはしょうゆ派だな、断然。」





弟「ぼくもおねえちゃんに一票!」





兄「くっ。

俺はさらに、マヨにケチャップもいけると思う。」(  ̄っ ̄)





私「はぁ?マヨだけなら、まだしも、ケチャップまでぇ!」





弟「え、ちょっとそれ、味ぐちゃぐちゃじゃない?」





兄「いける。

チーズがあれば、なおよい。」(  ̄っ ̄)





私「あ~、卵焼きタイプの玉子サンドなら、ケチャップ味もありか…。

いや、パンと一緒ならいいけど、白いご飯のときは、以下同文。」( ̄ー ̄;





弟「いや、やっぱご飯の時にケチャップとマヨはおかしいよ。」( ̄_ ̄ i)





兄「何を言うんだ。

オムライスなんて、要するにケチャップご飯だろうが。

それにマヨネーズをオンして、なにが悪い?

洋食×洋食、これは奇跡のコラボだ。

さらに味のりがあれば、なおよし。」





私「う~ん、邪道だと思う。

王道はしょうゆだって。」





兄「新しい風をとりこむ気風がないな。

目玉焼きにマヨアンドケチャップ、斬新だろうが。」(`・ω・´)





弟「白いご飯に?」





兄「そこまで言うなら、トーストと一緒にすればいい。」(`・ω・´)





私「私、朝はご飯がいい人です。」





弟「ぼくも~。

たまにはいいけど。」





兄「これは邪道でもなんでもない、新しい王道と行ってもいいと俺は思う。」(  ̄っ ̄)





私「私、前から思ってたんだけど。

お兄ちゃんの味覚って、ちょっと偏っているよね?」





弟「ぼくも、実はそう思ってた。

お兄ちゃん、好きなものを好きなだけ食べて、バランス悪い感じがするんだよね。

なんで、お母さん怒らないんだろうって、ちょっと思ってた。」





兄「それは、長男の特権です。」(  ̄っ ̄)





私「邪道だ。

さっきの、本家のおばあちゃんを責める資格はない。」(`・ω・´)





弟「なんか、ずるい~。」(`×´)





兄「いいのだ。

これからは卵という、完全栄養食品をどのように嗜好し、どのように食べるのかは個々人にかかってくると考えればいい。

それが民主主義というものだ、覚えとけお前たち。」( ̄^ ̄)











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あれよね、ちょっと夜寝る前に、携帯いじってたら、マンガ『ときめきトゥナイト』無料3巻を読んじゃったのが、敗因だと思うのよね。





まだ、火曜日の夜だってのに、気づいたら午前1時よ。

大人として、どうなのって思いながら、化粧を落として、お風呂に入ろうと思ったのよねぇ。



私のお家、お風呂と洗顔所が一体型なのよね。

そんで、マッパになって、コンタクトレンズを外したらね。



左右のキャップにレンズをセットして、それから管状のものにジョイントして、保存液に浸して保管するわけよ。



私、いつも左目から外すってルールがあって、右目のレンズをしまったと思って、保存液に浸そうとしたら。

あら、不思議、右のキャップにレンズがありまへん。



え?え?どこ?どこ?どこどこどこ?



浴室から出て、テレビボードの上に置いてある、メガネ取りに行ったのよ。

でも、洗面所にも、体にも、お風呂場にもレンズ発見できず。



深夜1時に、マッパで床に這いつくばって、コンタクト探してたのよ~。

なに、この惨めさ。(´_`。)



そして、掃除が適当で、なんて、ダメな大人だって、落ち込んじゃったのさ。

あれよね?視力弱いと、ちょっとぐらい汚くても気がつかないっていうか、気にならないっていうか、まぁ、ズボラなだけなんだけど。



いいんだ、アタシ、メルスプランだから、そろそろリニューアルの時期だからさ…。(T▽T;)



と、涙目であきらめて、お風呂入ったのさ。





翌朝、メガネでマスクして仕事にいったさ。

すごく顔が蒸れるんだよ、メガネ曇るし、耳痛いし。



仕事終わってから、愛車:黒龍号を自転車屋さんに、引取りに行ってきた。

会社のめちゃすぐそばのお店で購入していたんだ。

あ、シルバーボディのママチャリね、黒龍号って。愛称。



おととい、ふと見たら、前輪がパンクしていた。

購入した自転車屋さんに持っていったら、お休みだった。



その翌日、仕事帰りに持っていったら、もう店じまいしていたので、明日引取りにくるからと修理をお願いしておいた。

親切にも、代車を持って行ってもいいって言ってくれたけど、自転車屋さんに断って、歩いて帰った。



今日は仕事帰りに、黒龍号を引き取りに行って、それから眼科に行った。



レンズを片方、無くしたので、定期検診とレンズ交換をお願いしたら、現在使用中のレンズの提出を求められて、渡したら。



二枚一緒に入っていますが…と、言われた。





ボケか…。(´□`。)





蘭世が真壁君が、甘酸っぱいなぁ、などと思っている場合ではなかった。





とりあえず、定期検診と、レンズのリニューアルをお願いして、帰宅したよ。



あれだね、昨日はねもうね、すごいグイグイ押し出してくる人がお客さん何人もいて、くそ~って思ってた。

あれこれ考えて、結局解決しきれずに、上司や部下に報告して、昨日はいったん帰ったんだけど。



今日になったら、肩透かしくらうぐらい、あっさりとどちらも解決した。

なんじゃこりゃ~、意味不明だぜぇ。



いや、けっこう、よくある。

どう考えても、これ、ダメだろってパターンでも、なぜかあっさり解決すること、よくある。



うむむ、よくわからんが、良かったなも。



ではでは。










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ついつい、スーパーで売っていると買ってしまう、大好物なのだ。



冬の定番のおやつって感じ、ありがとう焼き芋。

美味しいよ、焼き芋。



私を幸せにしてくれる、焼き芋に、神の祝福あれ!







と、変なテンションですが、毎日ちょっと仕事がハードで、はにゃ~な、感じ。







さて、唐突に現れたカナおばさん(仮名)



めちゃくちゃ、その存在を忘れていた。



すごく親切にしてもらってたのに、記憶の中に埋没しておりましたよ。



やっぱりね~、いい人いるんですよ。

あれかな~、中学になったくらいで、ケンカして、それきりさっぱり付き合わなくなっちゃったのかなぁ。



ごめんね、カナおばさん、恥ずかしいわ、薄情で…。





このおばさんの登場で、すごく気分が上がったんですよねぇ。

この人、ときどき、現れては、ずと~んと落ち込んでいる時に、ハッパかけてくれる存在でね。



私のいいところを認めて、褒めてくれるんですよ。

ただ、酒癖が悪いのが難点だったかな(笑)



可愛がってくれたなぁ。

マシンガントークなんで、ハイテンションの人なんだけどね。



動物が好きで、おかめいんこを飼っていて、それを見によく遊びに行っていたなぁ。



どうしているかなぁ、全然覚えていないや。

今度お父さんに会ったら、聞いてみよう。



ありがとう、カナおばさん。











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カナ「ま、母ちゃんが死んじまったのは、仕方ねぇ。

お前はこれから、母ちゃんの代わりに、自分でなんでも家のことをしなきゃならねぇ。


お前はまだ、子供なんだ。

親に甘えたい年頃なんだってばよ。


そん時は、あたしン家に来い。

なんか、ウマイもん、くわしてやっから。


このオッサンが働いて、金稼いでくっから、お前ひとりぐらいの食い扶持が増えてもかまやしねぇよ!」



おじ「しんじゅちゃん、遠慮せずに、家に遊びにおいでね?

隣町だけど、存外近いから、子供の足でも十分だろう?

いいから、いつでもおいで、電話してくれたら、家は大歓迎だからね?」



私「あ…、はい…。

あ、ありがとう、ございます…。」



カナ「かかっ!

何を、鳩が豆鉄砲をくらったみたいな顔してんだよっ!

お前は、まだ、子供だっての!

大人に甘えとけっ!」



カナおばさんは、私の背中をバンバンと勢いよく叩いてきます。





私「あ、でも、あたし、なにもお返しできない…。」



カナ「だから、お前は遠慮すんなって話!

こーゆーのは、順繰りなの!

お前が大人になった時、弱った子供を見かけたら、助けてやりゃ、いいんだよ!

それが、世の習い。

人情の世界。

お互い様って、そういうモン!」



私「…う、うん…。

ありがとう、カナおばさん、おじさん…。」



二人はニコニコして私を見て、微笑んでいましたが。

ふっと、カナおばさんは、表情を歪めて、少し、前かがみになりました。



私「カナおばさん?

おばさん、どうした?

胃が痛い?」



カナ「…くそ、ちょっとな…。

夏バテかな…。」



私「カナおばさん?

背中とお腹、胸も痛いね…。

どうした、悲しかった?」



カナ「そんなことは…。

お前に比べたら…。」



おじ「また、そんな強がって、なんか、顔色悪いぞ…。」



カナ「…ちょっと、気が緩んだかな…。

なんか、ちょっと、しんどくなってきた。」



ヨロヨロと前かがみになると、柱に手をついて、体を支えるような仕草をしました。



私「カナおばさん、肝臓がはれている。

それに、脾臓も…。

お酒は控えたほうがいいよ。」



カナ「お前はCTスキャンか、イタコかっ!

なんで、そんなことが分かるんだよ。」



私「カナおばさんの肝臓が悲鳴をあげている…。

少し、飲みすぎだよ。」



カナ「お前は、アタシのオカンかっちゅーの!」



私「イライラしてお酒が飲みたくなったら、炭酸水を飲むようにするといいよ。

甘くしないで、レモン汁を入れて、スキっとした感じがして、気分転換になるし、クエン酸が疲労回復に役に立つ。

それに、夏でも普段は冷たいお水より、暖かいお茶を飲むようにすると、胃にも優しい。

内臓が疲れている。

夜、寝るときも背中が痛いはずだね。

緊張しすぎだよ、夕べ全然寝てないね?」



カナ「くそ、お前は医者か!

適当言うな。」



おじ「いや、カナ、お前は夕べ全然寝てないだろう。

気分悪いなら、もう、失礼しよう。」



私「おばさん、あたしはもう、いいよ。

体の調子が悪いなら、お家に戻って?

おじさん、車で来たよね?

駐車場はどこ?」



おじ「あぁ、すぐ前の駐車スペースに停めさせてもらっている。

まだ、通夜の時間まで間があるから、駐車スペースはガラガラだったけど。」



カナ「…まだだ。

もうちょっと、しんじゅに話したいことがある。」



私はカナおばさんの腕をそっと触りました。


カナおばさんのお腹と胸と背中に黒いモヤが見えて、その周りにも暗い緑色に光って見えます。

どういう加減かは、自分でも調整できないのですが、体調が悪い人が、私にはそのように見えることがあるのです。

そっと、その黒いモヤを自分の体に移してから、地面に流すようにイメージすると、少しカナおばさんの調子が落ち着いたようでした。



カナ「あれ?なんか、楽になった。

なんだ?」



私「何か辛いことを思い出してしまったみたいだね。

大丈夫?」



カナ「なんだ、お前。

なんか、言ってることが大人みたいだぞ?」



おじ「大丈夫か、カナ。

無理しないほうがいい。」



カナ「いや、全然大丈夫だ。

さっきまで、胃がキリキリしてたんだが、急に楽になった。」



私「よかった。

でも、一時的なものだから、ゆっくり休んだほうがいいよ。」



カナ「ん。

でも、もう少し、いる。

それより、お前。

お前もまぶたはれてて、しんどそうだぞ?

体、大丈夫か?」



私「あぁ~、さっきまで、変な体勢で寝てたから。

それに、そういえば、喉が渇いたな。

今日は蒸し暑い日だし、冷たいものが欲しいかな。」



カナ「よし、ちょっと移動しよう。

こっち(母屋)じゃなくて、お店の方。

あっちは、ずっと冷房入っているし、そこで、お前の食べたいアイスおごってやる。


なんなら、喫茶店でも連れて行ってやりたいところだけどな。

ちょっと、アタシも体調が不安定だし、もう少ししたら、通夜だし、外に連れ出す訳にはいかんだろう。

さ、好きなものを選べ。」



私「えぇ~?

ホント、嬉しい、ありがと!」



三人で、母屋から、移動して、店舗の方へと行きます。

今はシャッターが下りた店舗でしたが、出入り口のすぐそばにアイスの売り場があって、そのあたりだけ電気を点灯します。


そのすぐ前にレジのカウンターがあります。


そこに、丸椅子を三つ並べて、三人でアイスを取り出して、その代金をカナおばさんが支払ってくれて。

それをレジにしまうと、私はいそいそとバニラアイスクリームをご馳走になったのでした。



私たち、商店の子供たちは、お店のお菓子やジュースなどは商品として扱うように厳しくしつけをされており。

外野からはお店の商品をおやつとしてふんだんに食べられると思われがちですが、実際はその逆で。

自分のお小遣いを使って買った場合や、親が特別に許可した時でないと、アイスクリームなどはあまり食べられないのでした。


もちろん、家のお手伝いをして、ご褒美として食べれることもよくありましたが。


こうして、ご馳走されるのは、子供心にとても、嬉しいものなのでした。



蒸し暑い陽気の中、薄暗くて、涼しい店内で食べるアイスクリームはとてもおいしくて。

本当に喉が渇いていたみたいで、あっという間に食べ終わると喉が潤うかとおもいきや、逆に食べ終わるとより喉が渇いてきたくらいでした。

カナおばさんは、もう一つ食べてもいいと言ってくれたので、遠慮なく二つ目もたいらげます。


アイスをご馳走になって、二人を見送って、それから、台所にいって水分をとろうと考えていたら、カナおばさんが最後に忠告があると言い出しました。



カナ「お前はいいやつだけどな。

それはお前の母ちゃんが、お前たち子供に、汚いものを見せないように工夫していたからってのもある。

これからは、自分たちで自分の身を守らなきゃならない。

お前の親戚連中は、言っちゃ悪いが、ゲスで、クズも多い。

親戚だからって理由だけで、気を許しちゃダメだ。

特に金持ちだから、裕福だろうと思ったら、大間違いだ。

金持ちこそ、気持ちの貧しい、人のことをなんとも思わない、人を下に見る、下品な人間が混じってやがると心得ておけ。

お前、母ちゃんの形見、もらったか?」



私「カタミ?なにそれ?」



カナ「ほら、着物とか、宝石とか、そういうのだよ。」



私「着物なら、お姉ちゃんがもらうんじゃない?」



カナ「ばぁ~っか!

お前も母ちゃんの娘だ、二番目だからって遠慮する必要はねぇよ。

宝石とか、貴金属とか、腐るもんじゃねぇからもらっといて損はねぇぞ。

特に、お前の母ちゃんのものなんだからな、値打ちとか、値段とか、そういうんじゃねぇ、思い出もある、お前たちがもらって当然の代物だ。

どうだ、あるか?」



私「あると思うけれど、そんな高価なものはないんじゃないかなぁ。

お母さん、宝石が好きで指輪とかちょこちょこ買ってたみたいだけど、そんな高級品って感じではなさそうだったけど。」



カナ「どこにしまってあるか、分かるか?」



私「ん?そうだね、二階の仏間の廊下はさんだ隣の部屋。

普段はお兄ちゃんの部屋なんだけど、壁に桐のタンスがあって、そこにお母さんの訪問着とか、宝石がしまってあるなぁ。」



カナ「宝石とか、時計とかはどこにしまってある?

一箇所にまとめてあるか?」



私「桐のタンスの一番上の引き出しにまとめておいてあるなぁ。

引き戸になっているところに宝石箱が並んでいるのを見たことある。」



カナ「そうか、ちょっと最後にショウちゃんに挨拶してくるわ。

しんじゅ、まだ、しばらくバタバタすると思うけれど、頑張れよ。

そしたら、ウチで飯食わせてやるし。

夏休みになったら、ウチに泊まってけ。

学校が休みになる、普通の土曜とかでも、泊まりにきていいぞ?

飯作って待ってるから。

いいか、親戚連中には、注意しろ。

お前みたいに、上品な連中ばかりじゃないからな、気を許すんじゃねぇぞ!」



私「あはは、分かったよ、カナおばさん。」



カナ「いいか、お前の血筋の奴らは一筋縄じゃいかねぇ。

はじき出された、カスみたいなアタシの言うことじゃねぇけど、あっちの連中には気をつけろ!

いいな、しんじゅ。

後はお前も体を大事にしろ、な!」



私「うん、分かった!

カナおばさん、会いに来てくれて、嬉しかったよ。

また、遊びに行きます、おじさんもよろしくお願いします。」



おじ「しんじゅちゃん、バイバイ?

また遊びにおいで。」




私はニコニコして、二人に手を振って、見送ったのでした。

陽気なカナおばさんの出現に、私はとても心がはげまされた気持ちになっていたのでした。



私の父親は、基本的に兄弟仲があまりよくなくて、父方の親戚で、知っているのは本家の人たちと、父の弟にあたる、けんじ叔父さん夫婦と、父のいとこにあたる、カナ伯母さん夫婦のみで。


父の他の4人の兄弟については、お正月にちょっと顔を見知っている程度のつきあいで、誰が誰やらよく分かっていなかったのでした。

本家でのお正月の振る舞いは、豪華なもので、どの親戚もとても裕福そうに、私たち子供の目には写っていて。


カナおばさんの、忠告は大げさだなぁ、きっと私のことを心配するあまりなんだな、と、この時の私は軽く考えていたのでした。









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私「私が一等上等…。」





カナ「そうやぁ!

お前が一番上等な人間やっちゅー話やっ!」





カナおばさんは腰に手をあてて、ふんぞり返っています。



私は口を開けて、ポカンとしてしまいました。

目がチカチカして、金色の小さな光が飛び交って見えています。



私は頭を殴られたわけでも、なんでもないのに、ビックリしてめまいを起こしてしまいました。

そんな風に言われたことが、全然なかったのです。



小学4年の時、小宮が担任教師になってからというもの、テストで全問正解しても、満点はもらえず。

満点に近い点数をとりつづけても、通信簿の評価はいつも3。



小学5年生になってからは、50点以下をとるようにと、でないと、弟が死ぬことになる、家に放火すると小宮に脅迫をうけていたため、ここでもオール3。



ずっと、親には、上の子供たちはほとんどオール5なのに、お前は出来が悪いな…と言われ続けていて。

体も弱く、発育も悪くて、体育の成績もいつも低く。



見た目も姉のような華やかさがなく、兄のように、賢くて一目おかれることもなく。

弟のように、人目を引く、愛くるしさや、愛嬌もない、無口な子供であり。



そもそも、男尊女卑の気風の強い家系でもあり、女の子はいずれ家を出ていくから、薄情なもので、役に立たない分、家の手伝いでもしなさい。

跡を継ぐ男が大事で、女はおまけだ、的な扱いを受けつづけていましたし。



小学2年の時に、特殊支援学級に入れられていた経緯からも、父親から、お店の常連客などの人前で、子供が4人もおると一人は出来損ないが生まれてくるものだ、恥ずかしいと言われ続けていた自分にとって、そんな風に言ってもらえるなんて、思ってもみなかったのでした。





私「私が一番だなんて…。

そ、そんな事、言われたことない…。」





カナ「そうかぁ?

お前、すげぇ、いいやつじゃん。

お前の周り、めちゃくちゃ押し出し度強いやつばっかりのなかで、なんで、そんな風に周りのやつ優しくできんの?って不思議に思うくらいやわ。」





私「そ、そんな…。

お兄ちゃんやお姉ちゃんや、薫が褒められても、アタシが褒められるなんて、信じられない…。」





カナ「そぉかぁ?

アタシは褒めたるけどな?

お前、いい子じゃん。

なんか、問題行動起こすでもなし、ちゃんと賢いし。

勉強できるだけが、判断基準にならねぇっていうか、人間性ってはかれねぇだろ?」





私「人間性…。」





カナ「そぉ!お前の人間性がすげーって話だよ。

お前のとおちゃん、デリカシーなさすぎだろっ!



そんで、グレずによくやってんなって思ってんだよ。

アタシがお前の父ちゃんに替わって、褒めてやるよ。



お前はいいやつだ。

お前は優しいやつだ。

お前はすごい、人として上品で、上等なやつなんだよ…。」





私「私が上等…。」





カナ「そぉ!

お前、ウソつかねぇじゃん。

アタシみたいな、ハスッパな奴でも、気にせずつきあうじゃん。



お前、人の見た目で人を判断しねぇじゃん。

それが、スゲーっての。



お前、ハートで人を見てんの。

ちょっと、それが、大人として、お前大丈夫なんか?って心配になるけどな?」





私「私が…。私のことを認めてくれるの、カナおばさんくらいだよ…。」





カナ「そぉかぁ?

じゃ、アタシの好感度、高いなっ!

カカッ!」





私の体のまわりに、じわりと暖かい空気が流れ込んでくるような気持ちがしました。

さっきまで、母親に置いてけぼりをくらわされたような孤独感から一転、こんなにも清々しい気持ちになれるなんてことに、驚きを隠せないでいたのでした。








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おじ「こらこら、不謹慎だぞ、カナ。

しんじゅちゃんのお母さんにご挨拶しに来たんだから。」





カナ「あ、いっけねぇ!

そうだった、つい、お前に構っちまったよ。

ちょっとどけや。」





私「あ、うん。」





カナおばさんはペロっと舌を出して、私を脇に寄せると、眠っている私の母の前に、正座して、数珠を取り出し、手を合わせました。

その隣に、カナおばさんの夫にあたる、おじさんも一緒に正座して、小さく『ご冥福をお祈りいたします』とつぶやき、手を合わせてくれていました。



私はその様子を、立ったまま、呆然と眺めながら、やっぱり母は亡くなったんだな…と、思っていたのでした。





挨拶を終えた、カナおばさんは、私の顔色を見て、ちょっと表情を曇らせました。



私の前に立つと、ふたたび私の頭にチョップを食らわせてきます。





カナ「辛気臭い顔すんな、しんじゅ。

お前は母ちゃんに似て、美人に生んでもらったんだから、それだけでも感謝しとけ。」





私「あたっ!

また、叩かれた。

なぜ?」(*_*)





カナ「お前のなぞなぞに付き合ってやる義理はないのじゃ。

この育ちのいい、おじょうちゃまめ。」





おじ「こらこら、今日はいちだんとしんじゅをいじめているな。」(^_^;)





カナ「これは、可愛がりです。

誤解を招くような発言は控えるように!」(`×´)





おじ「はいはい。

ごめんね、しんじゅちゃん、ウチの家内は、こう、乱暴者で。

こう見えて、昨日はわーわー泣いてたんだよ。

しんじゅちゃんのお母さんが死んでしまって、ショックを受けてね?」





カナ「こるぅあ!暴露すんなやぁ!」(`Δ´)





おじ「しんじゅちゃん、悲しんどるに違いない、なんて顔して合わせればいいんだって、子供みたいに泣きじゃくってて、今日もここまで連れてくるのに、難儀したくらいなんだよ(苦笑)」





カナ「くぉるぁあ!黙っとれ、オッサン!!」ヽ(`Д´)ノ





おじ「俺がオッサンなら、お前はおばさんじゃ!」(`ε´)





カナ「やかましいオッサンやっ!

しんじゅ、このオッサンは嘘つきや。

マにうけんように!」(`Δ´)





私「あはは、はい。

分かりました。叔父さん。」





カナ「そこはおばさんでしょお!!

何、うちの旦那に肩入れして、気をつかってんのよぉ!」





おじ「しんじゅちゃんは、正しい。

ほんと、この子はかしこい。」(^_^)





カナ「このおとぼけ嬢ちゃんがぁ!

ナマイキ言うなやぁ!」(`ε´)





私「あてて、やめてカナおばさん!」(>_<)





カナおばさんは、私のこめかみに、両手のげんこつを当てて、グリグリしてきます。





私「非暴力!非支配!平和を望むっ!」Y(>_<、)Y





カナ「やかましいわっ!

お前は子供のクセに、いちいちコメントがインテリくさいのが、気に障るんじゃァ!」\(*`∧´)/





私「すいません、許してください、ヘルプミー!」(T▽T;)





カナ「最初から、素直にそう言っていればえぇんやっ!」(`×´)





私「ひー、なんでこんな目に合わされなきゃならないのっ!」。(´д`lll) 





おじ「不憫な…。」(;^_^A





カナ「ふぅ~、すっきりしたァ。」( ̄▽ ̄)





私「何をしに来たんですか、カナおばさん。」(;´Д`)





カナ「何って、お前に会いに来たと言うただろうが。」(。・ε・。)





私「いや、聞きましたけど。

それがこのコミュニケーションのとり方の意味が分からない。」





カナ「もっかい、グリグリされたいか?」





私「私が悪ぅございました。」(;´Д`)





カナ「よし!」





おじ「お前、子供相手に完全に横暴だぞ?

しんじゅちゃんが、優しい子だからいいようなものの、普通なら嫌われてるぞ?」





カナ「しんじゅはアタシのこと、好きだもんねぇー!」( ̄▽ ̄)





私「え?まぁ、だいたいは…。」( ´・д・)





カナ「げんこつがァ、うなるぅ。」( ̄へ  ̄ 凸





私「好きです。間違いありません。

断言します。」(`・ω・´)ゞ





カナ「よし!お前、空気読むようになったな!

腕をあげたな、しんじゅ!」( ̄▽ ̄)





私「大阪人の友達ができたもので。」





カナ「ハリセンの母ちゃんか、今度紹介しろ。」





私「機会がありましたら。」(`・ω・´)ゞ





おじ「なんで、この子、こういうところでソツのない答えするんだろうなぁ。

ほんとに小学生か?」(;^_^A





カナ「よし、約束だぞ!」





私「メイビー。」





カナ「ふぅ。しっかし、お前、たまげたな!」





私「は?」





カナ「聞いたぞ、ショウちゃんから(父)。

お前、昨日、本家のババァにどやされたんだって?」





私「あぁ…。」





カナ「お前、小学生だっていうのに、母親が死んだ当日に、葬式代を肩代わりする代わりに、お礼とお詫びを言えって、あのババァに強要されたそうじゃねぇか。

新聞配達でも、牛乳配達でもして、借金するのが筋だろうって。」





おじ「え?」( ̄□ ̄;)





私「あぁ、うん、はい。」





カナ「あの強欲ババァならいいかねねぇけどな!

しっかし、すげえな、お前。

そんだけじゃなくて、女は予備だとか、ゴクツブシの不細工だとか男兄弟と同じだと思うなとか、畳の上座れると思うなとかも言われたらしいじゃねぇか。

びびっただろ。」( ´・д・)





私「まじビビったよ。」





おじ「そんなことまで…。」( ̄□ ̄;)





カナ「すげえな。お前。

そんで、お詫びしたんだって?あのババァに。

そうしないと、母親の評価が下がると言われたから、屈辱でも、謝ったって。

オヤジは脳足りんだから、親の不始末は子供で払えってか?



お前、義務教育中の小学生だろうが、なに金をとろうとしてんだ、あのババァ。

お前が高校卒業してるとかならまだしも無茶ブリもいいとこだろ!

めちゃくちゃだな、あの婆さん。」





私「あぁ…、やっぱ、そうか。」





カナ「そんで、しかもケンジの嫁さんどやされてんの見てて。

お前、誰もあのババアの前で助けてもらえなかってってのに、ようこちゃんのことを助けてやれなくてごめんってケンジに言ったんだって?



お前、オヤジにマヌケだと言われてたけどさ。

アタシ、お前らしいなぁって思ったよ。

スゲーわ、尊敬するわ。

できねーよ、そんな自分の母親死んで、一番辛い時に、おばさんが馬鹿にされたことを怒って、そういうこと言うとか。」( ̄^ ̄)





私「え!?」





カナ「お前、育ちがいいなって思ってたけどよ。

お前のオヤジ、マヌケだって、思ったとか言ってたけどよ?

それ、お前のほうがマヌケだって話だよ。

自分の娘、褒めたれって思うよ、アタシなら。



お前、いつも仏頂面して、愛想ねぇけどなぁ。

スゲー子供らしくて、素直なんだよなぁ。



お前、ケンジのハート、わしづかみにしてんぞ、コラ。

アイツ、前からお前にめぇつけてた感じだし、今頃メロメロになってんぞ、コラ。



タラシだな。お前。」(。・ε・。)





私「は?」





カナ「自覚なしか。

ホント、これだから、天然のお嬢はアカンな!

このチンクシャの分際で、コラ。」





私「どうせ、チンクシャですよぉ~!」(  ̄っ ̄)





カナ「自分で、『どうせ』とか言うな!

お前は母ちゃん似なんだ、今はもさっとしてっけど、将来もらったも同然だぞ!

アタシだったら、男の一人や二人や三人や四人や五人や六人や七人や八人は転がしてやってんぞ、コラ!」





私「ずいぶん、多いね。

大変じゃない?」





カナ「そうそう、デートの約束がバッティングしちゃてぇ~大変♪

じゃなくて、お前の話~。」





私「はぁ?複数の人とつきあうメリットが分からない。

恋人には誠実でありたいし。」





カナ「真面目かっ!お前、理屈っぽいしな、可愛げないし、男にモテねぇぞ!」





私「はいはい。」





カナ「返事は短く!」





私「はい!」





カナおばさんは、私の頭をくしゃくしゃにしてかき回すようにして、なでくりまわしはじめました。





私「うわ!また、くしゃくしゃにしてぇ!」(+_+)





カナ「いいんだよ、お前がいつもどおりで、アタシは安心したんだよ!」:( ̄∀ ̄)





おじ「ほんと、この人、昨日は子供みたいに泣きじゃくってて…。」





カナ「シャラーっぷ!」( ̄へ  ̄ 凸





おじ「はい。黙ります。」





カナ「お前さ、しかも、ようこちゃんのことをあれこれ、ショウちゃんに話たんだって?

嘘でもなんでもいいから、子供できんの、男のせいにしたほうがいいだろって。



アイツ、響かないだろ、男だし、いいとこのボンボンだし。」(  ̄っ ̄)





私「あぁ、うん。」





カナ「あぁいう、苦労知らずの奴は、下の立場の奴の気持ち、分かんねぇの。

それ、一生懸命説明していたって、ショウちゃん言っててさ。



それで、しんじゅ、これは自己満足で力不足だと言っとったとかさ。



お前、どんだけ優しいの。

アタシ、お前を褒めてやりたくてしかたないよ。



ショウちゃんの頭どついてやりたい気分だったよ。」( ̄∩ ̄#





おじ「どついてましたよ。」





カナ「教育的指導です。

でさ、あのババアとタイマンでやりあったあと、座敷でもどやされてたらしいじゃん。



そんで、どんだけ災難なのって話だと思ってたらさ。

お前のオヤジ、感動したってさ。

アタシもお前のもの言いに、なんじゃこれって驚いた。」( ̄□ ̄;)





私「は?」





カナ「お前、あのババアは口が悪いけど、金を出すなら、悪くない。

本家の好意に甘えよう、葬式全体で、ウチの持ち出しが少なくて済むって金の算段してたって話じゃねぇか。

お前、キレッキレやな!

なんで、勉強できへんのや!

おかしいやろ。」





私「あぁ…事情がありまして。」





カナ「お前、スゲーな!

マジ、生まれついての商人やな!



お前の母ちゃん、褒めとったらしいやないか、こいつには商才があるから将来金持ちになるって。

アタシも面食らったわ、そこまで言われたら、泣き出して逃げ出すか、怒鳴り散らして逃げ出すかしかない。



お前、その斜め上を行ってやがる。

母ちゃん、死んだばっかりで親戚でそんな嫌な目に合わされても、ぐっと耐えて、お礼言ったりとかさ。



お前、褒めたりたいって思ってたら、グースカ寝てるからさ。

起こしたったってわけ。」





私「…カナおばさん、褒めてくれるんだ。」(´・ω・`)





カナ「褒めたるよぉ。

ショウちゃん、バカやから、お前のすごさ、わかってないの。



お前の優しさ、気づいてないの。

お前の子供、マジスゲーって、アタシ、言っといたった。



お前、自分の子供馬鹿にするクセやめとけって。

やたら、しんじゅのことを、馬鹿にするやんけ、アイツ。

お前のほうが、バカなんだって、話。」





私「私、自分がマヌケなのかと思っちゃったよ…。」(^▽^;)





カナ「ちがうちがう!

全然ちがう!

お前、立派なの!

お前、人の身になって、考えられる頭いいやつなの!

そんで、自分のことばっかりじゃなくて、優しいやつなの!



アタシ、それ言いたくて言いたくて!

ホラ、アタシ、こんなんだし!



お前の本家の人間には嫌われてっからさ。

あいつら、お上品ぶってるし、適当に生きてるアタシなんて、クズみたいにしか思ってないの知ってっから、お前の母ちゃんの通夜も、顔合わせしたくなくて、この時間に来たんだけど。

ホラ、アタシ、いい加減な人間だから。」





私「カナおばさんは、口から出る言葉の表現が適当なだけで、適当な人間じゃない。

適当な思い込みで人を攻撃する人じゃない。



ハスッパな口の利き方をしているのは、シャイな性格なだけで、優しい人だ。

私は、カナおばさんをいい加減な人間だなんて思っていないし、信頼している。」





カナおばさんは、私の頭をめちゃくちゃにかき回しました。





カナ「くぅ~!これだから、しんじゅは!



いつも無愛想なクセにお前の口から出る言葉は真心こもってんだよ!

だから、お前、ケンジに好かれんだよ!



まったく、お前のオヤジはバカだな!

顔がいいとか、頭がいいとかで子供を判断しやがって。



お前の子供ん中で、一等上等なのは、コイツだって話だよ!」(((*ノд`*)









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